富士フイルムのカメラとの出会い、それから〜あさのりな vol.1〜
みなさん、はじめまして。あさのりなです。
このたび、大好きな富士フイルムのカメラについてコラムを書かせていただくことになりました。こうして文章を書くのは少し緊張しますが、楽しんで読んでいただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いします!
これまでいろんなカメラを使ってきましたが、最も長く愛用しているのはXシリーズのカメラ。今でもメインで使っています。今回は、富士フイルムのカメラを手にして写真を撮り始めたころのエピソードを中心にお届けします。記事を書くにあたって過去の写真を見返していて、懐かしい気持ちになりながら書きました。
私がカメラで写真を撮り始めたのは19歳のとき、今から9年前のことです。
それ以前からスマホで写真を撮るのは好きで、友達より写真フォルダの枚数が圧倒的に多いタイプでした。
そんな私が本格的に写真を始めるきっかけとなったのは、SNSで見た星空の写真でした。私の地元である岐阜の美しい星空を撮影した写真を見て、「ちゃんとしたカメラを使えば、こんな写真が撮れるんだ!」と感動し、そこから初めてのカメラを購入しました。
カメラで撮った写真をInstagramに載せはじめ、いろんな写真ユーザーさんの作品をみていくうちに、多くの人が撮った写真をそのまま載せているのではなく、編集をしたりレタッチというものをしていることに気づきました。編集の知識が全くなかった私は、「撮ったままの状態で理想の色になればいいのに……」と感じていたところ、友人が教えてくれたのが富士フイルムの“フィルムシミュレーション”でした。撮影意図に合わせてフィルムを取り替えるように、発色やコントラストを変化させることができる機能です。
この機能を知ったときの衝撃は、今でも忘れられません……!最初に購入した富士フイルムのカメラは『X-T10』で、フィルムシミュレーションを使った瞬間、その色の美しさに感動しました。また、富士フイルムのカメラは光の繊細なニュアンスをしっかりと写し取ってくれるところが大好きです!
『X-T10』はミラーレスデジタルカメラで、コンパクトかつ軽量。旅行にも持ち出しやすく、旅先で風景や何気ない瞬間をたくさん撮りました。一人旅ではタイマー機能で自撮りも……これがその写真です。
就活中もこのカメラを愛用していました。就活用の薄いバッグにも収まるサイズ感なので、面接で東京に行くたびにカメラを忍ばせていました。就活指導の先生には「カメラは置いていきなさい」と注意されたこともありましたが、私にとっては良い思い出です。
2024年3月、私は新卒から勤めていた会社を退職して、4月からフリーランスとして写真に関わる仕事をはじめました。それまではメーカーで経理事務をしていたので、写真とは関わりのない仕事でした。
そんな自分がいまこうして写真に携わる仕事をしているのは少し不思議な気もしますが、同時にとても自然なことのようにも感じています。
就職活動をしていたとき、写真が好きだったものの、それを仕事にしている自分がイメージできませんでした。その時点で写真歴もまだ2年ほどで、写真は趣味で楽しめたらいいなという感じでした。色々な業界の説明会へ行き面接を受けた記憶がありますが、「これだ!」と思えることは見つからず、結果として一般的な会社員としての道を選びました。
でも、カメラを手にしてから9年間ずっと変わらないのは、写真がたのしいということ。写真を撮っているときも、写真を見ているときも、写真のことを考えているときも、そして写真を通して出会った人との時間も、すべてがずっとたのしくて、私にとってはかけがえのないものです。
いろいろなご縁があって、フリーランスとして働くことになりましたが、今こうして写真に関わる仕事をしているのは、必然的だったのかもしれません。
撮影した時点で理想の色に近づけてくれる富士フイルムのカメラは、写真を撮る楽しさを何倍にもしてくれる存在です。