背景をボカすのにおすすめのレンズ【レンズの選び方レッスンvol.1】
ミラーレス一眼カメラの特徴は、撮りたい被写体や雰囲気に合わせて「レンズ交換」ができること。ただ、たくさんの種類があるレンズは、それぞれにどんな特徴があって、どれを選べば良いのか悩んでしまいますよね。「レンズの選び方レッスン」では、撮りたい被写体・シチュエーション別に、カメラ講師のやまぐち千予さんがFUJIFILMのおすすめのレンズやその特徴を詳しくご紹介していきます。今回は「背景を綺麗にぼかした本格的な撮影におすすめのレンズ」をご紹介します。
背景をぼかすのに適したレンズって?
背景をふわっとぼかしたやわらかい雰囲気の写真を気軽に撮れるのが、「単焦点レンズ」です。
レンズには「F値」という数値が表記されています。このF値が小さい数値のレンズほど、光をたくさんとりこむことができるようになり、明るく撮ることができます。それと同時に、背景をぼかす範囲が広がり、ピントを合わせた被写体が浮き上がったような写真を撮ることができます。
背景をふわっとぼかして、やわらかい雰囲気に
お花やスイーツを撮る時など、背景をふわっとやさしくぼかし、やわらかい雰囲気を出したい時は「XF35mm F1.4 R」がおすすめです。F値が「F1.4」というとても小さい数値のため、ボケも大きくなり、初心者でも簡単に背景をぼかした写真を撮ることができます。
ケーキの後ろにある本や花瓶がふんわりとぼけ、主役のケーキが美味しそうに引き立ちます。
こちらはケーキを夜景とともに、暗い場所で撮影したもの。「XF35mm F1.4 R」では暗い場所でもこのように明るく写すことができます。
手前の植物のボケと背景のライトの玉ボケで幻想的な雰囲気の写真になりました。
ぼかしながらも、広く全体を撮る
カフェやお店の中・庭園など、広い範囲の背景を写し込みながらもふんわりとぼかすことができるのが、単焦点の広角レンズです。
「XF23mmF2 R WR」は、被写体に近寄りながらも周囲の景色などを広く撮ることができるレンズ。軽くてコンパクトなので、おでかけにもピッタリのレンズです。
カフェでクロックムッシュとアイスティーを撮影。背景をぼかしながらも、お店の雰囲気を伝えることができます。
小さいレンズでさりげなく撮影、猫ちゃんを怖がらせずに撮ることができます。
店先のたくさんのチョコレートとともに。お店の奥行きや雰囲気まで撮ることができました。
今回は、背景をふわっとぼかしながらやわらかい雰囲気で撮ることができる「XF35mm F1.4 R」、背景をぼかしつつも広角で全体の雰囲気を伝えることができる「XF23mmF2 R WR」の2本をご紹介しました。
どちらも小さくてコンパクト。ちょっとしたお出かけ先での撮影にもぴったりです。撮りたい雰囲気に合ったレンズで撮影を楽しんでみてください。