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Tips 2018.09.21 update

レンズの選び方レッスンvol.0 〜レンズの種類とは?〜

ミラーレス一眼カメラの特徴は、撮りたい被写体や雰囲気に合わせて「レンズ交換」ができること。ただ、たくさんの種類があるレンズは、それぞれにどんな特徴があって、どれを選べば良いのか悩んでしまいますよね。「レンズの選び方レッスン」では、撮りたい被写体・シチュエーション別に、カメラ講師のやまぐち千予さんがFUJIFILMのおすすめのレンズやその特徴を詳しくご紹介していきます。初回の今回は、レンズの基礎中の基礎である「レンズ名の読み方」や「レンズの種類」についてご紹介します。

レンズって何が出来るのだろう?

まず、カメラを購入したときにレンズキットセットとして付属していることが多いのが、焦点距離を変えることができ、記念写真などを初心者でも便利に撮影できる「標準ズームレンズ」です。

キットレンズ(標準ズームレンズ)で撮影する中で、「もっとこんな風に撮ってみたい」と感じた時におすすめなのが、レンズ交換です。例えば、背景をもっとボカしたいのであれば、絞り(F値)の小さいレンズに交換することで可能になります。小さいパーツをうまく撮れないときは、小さい物の撮影を得意とする「マクロレンズ」に、遠くの物をもっと大きく写したいのであれば、「望遠レンズ」に交換してみるのがおすすめです。

撮影したいシチュエーションや被写体に合ったレンズを組み合わせることで、撮影はもっと簡単に、楽しいものになるはずです。

レンズの読み方

まずは、FUJIFILMのレンズ名の読み方からご紹介。製品名を見れば、そのレンズが出来ること、特徴が分かるようになっています。

❶焦点距離
レンズがカバーする焦点距離を示しています。数値が小さいほど広い画角で撮影でき(広角)、大きいほど遠くの被写体を大きく写せます(望遠)。
❷F値(絞り値)
レンズの明るさを示しています。数値が小さいほど明るく、ボケ味の大きい撮影ができます。
❸絞りリング
レンズ側でF値(絞り)を調整することができます。
❹リニアモーター
❺手ブレ補正
光学式手ブレ補正を搭載し、手ブレによる撮影の失敗を防ぎます。
❻防塵防滴構造
外部からのゴミや水滴等の侵入を防ぎます。

レンズの種類とは? ①ズームレンズ

レンズには大きく分けて「ズームレンズ」と「単焦点レンズ」の2種類があります。

(左)焦点距離18mm (右)焦点距離35.8mm / XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

こちらは「ズームレンズ」で撮影した旅先の風景写真。18mmで撮影したけれども主役が小さすぎたため(左)、ズームで主役を大きくして主張(右)しました。

「ズームレンズ」は、1本で映る範囲を拡大したり縮小したりといった焦点距離を変えることができます。そのため、レンズ交換をしなくてもスムーズに焦点距離をコントロールでき、撮影チャンスを逃しません。スポーツやイベントなどの撮影といった焦点距離を何度も変えて撮りたい時や、荷物を少なくしたい旅先での撮影におすすめです。

XF○-○mmと表記しているものはズームレンズとなり、その範囲でズームすることができます。

レンズの種類とは? ②単焦点レンズ

XF35mm F1.4R

こちらは「単焦点レンズ」で撮影した花の写真。背景の木漏れ日がボケることで、ピントの合った主役の花が印象的に浮き上がった写真。暗くなり始める夕方に撮影したにもかかわらず、ブレずに明るく撮影することができました。

「単焦点レンズ」は、焦点距離が固定されています。そのため撮影する際に自分で動いて画角を決めていきます。また、開放F値が小さくて明るいものが多いため、背景を大きくボカした写真を撮りたい場合や、暗い場所での撮影にもおすすめです。

XF○mmといった表記をしているものが、単焦点レンズになります。

マクロレンズとは

XF60mmF2.4R Macro 

「単焦点レンズ」の種類の1つに「マクロレンズ」があります。小さいものをより大きく写すことが出来るため、花や料理の撮影や、アクセサリーといった小物の商品撮影にも使いやすいレンズです。しかし、至近距離での撮影専用レンズというわけではなく、80mmのレンズとしてそのまま風景撮影なども可能です。

XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro

広角・望遠レンズとは?

レンズにはそれぞれに焦点距離というものがあり、同じ位置から撮影してもレンズの焦点距離によって写すことができる範囲(画角)が変わります。標準レンズよりさらに広い範囲を写したい、さらに遠くまで写したいといった時には「広角レンズ」や「望遠レンズ」に交換するのもおすすめです。

広角レンズ

「広角レンズ」は、標準レンズと比べ撮影している場所をより広く撮ることができたり、風景をダイナミックにみせてくれます。また室内を広く見せたり、建物を高く広がりを見せることができます。ただ、画面周辺部が歪みやすいため、歪ませたくないものは中央に配置するなどの工夫が必要です。

望遠レンズ

「望遠レンズ」は、標準レンズと比べ遠くのものをより大きく切り取って撮影ができるので、舞台や動物園などの撮影にも使いやすいです。近い距離で撮影できないものを撮ることができるだけでなく、望遠レンズは背景をしっかりボカした写真が撮れるというメリットもあります。写る範囲が狭いことにより手ブレが大きく影響しやすいため、安定した状態でカメラを構えるといったブレ対策をしておきましょう。

レンズには「ズームレンズ」と「単焦点レンズ」があり、さらにそれぞれの目的に特化した「広角レンズ」や「望遠レンズ」、「マクロレンズ」といった種類があります。それぞれのレンズの特徴を知ることで、「これを撮りたいときはこのレンズを使おう!」といったことがわかるようになり、写真撮影がさらに楽しくなります。

次回からは、「こんなシーンでこんな風に撮りたい」といったシチュエーション別のレンズの選び方をご紹介します。レンズで写真の楽しみをもっと広げていきましょう!

Profile

やまぐち千予

料理・スイーツ・人物・企業広告を中心に多くの撮影をしているカメラマン
 
「優しく生き生きとした」撮影方法でストーリーのあるものを得意としている。実践的でその場で使えるようになる、わかりやすく充実した講座で、約5000人以上をレクチャー。満足度は90%(2014年度調べ)を誇る。テレビ出演や講演会・執筆など活動は多岐。著書に「これからはじめるデジタル一眼カメラ写真と撮影の新しい教科書」SBクリエイティブ/「売上がアップする商品写真の教科書 」玄光社MOOKなど

PIYOCAMERA
・デジタルハリウッド大阪校 講師
Xフォトグラファー
関西カメラ女子部主宰

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