フォトグラファー・Yuriの『FSレシピ』集〜春に彩りを添える花々〜
フィルムシミュレーションと画質設定を自由に組み合わせることで、自分好みの色や質感をつくることができる富士フイルムのX/GFXシリーズ。その組み合わせはまさに無限大です。自分だけのこだわりを詰め込んだ『FSレシピ(フィルムシミュレーションレシピ)』を探求したり、ほかのユーザーが考えたレシピを使って普段とはちがう雰囲気で写真を撮ってみたり、その楽しみ方もレシピの数だけ際限なく広がっていきます。お気に入りの設定をあらかじめ登録しておくことで、レシピをシーンに応じて使い分けることも可能。そこで本企画ではX/GFXシリーズを愛用するフォトグラファーが考案した、オリジナルの『FSレシピ』を紹介します。
今回は、自治体の観光プロモーションをはじめ、人物撮影やカフェ・ホテルの撮影などで活躍しているYuriさん(@camel8326)に、お花のある風景をテーマに3つの『FSレシピ』を作成いただきました。春の光を浴びて咲く野の花から、お部屋を彩る一輪挿しまで、花が持つ“自然な美しさ”をそのままに、Yuriさんらしい優しく柔らかな空気感で描き出すレシピです。
レシピ①:Pastel Bloom
春のやわらかな空気と、お花の可憐さを引き出すことをイメージして作りました。空と花の色が心地よく調和し、見た人の気持ちまで明るくなるような、軽やかなパステル調に仕上げています。
ベースとなるフィルムシミュレーションは、PROVIAを使用。自然でバランスの良い発色を活かしながら、花本来の色をそのまま美しく再現しています。そこからハイライトを抑え、シャドウを持ち上げることでコントラストをやわらげ、ふんわりとした優しい印象に整えました。
ダイナミックレンジは400に設定し、明るめの露出でも空や花の色が損なわれないように調整。WBシフトでわずかにイエローとグリーンをプラスすることで、ほんのりと温かみのある色合いに整えています。
お花のある風景を、やさしく可愛らしく表現したい時にぴったりなレシピです。
レシピ②:“Between Light”
道端など日常の中でふと出会うお花を、スナップでナチュラルに切り取る時に活かせるレシピです。花を彩る光と影を印象的に捉えながら、その場の空気感やさりげない美しさを引き立てられるように仕上げました。
フィルムシミュレーションは、クラシッククロームを使用。落ち着いた発色とシャドウの強さを活かしながら、わずかに青みを感じるトーンで、少しクールな印象に。ハイライトを少し抑え、シャドウもわずかに引き締めることで、コントラストが強すぎず弱すぎない、自然で奥行きのある描写に整えました。ホワイトバランスはブルーとグリーンをプラス方向に調整し、透明感をプラス。さらにカラーを少し上げることで、お花の発色も埋もれずに表現できるようにしています。グレイン・エフェクトは弱めに加え、ほんのりとした質感を添えました。
光と影のあいだで揺れるような、日常の中のささやかな美しさを残したいときに使いたいレシピです。
レシピ③:“Vintage Warmth”
お部屋の中で飾られたお花を、やさしい温もりとともに残したいときに使いたいレシピです。やわらかな光の中でも、少し陰りのある場所でも、お花の雰囲気や空気感をそのまま活かしながら、落ち着いた印象に仕上がるように整えました。
フィルムシミュレーションは、クラシックネガを使用。コントラストのある特徴を活かしつつ、シャドウを持ち上げることでクラシックネガ独特の強さをやわらげ、どこか懐かしさを感じるやさしいトーンに調整しています。
WBシフトはブルーとグリーンを少しプラスし、色のバランスを整えながら自然なトーンに。グレイン・エフェクトを加えることで、ほんのりとしたレトロな質感をプラスしています。彩度も控えめなベースに対して少し上げることで、お花の色がやさしく引き立つよう工夫しています。
お花の持つやわらかな雰囲気と質感を、温もりのある空気ごと残せるように仕上げました。
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今回登場したカメラ




















