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Tips 2018.07.20

IRODORIいろはvol.5〜ISO感度篇〜

「デジタルカメラデビューをしてみたけれど、なんだか難しい……。カメラをどう設定すればイメージ通りの写真が撮れるの?そもそも露出って?シャッタースピードって?」そんな、デジタルカメラ初心者さんが気になるカメラ用語や機能の“いろは”を解説する連載「IRODORIいろは」。富士フイルムのミラーレスデジタルカメラ「Xシリーズ」の実際の操作方法と合わせて、詳しくご紹介します。

第五回目となる今回のテーマは「ISO感度」。写真は光を取り込むことでつくられますが、そのカメラが光を感じる量をコントロールできるのが、ISO感度の機能です。写真のブレを防ぐことにも繋がる便利な機能なので、ぜひ使いこなせるようになりましょう。今回も写真講師のやまぐち千予さんがご紹介していきます。

ISO感度とは?

カメラは、光を取り込むことで写真を撮ることができます。そのカメラが感じる光の度合いを数値にしたものを「ISO感度」といいます。

撮影場所が暗く、通常通り撮影するとシャッタースピードが遅くなり手ブレしてしまうようなとき、その場所は光が不足しています。しかし、そのような状況でも、「ISO感度」の数値を上げることによって、シャッタースピードを速くすることができ、暗い場所でも手ブレを防ぐことができます。

ISO感度を高くすればするほど便利な気がしますが、高くなるにつれて画質が下がっていき、写真の粒子が荒れ、ザラザラとしたノイズが発生するというデメリットもあります。
そのため、暗い場所だからといって一気にISO感度を上げるのではなく、ブレを抑えられる数値までISO感度を徐々に上げていくといった使い方をするようにしましょう。また、ISO感度をその場に適切な数値に設定してくれるオートにして、カメラに任せてしまうのもおすすめです。

こちらは、同じ条件下でISO感度を変えて撮影した例です。

ISO250 1/7秒

ISO3200 1/125秒

ISO感度250で撮影した時はブレてしまったイルミネーションも、ISO感度を3200に上げたことでシャッタースピードが速くなり、ブレずに撮影することができました。

ISO感度を変えてみよう

ISO感度を変更するには、まずカメラ背面の「MENU/OK」ボタンを押して撮影メニューを表示し、カメラのアイコンの「撮影設定」内、一番下の「感度」を選択します。

セレクターボタンの「上」または「下」で、希望のISO感度を選択し、「MENU/OK」ボタンを押すと、設定完了です。

※「X-E3」の場合で説明しています。「Xシリーズ」の機種によっても異なります。

高感度ではこんな写真も!

ISO感度を高感度に設定することで、難しいと思われがちなこんな撮影も可能になります。

シチュエーション1:夜の街灯に照らされた花

ISO3200

こちらは、夜の街灯に照らされた花をISO感度3200で撮影しています。露出補正とは異なり全体の明るさは変わらずに、光に照らされた部分のみが明るくみえるため、幻想的な写真となります。

シチュエーション2:水族館で動くクラゲ

ISO6400

水族館は暗いところが多く、水中の生き物は動きが速いためブレてしまいがちですが、ISO感度を6400にしたことで、ブレずにしっかりと撮影できました。

シチュエーション3:船上での撮影

ISO6400

こちらは、動いている船の上で夜景を撮る女性のスマートフォンを写した写真です。揺れている船の上で時間帯も夜ということで非常にブレやすい状況ですが、ISO感度を6400にしたことで綺麗に撮ることができています。

高感度では写真はあまりキレイに撮れないと思われがちですが、FUJIFILMのXシリーズは高感度に強いので、このようにキレイに撮ることができます。

ISO感度は暗い場所で高感度に設定するとブレを防ぐことができますが、細かい描写まで捉えたい場合は、ブレないよう三脚を使って低感度で撮影するのがおすすめです。自分が何をどのように撮影したいかに合わせてISO感度を調節し、失敗の少ない写真を撮りましょう。

「IRODORIいろは」の記事はこちら

その他【Tips】記事はこちら

photo&text byやまぐち千予
Illust by 編集部K

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