ディテールを美しく写すのにおすすめのレンズ【レンズの選び方レッスンvol.2】
ミラーレス一眼カメラの特徴は、撮りたい被写体や雰囲気に合わせて「レンズ交換」ができること。ただ、たくさんの種類があるレンズは、それぞれにどんな特徴があって、どれを選べば良いのか悩んでしまいますよね。「レンズの選び方レッスン」では、撮りたい被写体・シチュエーション別に、カメラ講師のやまぐち千予さんがFUJIFILMのおすすめのレンズやその特徴を詳しくご紹介していきます。今回は「細かいディテールまで美しく写すことのできるレンズ」をご紹介いたします。
ディテールを美しく写すのに適したレンズって?
細かなアクセサリーの細工や花や食べ物などの一部分をもっと大きくみせたい……そんなときは、「マクロレンズ」といわれる細かなものを撮るのが得意なレンズや、被写体のすぐ近くまで近づいて撮ることのできるレンズを選んでみましょう。
細かいディテールまできれいに鮮明に写す
通常のレンズと比べて、小さな被写体の細かなディテールをしっかりと大きく写すことができるのが「マクロレンズ」です。
特におすすめなのが「XF60mmF2.4 R Macro」。コンパクトなサイズ感で215gという軽さ、持ち歩きにも便利な使いやすいレンズです。
マクロレンズを使用すると、通常のレンズでは写りにくい、羽部分の細工までしっかりと写すことができます。
また、マクロレンズはボケ感が強くなるため、周りがふんわりとボケ、柔らかな雰囲気の写真になります。
タルトの上に乗った、キウイやオレンジなどの美味しそうなフルーツ達。「XF60mmF2.4 R Macro」を使って撮影することで、フルーツのみずみずしさまで伝わる写真を撮ることができます。
マクロレンズで食べ物を撮るときは、全体を収めるだけでなく、このように撮りたいポイントを切り取るといった撮影もおすすめです。
またこのレンズでは、マクロ領域の撮影だけでなく、イルミネーションやポートレート、スナップなど通常の60mmの単焦点レンズとしても撮影ができるためとても便利です。
被写体にグッと近寄って撮影する
普段用としてぜひ持っておきたい便利なズームレンズ「XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ」は、カバンに入れて気軽に持ち運ぶことができる最小最軽量(*1)のレンズ。最も広角側にすることで、レンズから被写体に約5cmの距離まで寄ることができ、広角マクロ撮影も楽しむことができます。
ボトルの中の植物をしっかり捉えた一枚と、少し引きで写した一枚。広角マクロなので、お店の雰囲気も捉えつつミニボトルも大きく写すといった写真も撮ることができます。
お出かけ先のカフェの素敵なインテリア。
ズームレンズなので、少し遠くにあるものもディテールがわかるほどグッと寄ることができます。広角と望遠、両方で撮っておくと、違った雰囲気の写真を残せますね。
今回は、ディテールを美しく写すのにおすすめのマクロレンズ「XF60mmF2.4 R Macro」と、ズームレンズでありつつ広角マクロも楽しめる「XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ」の2本をご紹介いたしました。
カバンに入れておきやすいサイズ感と重量感で、思いついたときにサッと取り出して本格的な撮影ができる、1本は持っておきたいレンズです。身近な物のディテールをよりリアルに撮影することができるので、ぜひ試してみてください♪
*1:「Xシリーズ」用交換ズームレンズとして最小(全長44.2mm *1)・最軽量(135g)を実現(2018年度11月時点)