富士フイルムXシリーズとそぞろ歩き〜フィルムシミュレーション『ETERNA』と横浜&人気フェスへ〜
フィルム時代から90年以上に渡って色彩表現を追求・研究してきた富士フイルムならではの、20種類のフィルムシミュレーション。今回は、広い階調とやわらかい画作りが特徴の『ETERNA』で写真を撮りながら、人気フェス<Local Green Festival>が開催された赤レンガ倉庫を終着点に横浜をそぞろ歩きしてきました。
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スタート地点に選んだのは、みなとみらい線の元町・中華街駅。のんびり写真を撮れるよう早朝に集合したので、さすがの観光地もまだひと気がありません。
今回のお供は、新製品『X-M5』。この機種最大の特長と言えるのが、軍艦天面に配されたフィルムシミュレーションダイヤルです。『PROVIA』『Velvia』『ASTIA』『クラシッククローム』『REALA ACE』『クラシックネガ』『ノスタルジックネガ』『ACROS』の8種類のフィルムシミュレーションが、ダイヤル操作一つで設定できるようになっているのです。
ご安心ください、ほかのフィルムシミュレーションも設定できますよ! 【画質設定 > フィルムシミュレーションダイヤル設定 > FS1(もしくはFS2、FS3、C)】の順に進み、使用頻度の高いフィルムシミュレーションを好きなダイヤルにあてればOK。今回は、『ETERNA』をFS1に設定して、使用することにしました。
『X-M5』はコンパクトな見た目に違わず、とっても軽くて良い感じ。現行Xシリーズでは最軽量の355gだそうで、街歩きにうってつけです。
駅の出口すぐの交差点を抜け、開港通へ。中華街すぐそばにある通りは、日常の光景の中にほんのり異国のエッセンスが混ざっていました。
クリスマスカラーでパシャリ。『ETERNA』で撮ると、ド派手な赤が柔らかなニュアンスになります。
山下高砂線へ出ると、お天道様がお顔を見せてくれました。良い一日が過ごせそうな予感です。
山下高砂線沿いを少し進み、北門通りを除いてみると、少し遠くに見える中華街の提灯たちがこちらを手招きしているようでした。こういう時は、高倍率ズームレンズ(『XF18-120mmf4 LM PZ WR』)の出番。遠い景色でも雰囲気だけは収めて、しっかりカバーしてくれました。今回はもう少し遠くの方まで歩きたいので、小籠包は我慢です……!
横浜スタジアム目の前に広がる日本大通りを歩くと、ひらり足元に飛んできたのはイチョウの葉っぱ。今年は紅葉の見頃が遅く、この日のイチョウ並木もまだ夏の名残を感じられました。
日本大通駅を左に曲がり、本町通りに出ました。みなと大通り沿いにあった、美しい赤レンガ仕立ての横浜市開港記念会館 (通称:ジャックの塔)が目を引きます。
ふと思い立ち、アスペクト比を16:9(※ホームシアターや映像視聴向けと言われる、通称「ワイド比率」)に設定。映画用撮影フィルムを再現した『ETERNA』で撮っていることも相まって、まるで映画のワンシーンのような写真が撮れました。
この近辺は通りが整然と並び、碁盤の目のような地理になっています。今後のルートについて、地図を見てしばし考えます。
関内桜通りへと左折してみると、シンと静まり返っていました。居酒屋やスナックの看板が並んでいたので、平日の夜が本番のようです。
右に曲がって入船通りへ。ここの木々はだいぶ秋めいていました。知る人ぞ知る紅葉スポットのような気がして、何だか得した気分です。
21号線を横切ると……。
歩道に小洒落たタイルが埋め込まれています。150年以上の歴史を持つ馬車道へやってきました。
アーチやガス塔など、レトロな雰囲気の装飾がちらほら。遊び心ある馬車道モチーフを探すのが楽しい通りでした。
『X-M5』とキットレンズ『XC 15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ』は同シリーズ最軽量同士の組み合わせということもあり、コンパクトデジタルカメラなのかと錯覚するほどの身軽さ。高い描写力にも相性の良さを感じました。
さて、馬車道駅前から伸びる新港第七号線へ。
万国橋を渡ると、左手によこはまコスモワールドの観覧車が見えました。鮮やかな色使いが、『ETERNA』だと落ち着いたトーンに。
交差点を渡り、新港中央広場を左手に歩き、赤レンガ倉庫へ。
広角レンズ『XF8mmF3.5 R WR』を使ってみたらとてもダイナミックな写真が撮れました。
この日は、緑と音楽のカルチャーフェス<Local Green Festival>が開催されていました。まだ始まったばかりで、会場全体がどことなくソワソワした空気です。
文字通り会場に“花を添えていた”のが、ヤマハ発動機さんのブース。地元横浜の生花店the bulb bookさんが特別装飾を手がけたコンセプトカーを展示しており、人々が代わる代わる記念撮影をしていました。
ライフスタイル雑貨やアパレルなど、個性豊かなお店が連なるマーケットエリア。
圧倒的に多かったのがお花屋さんで、小ぶりなブーケから枝ものまで、多種多様な植物で溢れていました。写真は、初年度(2018年)より出店しているというショーケース横浜さん(@showcase_yokohama)にて。
実は、赤レンガ倉庫イベント広場は無料エリア。海に面する有料エリアに入場すると、人気アーティストが多数出演する2ステージを観ることができるのです。
早起きしたので「まだこれから」だったこの日。思い切ってフェスに参加してみます。入場特典として、ヘリクリサムの種をもらいました。フェスのコンセプト“Life with Green”を、気軽に始められそうです。
メインステージのCACTUS STAGEにて、おどけたポーズで記念撮影。楽しむぞー!
天気は快晴で、横を見れば海。開放感たっぷりの会場です。
CACTUS STAGEの真向かい、ブロッコリーのような木の裏側に設置されているのがセカンドステージのSOL STAGE。後方には、よこはまコスモワールドの観覧車やインターコンチネンタルホテルなど、横浜らしい景色が広がっています。
各ステージのPA裏などには、木々の温もりに溢れたデコレーションが施されていました。モサモサしたイエティ風の人形にほっこり。
会場内グルメでしばしランチ休憩を取ります。「ナチョスとタコス、やってまーす!」という活気ある呼び込みに誘われ、逗子のレストランSURFERS(@surferszushi)で注文することにしました。
「ポークタコス」「チキンタコス」「フィッシュタコス」、どれもタレの甘味と塩味のバランスが絶妙で、野菜もしっかりと入っていて美味でした。
「ナチョス」も、豆、アボカド、肉味噌など、具材がゴロゴロ! ハラペーニョ、ばっちり辛かったです。
お腹も満たされ、いざライブ鑑賞へ。お客さんもアーティストもリラックスしている様子で、まったりとした空気感が漂っています。
海風も気持ち良い! 今回も楽しいそぞろ歩きでした。
supported by Local Green Festival
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photo by Mio Tangstad
text by 編集部Y