『X half』で広がる写真表現 フィルター・フィルムカメラモード編〜小春ハルカvol.2〜
こんにちは、小春ハルカです。
前回のコラムでは、富士フイルム『X half』の『2in1』機能について、2枚の写真を並べる楽しさや、異なる場面を組み合わせる面白さなど、『2in1』ならではの楽しみ方をご紹介しました。
でも、『X half』の楽しみ方はそれだけではありません。思わずワクワクしてしまう仕掛けが、まだまだ隠れています。
今回は『フィルター』と『フィルムカメラモード』。この2つの機能について、実際に使ってみた感想と作例を交えながらご紹介します! ぜひ最後までご覧いただけたら嬉しいです。
フィルターとは?
フィルムシミュレーションが“色の変化を楽しむもの”とすると、フィルターは、写真に“遊び心”をプラスしてくれる機能です。
あえて不思議な光を取り込んでみたり、
2つの写真を重ね合わせてみたり。
「こんなふうに写ったら面白いかも」という気持ちを形にすることができます。フィルターには全部で19種類の効果がありますが、 今回はその中から、 わたしのお気に入りを3つご紹介します。
① ライトリーク
写真に不思議な光を取り入れてくれる『ライトリーク』。フィルムカメラではアクシデントとして扱われることもありますが、入り込んだ光が、幻想的な雰囲気やアート性を生み出すことから、あえて表現として楽しまれることもあります。
実際にフィルムカメラで意図的に再現するのはリスクのある方法ですが、『X half』ならシャッターを切るだけで、この不思議な光を取り入れることができます。
光が加わることで写真にアクセントが生まれ、なんだか少し、懐かしさを感じるような雰囲気に。
光の出方は毎回ランダムだからこそ、その予測できなさも含めて、ワクワクするんです。
狙っても、同じようには出てくれない。この偶然性がとても好きで、よく使うフィルターの1つです。
② ミラー
被写体を上下対称に映し出すことができる『ミラー』。現実ではなかなか見ることのない、不思議でユーモアのある世界をつくり出してくれます。
まるで水面に映り込んでいるように見えたり、
花が空中に浮かんでいるように感じられたり。
いつも撮っている被写体でも、まったく違う表情を見せてくれるのが魅力です。
カメラの角度を少し変えるだけで、写り方が大きく変わるので、試行錯誤しながら撮っている時間も楽しいポイントです。慣れるまでは難しさもありますが、その分、普段はしないような発想や撮り方に挑戦できる新感覚の機能です。
③ 二重露光
1枚の写真に対してシャッターを2回切り、異なる2つのシーンを重ね合わせて表現できる『二重露光』。1枚目に撮影した写真の上に、別のシーンを重ねることで、現実にはない幻想的な世界観や、写真にストーリー性を加えることができます。
ピントを合わせたものと、外したものを重ねてみたり、
同じ被写体をあえて角度を変えて撮影してみたり、
異なるシーンを重ねることで、想像が広がるような一枚にしてみたり。
2枚の写真を重ねることで、時間や視点の違いがひとつの画の中に共存し、1枚では伝えきれない物語や、アートな表現を楽しむことができます。1回目に撮影した画像は残像として表示されるため、2枚目を重ねる際も感覚的に構図を決められるのでイメージが湧きやすく、今までと違った表現をしてみたい!という方にもおすすめです。
まだまだ紹介したいフィルターは沢山ありますが、ぜひお気に入りを見つけて、いろいろ試してみてくださいね。
続いては、『X half』を使うならぜひ体験してほしい『フィルムカメラモード』についてご紹介します。
フィルムカメラモードとは?
フィルムカメラに興味はあるけれど、いざ始めようと思うと少し構えてしまう。そんな気持ちを持っている方も、多いのではないでしょうか。そんな中でも、まるでフィルムカメラで撮っているような体験を『X half』で気軽に楽しむことができるんです。
このモードでは、フィルムシミュレーションや撮影枚数をあらかじめ設定し、1枚撮影するごとにレバーを引かないと、次の撮影に進めない仕様になっています。その一連の動作が、まるでフィルムカメラで撮っているような感覚にさせてくれます。
実際に使ってみて
実際に『フィルムカメラモード』に設定し、友人との撮影の日を丸一日、撮影してみました。
撮影枚数は『36枚』に、フィルムシミュレーションは『クラシックネガ』に設定。普段の撮影では、枚数を気にせずシャッターを切っていますが、撮れる数が決まっているだけで、一枚一枚がなんだか特別に感じます。
そして、このモードに設定をすると、撮った写真をその場で確認することができません。
ちゃんと写っているかな、今の光はどうだったかな。そんなドキドキを感じながら、決めた枚数に向かってシャッターを切り続けます。
普段デジタルカメラで撮っていると、すぐに写真を確認できて、何度でも撮り直せますよね。でも「すぐに確認できない」というこの不便さは、不思議と心地よくも感じました。
撮影後、写真は専用アプリ『X half』で現像して初めて見ることができます。 一枚ずつ写真が現れていく時間は、まるでフィルムで撮った写真が、手元に戻ってくるような感覚に。
さらに、このようにコンタクトシートとして残るのも、思い出をまるごと閉じ込めてくれるようで、嬉しくなります。
あわせて撮影中は液晶にもライブビューが表示されないため、ファインダーをのぞき、感覚を頼りにシャッターを切ることになります。その分、少しブレてしまった写真があったり、反対に、思いがけず心に残る一枚に出会えたりすることもあります。その偶然さえも楽しめるのが、最大の魅力だと感じました。
まとめ
『X half』を使って感じたのは、“うまく撮る”ことよりも、“写真を撮る時間そのものを楽しむ”ことの大切さです。
フィルターによって偶然を受け入れたり、フィルムカメラモードで結果を待つ時間を楽しんだり。いいなと思った光や、心が動いた一瞬をシャッターに預け、思い通りにいかない瞬間さえも一枚の写真として愛しく思えるんです。気張らず、構えすぎず。撮ることに正解を求めすぎないからこそ、写真との距離がぐっと近づいていく感覚がありました。
写真の表現も、向き合い方も、より自由に広がっていくような、そんな新しい感覚を教えてくれるカメラだと感じています。
今回登場したカメラ
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