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Column 2018.05.11

【彩りコラム】by 新井まる(girls Artalk 代表) vol.05「恋人から夫婦へ」

このフォトコラムも5回目の最終回となりました。
昨年の夏に出会ったカメラ「X-E3」ともかれこれ9ヶ月のお付き合い。

「一緒にいるのが当たり前」
そう、ちょうど、恋人から夫婦になったような感覚なのかもしません。

綺麗な景色や、素敵な瞬間を見つけると、大切な人とそれを共有するような感覚で、自然とシャッターを切るのが習慣になっています。

「ほら、見て。ハナミズキから雪が降ってるみたい。」

レンズを通して見ると、同じ景色も違った視点で見ることができる。
(あ、こんな見方もあったのね。)
と気づかせてくれるのです。

ところで、昨年2月に森美術館で開催されたインド出身のアーティスト「N・S・ハルシャ展」はご覧になりましたか?

インドから世界を見た、社会派の素晴らしい展示だったのですが、アーティストのN・S・ハルシャさんがこんな話をしていました。

“クリエイティブな発想をするために、よく市場に散歩に出かけます。散歩の時は、毎回「色」を一色決めて、その色だけを見るようにするんです。例えば、今日は「赤」と決める。そうすると、モノクロームの世界に、赤色だけが色彩を帯びて見えるようになってくるんです。“

そうやって、クリエイティブな脳へスイッチを切り替えているのだそう。

(なんて素敵なんだろう!)
と、感化され、何度か挑戦してみたのですが、なかなか凡人には道程が長そうでした……。

諦めかけていたのですが、なんと、「X-E3」にはハルシャさんのお散歩視点が体感できる機能があったのです!

それがアドバンストフィルターの「パートカラー」。モノクロの中に特定の色一色だけを浮き立たせます。

ほら、こんなふうに。

アドバンストフィルターは、「トイカメラ」や「ソフトフォーカス」など全8種類。「パートカラー」の他には、コントラストと彩度を強調したポップカラーやダイナミックな階調表現で幻想的な効果を加える「ダイナミックトーン」が個人的に気に入っています。

色とりどりの花を「ポップカラー」で撮ると、おとぎの国に迷い込んでしまったような感覚に。

そして、何を撮っても発見があるのは「ダイナミックトーン」。木漏れ日の差す散歩道が、あっという間に別世界になります。

さて、
これは何でしょう?

……正解は、「洗濯物」でした!

こんなふうに、いつもの風景も全く違って見えるのがとても面白いです。

(夫婦って、こんなふうに違う視点を共有しあって理解していくのかなぁ。)

なんて想像してみたり。

(海も、山も、朝も、夜も……。カメラちゃん、これからもずーっと、一緒にいろんな世界をみにいこうね。)

フォトコラムの連載はこれで一旦最後ですが、パートナーのカメラ「X-E3」と私の旅はまだまだ続きます。

girls ArtalkやInstagramに写真を載せていきますので、もしよかったら覗いてみてください。

心のつぶやきばかりのフォトコラム、最後までお読みいただき本当にありがとうございます。

ほんの少しでも、
心が動いたり、発見があったら幸せです。

今回登場したカメラ

FUJIFILM X-E3

Profile

新井まる(Maru Arai)

アート専門webマガジン「 girls Artalk(ガールズ・アートーク) 」代表 / 株式会社maru styling office 代表取締役
 
イラストレーターの両親のもと、幼いころからアートに触れ、強い関心を持って育つ。
大学時代からバックパッカーで世界40カ国を巡り、美術館やアートスポットなどにも足を運ぶ旅好き。
新卒採用で広告代理店に就職し営業として3年間勤務の後、アパレルEC部門の販促に約1年間関わる。その後、一念発起して独立。アート専門webマガジン「girls Artalk(ガールズ・アートーク)」を立ち上げ、アートの魅力を伝えることに日々奮闘している。
好きなものは、餃子とお酒と音楽と旅。

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「 girls Artalk(ガールズ・アートーク) 」は、「ガールズトークをするように、アートの話をしよう」という想いからできた、アートをもっと身近に楽しむためのアート専門webマガジン。各分野で活躍する女性ライターやモデルたちがリアルな目線で情報を発信。アート業界から注目を集めている。

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