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Trip 2025.02.05

富士フイルムXシリーズとそぞろ歩き〜フィルムシミュレーション『モノクロ』と千住エリアへ〜

フィルム時代から90年以上に渡って色彩表現を追求・研究してきた富士フイルムならではの、20種類のフィルムシミュレーション。今回は、クリアでどんなシーンでも使いやすい『モノクロ』で写真を撮りながら、千住エリアをそぞろ歩きしてきました。
(+画像を選択すると大きく見ることができます)





今回散策してみようと思いたったのは、都内東側の千住エリア。京成電鉄の千住大橋駅からスタートです。

 

 

国道4号沿いに進み始めると、遠くにスカイツリーが見えました。まるで、ビルから角が生えているようです。

 

 

午後遅めスタートだったので、すでに店じまいしていた足立市場は入り口だけ観察し、旧日光街道を歩きます。

 


 

京成本線の高架下でカメラを構えていたら、標準車両ではなく京成スカイライナーが通ってラッキー。『モノクロ』で設定しているので、フューチャーレトロ感のある一枚になりました。

 

 

この日は晴れ時々曇り。461号線との交差点ではちょうどお日様が顔を出し、陰影のくっきりとした写真が撮れました。

 

 

461号線をそのまま真っ直ぐ進むかどうか悩んでいるところで……、

 

 

扉の取手が風変わりなカフェが目に飛び込んできました。『BUoY Cafe & Bar』、入ってみることにします。

 


 

壁沿いの飾り照明が、一段上がるたびに心をときめかせてくれます。

 

 

打ちっぱなしのコンクリートに様々な木材を組み合わせた、モダンながら温かみある店内が広がっていました。

 

 

小ぶりな本棚には絵本や小説などが並び、ギターポップが流れるスピーカーの横には展示会や演劇ライブの案内用紙なども置かれ、アート欲を刺激する空間。実はこの建物、地下が元銭湯、2階が元ボウリング場で、建築家、アーティスト、研究者、バリスタなど、多種多様なバックグラウンドを持つメンバーがその手で改装し、2017年にアートセンターとしてオープンさせたのだとか。

 



 

コーヒー、ポットティー、クリームソーダ、デザート、ソフトドリンクと様々なメニューがありましたが、中でもユニークだったのが「読み上げるコーヒー」。劇作家さんが付けたタイトルに合わせて豆や淹れ方を考案したスペシャルメニューだそうです。

 

 

暖かい飲み物で心身をほぐしながら、少し捻りのある写真を撮ってみたいと試行錯誤。「『モノクロ』だと“光”が一際綺麗に表現できる」という話から、コーヒーカップの中に光を入れてみました。トロりとした柔らかいボケが光をより一層際立たせてくれます。

 

 

「店内の装飾がどれも素敵だね」という話から、『多重露出撮影』の機能を使ってみることに。

 

 

ドライフラワーの写真と、窓際に飾ってあった観葉植物&吊るし飾りの写真を、1枚に合成したものが完成です。『多重露出撮影』は、組み合わせによってアート感が増す機能だと思います。

 

 

最後に、お手洗い前にあった飾り窓を使って。表情も相まって絵のように見えますが、リアルの人(モデルさん)が写っています。

 

 

面白く仕上がった写真にひとしきり笑い、すっかり身体が温まったので、そぞろ歩きを再開です。461号線を少し戻り、ミリオン通り商店街へ。

 

 

お喋りを止めて耳を澄ますと、夕方だからか、かすかに賑やかしの音楽が聴こえてきます。

 

 

商店街の建物の背が低い分、北千住駅前のビルが大きく感じました。夕陽を浴びた姿は、神々しさすらあります。

 

 

大踏切通りで右折。ここはその名の通り、踏切が大集合している道でした。

 

 

上野東京ライン、常磐線、つくばエクスプレス、東京メトロ日比谷線、東武伊勢崎線の5線が通っており、タイミングによって、前後の踏切に挟まれて車が停車している光景を見ることができます。

 

 

次はどの線の車両が通過するのかと、踏切が下りている時は全力集中。良い瞬間を収められた時の満足感は何ものにも代え難いです。

 


 

大踏切は渡らず、左手の小道を進んで北千住駅に到着。

 

 

そのまま小道を進んでいくと個性豊かな飲食店が連なっており、『モノクロ』だと雑多な光景がより味わい深く写りました。

 


 

北千住駅前通りの信号を渡り、宿場町通り商店街へ。

 


 

団子屋さんのような趣のお休み処『北千住宿場町通り60』を発見。中に入ってお話を聞くと、足立区が営む観光案内所とのこと。

 

 


 

なんとここは元魚屋さん。よく見ると、洗い場を加工したカウンターを使っていたり、冷蔵庫を物置にしていたりと、興味深い建物になっています。歴史的な雑学も教えてもらい、宿場町通りを歩いたと言われる偉人・松尾芭蕉の記念スタンプを押し、しばし観光客気分を満喫しました。

 

 


 

案内所を出ると、すっかり真っ暗闇。飲食店の灯りたちが、「うちにおいで」と手招きしているようです。

 

 

北千住駅前の飲食店は星の数ほどありそうなので、長年の勘頼りで決めたお店へ。真冬の寒さにやられてはいたけれど、一杯目はやはり生ビールです。

 

 

店内を包んでいたのは、お出汁の優しい香り。ほくほく湯気を出していたおでんを注文することに。

 

 

 

この美味しそうな出会いを記念に残すため、早く食べたい気持ちを抑えて、しばし撮影大会。

 

 

ほんのり暗い室内で人物も入れて撮るならば、内蔵フラッシュが大活躍です。フラッシュの光でおでんの湯気が写り、雰囲気の残る一枚が撮れました。

 

 

お待ちかねの実食タイム。継ぎ足しのお出汁、3日間煮込んだというシミシミの具材の最強コンビに、思わず笑顔が広がります。

 


 

「さて、次はどこをそぞろ歩きしようか?」それぞれイチオシの街を挙げ、答えの出ない議論を繰り広げながら、夜が更けていったのでした。

 

 

協力 ats
model 和田慶史朗
photo by Mio Tangstad
text by 編集部Y

今回歩いたコース&訪れた主なスポット


1.千住大橋駅
2.旧日光街道
3.墨堤通り
4.BUoY Cafe & Bar
5.ミリオン通り
6.大踏切通り
7.北千住駅
8.宿場町通り
9.お休み処 千住街の駅

今回使用したフィルムシミュレーション

モノクロ
『モノクロ』は、クリアでどんなシーンでも使いやすく、シーンを選ばずにモノクロ表現が楽しめるフィルムシミュレーション。

 
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今回登場したレンズ

XF35mm F1.4 R

XF16-55mmF2.8 R LM WR II

XF33mmF1.4 R LM WR

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