富士フイルムXシリーズ『X half』をもっと楽しく!専用アプリ『X half』の使い方

富士フイルムXシリーズの新機種『X half』は、ハーフサイズカメラから着想を得たコンパクトデジタルカメラ。フレーム切り替えレバーによるクラシカルな操作感や、フィルムライクな写真表現をデジタルで再現・進化させたもので、アナログの心地よさとデジタルの手軽さが融合したハイブリッドカメラになっています。
また、同時にリリースした専用アプリ『X half』と連携すれば、写真の楽しみ方がさらに広がります。そこで今回は、カメラとアプリの連携方法や、アプリの活用ポイントについてご紹介します。
アプリのインストール&ペアリング設定の手順からチェック!
まずはスマートフォンにアプリ『X half』をインストールするところから始めましょう。iPhoneの方はApp Store、Androidの方はGoogle Playよりダウンロードしてください。
App Store『X half』

▲App Store『X half』ダウンロード画面
アプリを開いたら、ガイドに従って「カメラとペアリング」を選択。
Bluetooth®へのアクセスを許可すると、カメラとのペアリングを促す画面へと移ります。
カメラ本体を起動し、メイン液晶画面を下へスワイプさせると、「ペアリング」「フィルムカメラモード」のメニューが表示されます。青いボタンの「ペアリング」を選択すれば、カメラとアプリのペアリングが完了します。
アプリ内でも「ペアリング完了」と表示されたら、接続設定は終了です。
続けてアプリの方では、位置情報へのアクセス許可に関する画面に移ります。そのまま進めていけば、スマホのGPS情報とカメラが連携開始。位置情報の同期間隔は最短10秒に設定することができ、正確な位置情報が記録可能に。「いつ、“どこで”、どんな設定で撮ったのか」を記録していくことができるようになります。
専用アプリ『X half』を使って楽しめることは?
カメラとアプリを連携することで、撮影した写真/動画をスマホにワイヤレス転送できるほか、さまざまな形式での閲覧や整理、アプリ内での写真編集が可能に。それぞれの機能を、使い方も交えながら紹介していきます。
① 写真/動画/フィルム画像のスマホ転送
まずは、カメラで撮影したデータをスマホへ取り込むための基本的な手順から説明します。
アプリ右上の「接続」を選択します。
ローカルネットワークが無効化されている場合は、アクセス許可を促す場面となるので、「次へ」を選択後、ローカルネットワークを有効化してください。その後、表示画面の指示に従ってWi-Fi®に接続します。
アプリとカメラの接続待機中、カメラのメイン液晶モニターには「接続中」と表示されます。
アプリの指示に従い、「接続」を選択します。
数秒後、カメラの画面が暗くなれば、接続成功。アプリには、「画像取得」と「フィルム画像取得」のメニューが表示されます。
◉「画像取得」を選んだ場合
転送したい写真/動画にチェックを入れて「画像取得」ボタンを押すと、スマホ端末およびアプリ内に写真/動画が取り込まれていきます。
◉「フィルム画像取得」を選んだ場合
『X half』独自のモード、『フィルムカメラモード』を使用して撮影した画像データは、アプリでデジタル現像することで確認することができます。「フィルム画像取得」を選択すると、画面内にフィルムロールが表示されます。
保存したいフィルムロールを選び「フィルム取得」ボタンを押すと、デジタル現像が開始。あわせて、コンタクトシートも自動で作成されます。
② 自分だけのフォトギャラリー
アプリ『X half』は、自分だけの自由なギャラリーの場でもあります。アプリTOPの左下『ギャラリー』を開くと、撮影した写真/動画が、まるでスマホ内で展示されているかのように表示されます。
アプリのメニュー欄にある「テーマ」「ギャラリーフレーム」から、ギャラリー表示形式も変更できます。
テーマは「ライト」「ダーク」の2種、ギャラリーフレームは「無し」「ホワイト」「グレー」「メタリック」「instax」「WALL DECOR」の6種が用意されています。
お気に入りのテーマやフレームに設定してギャラリーを充実させるのも、アプリならではの楽しみ方です。

▲テーマは「ライト」、ギャラリーフレームは「グレー(左)」「instax(右)」を選択
③ 写真の種類ごとに整理できるアルバム
アプリTOPの右下『アルバム』を選ぶと、撮影形式や機能ごとに写真/動画が自動で分類され、整理された形で確認することができます。
単写で撮影した写真を確認できる『シングルアルバム』、『2in1』作品をまとめたページ『2in1アルバム』、カメラ内で作成したスライドショーを見られる『スライドショー動画アルバム』のほか、『フィルムカメラモード』で撮影したデータを保管する『フィルムアルバム』『コンタクトシートアルバム』と、計5つのスタイルにて分類されています。
フィルムロールのデザインを活かした『フィルムアルバム』や、フィルムロールで撮影された全データが1ページに収まる印画紙をイメージした『コンタクトシートアルバム』は、フィルム文化を擬似体験できるもの。なお、コンタクトシートは丸ごとデータとしてダウンロードしたり、アプリからオンライン注文でプリントすることができます。
また、途中で撮影を終えた『フィルムカメラモード』のデータも、撮った分だけしっかり『フィルムアルバム』や『コンタクトシートアルバム』に保存されます。
④ 自由に組み合わせて楽しむ『2in1』制作
2枚のシングル写真/動画を左右に並べて1枚の写真にする『2in1』は、カメラ『X half』だけの機能ではありません。すでに撮影したデータを使い、アプリ『X half』内でも作成することが可能です。
アプリTOPの右上にある「2in1」をタップすると、編集画面へ移ります。
画面下部には、左右の作品を入れ替える「入替」、作品を反転させる「ミラー」のほか、中央の分割線をカスタムできる「分割線」のメニューが表示。好みに合わせて細かくカスタマイズすることができます。
「分割線」は、色・太さ・種類とバリエーション豊富で、全部で24パターンの組み合わせが可能です。
<番外編>チェキプリントも可能!『X half』のinstax™連携機能
アプリ『X half』を使った機能はまだまだあります。アプリ内で各写真を開くと、ページ下部に3つのメニュー「共有」「FUJIFILMオンラインプリント」「instax™プリント」が表示されます。そこから、SNSへのシェアや、instax™プリントアプリとの連携ができるようになっています。なお、instax™はカメラ『X half』とも直接連携することも可能です。
今回は、『instaxLink WIDE™』を例に、カメラ『X half』から直接チェキプリント™を出力する方法と、instax™プリントアプリと連携して出力する方法の2パターンを紹介していきたいと思います。
(※今回例に挙げている『instaxLink WIDE™』以外に、『instax mini Link 3™』『instax SQUARE Link™』も連携可能です)
①カメラ『X half』から直接チェキプリント™を出力する
『instaxLink WIDE™』の電源を入れた後、『X half』のメイン液晶メニューを下にスワイプし、「ペアリング」を選択。ペアリング完了画面を確認します。
プリントしたい写真を選んだら、サブ液晶メニューの「MENU」を選択。
表示された「再生メニュー」を下にスワイプし、「instaxプリンタープリント」を選択します。
サブ液晶メニューに表示された「OK」をタップします。
サブ液晶メニューに表示されたプリンターマークを選べば、チェキプリント™が出力されます。なお印刷前、メイン液晶内では簡易的な編集(回転など)も可能です。
②専用アプリ『X half』とinstax™プリントアプリを連携させてチェキプリント™を出力する
『instaxLink WIDE™』のアプリをダウンロードした上で、アプリ『X half』のプリントしたい写真のページを開き、右下に表示されている「instaxプリント」を選択します。
『instaxLink WIDE™』のアイコンを選ぶと、『instaxLink WIDE™』のアプリへ遷移します。
青いプリンターマークを選べば、チェキプリント™が出力されます。『instaxLink WIDE™』アプリ内でも、画像の最終編集が可能です。
専用アプリ『X half』を使えば、写真を眺めたり、編集したり、シェアしたり、プリントしたり、撮影後をもっと楽しめるようになります。アナログ感満載のカメラ『X half』と、デジタルならではの便利機能が詰まった専用アプリ『X half』、ぜひ一緒に使ってみてくださいね。
撮影協力:ワイン居酒屋 neco
text by 編集部Y
photo by Mio Tangstad
今回登場したカメラ
