IRODORI by X Series

Tips 2018.06.29 update

IRODORIいろはvol.4 〜シャッタースピード篇〜

「デジタルカメラデビューをしてみたけれど、なんだか難しい……。カメラをどう設定すればイメージ通りの写真が撮れるの?そもそも露出って?シャッタースピードって?」そんな、デジタルカメラ初心者さんが気になるカメラ用語や機能の“いろは”を解説する連載「IRODORIいろは」。富士フイルムのミラーレスデジタルカメラ「Xシリーズ」の実際の操作方法と合わせて、詳しくご紹介します。

第四回目となる今回のテーマは「シャッタースピード」。シャッターを切るスピードを調整することで、動きのある被写体の写り方を変化させたり、明るさを調整することのできる機能です。今回も写真講師のやまぐち千予さんがご紹介していきます。

シャッタースピードとは?

「動いているものをブレずに撮りたい!」もしくは、「躍動感のある写真を撮りたい」と思ったときに設定するのが「シャッタースピード」です。

カメラは、写真を撮影する際に必要な光の量を、シャッターを開けたり閉めたりすることでコントロールしています。そのシャッターを開けている時間のことをシャッタースピードといい、単位は“秒”で表します。

動きのある滝を被写体にシャッタースピードを変えて撮影した写真を比べてみると、速いほど滝のしずくが止まっているように見え、だんだん遅くなるにつれ水の流れを描いたような写真になっていきます。

シャッタースピードは写真の明るさにも関係があり、速くするほど光を取り込む時間が短くなるためより暗く、遅くするほど光を取り込む時間が長くなるためより明るくなります

また、シャッタースピードが遅いと手ブレしやすくなります。自分でシャッタースピードを変えながら撮った写真を振り返り、自分が手ブレしやすいスピードはどのくらいなのか確認しておきましょう。普段の撮影で手ブレしそうかどうかを判断する基準となります。

シャッタースピードを変えてみよう

シャッタースピードを自由にコントロールするには、「シャッタースピード優先オート」が便利です。こちらは、シャッタースピードを自由に選択すると、カメラが適正な露出で撮影できるように、絞り値を自動で設定してくれるモードです。

シャッタースピード優先オートは、レンズの絞りリングを回して絞りを「A」の位置に合わせ、シャッタースピードダイヤルを自分の設定したいスピードに設定して撮影します。

レンズの絞りリングを「A」に合わせて、シャッタースピードダイヤルを設定したい数値に合わせる

画面では、1/2000秒は「SS 2000」、30秒は「SS “30”」という表示となる

1秒より長いシャッタースピードは、シャッタースピードダイヤルを「T」に合わせ、セレクターボタンやコマンドダイヤルで設定することができます。

※「X-E3」の場合で説明しています。「Xシリーズ」の機種によっても異なります。

シャッタースピードを使い分けよう

動きのある被写体をピタっと止めて撮影するには

1/850秒

動物や生き物、子供など、動いている被写体をピタっと止めて撮影するには、シャッタースピードを速く設定しましょう。写真では1/850秒に設定しています。鳥が羽ばたこうとしたその一瞬の動きを捉え、羽が広がっている様子をきれいに撮ることができます。

躍動感のある写真を撮影するには

3秒

車や電車など一定の動きのあるものを、シャッタースピードを遅くし、あえてぶらして撮影することで、躍動感のある写真にすることができます。
こちらの写真は交差点の一角で三脚を使用し、シャッタースピードを3秒に設定して撮影したものです。カメラの目の前を通過したバスのテールランプが、ラインのように描かれた瞬間を捉えることができました。建物や信号待ちの車など、止まっているものはそのままに、動きのあるものだけがブレることによって、肉眼では見ることのできない幻想的な写真を撮ることができます。

動きのある水面を穏やかな水面に見せるには

0.62秒

風が吹いている時や波が立っている時の動きのある水面をそのまま撮ると、波の動きがくっきりと写ってしまうため、水面が荒れている印象に。そんな時は、シャッタースピードを遅くして撮影すると、動きのある波の部分だけがブレて写るため、やわらかい雰囲気の穏やかな印象の写真になります。写真では0.62秒で撮影し、三脚を使って撮影しています。

シャッタースピードは、動きをしっかり止めて手ブレのない写真を撮影するだけでなく、動きをあえてブラすことで落ち着いた印象の写真に見せたり、非日常な世界観の写真を撮影することもできます。同じ状況でシャッタースピードの設定をいろいろ試して、表現を変えた写真撮影に挑戦してみましょう!

「IRODORIいろは」の記事はこちら

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photo&text byやまぐち千予
Illustration by 編集部K