【もしも企画 vol.3】フォトグラファー i_dauyu × 富士フイルム『X-T5』〜雨と光を幻想的に写す〜
“もしあの写真家さんがX/GFXシリーズを使ったら、どんな世界観を創り上げるのだろう?” ーーそんな編集部の疑問を、写真家さんたちに投げかけてみたのが、この“もしも企画”。第3回は、雨の日の東京を撮り続けているフォトグラファー、i_dauyu(@i_dauyu)さんに、『X-T5』での撮影を体験していただきました。
はじめまして、i_dauyuです。
普段は街を歩きながら気になったものや、いい!と思った瞬間を撮ることが多いです。
YouTube(@i_dauyu4109)にはその時の様子をあげたりしています。(最近はサボり気味ですが….笑)
いつもは他メーカーのミラーレス一眼を使っていますが、今回は富士フイルムの最近発表されたばかりのカメラを使わせていただけるということでワクワクしながら撮影させていただきました!
お借りしたカメラは『X-T5』、レンズは『XF33mmF1.4 R LM WR』、『XF16-80mmF4 R OIS WR』です。
自分の中で、富士フイルムといえば夕焼けの印象が強くあったので、最初に撮ってみました。
「やはり色が良い〜」と思いました。角度補正とトリミングをしただけで色味などはそのままです。
ブルーアワーも美しく撮れます。ビルの青みがかった雰囲気が好みです。
手ブレ補正が効くので問題なく夜撮影もできました。また、ISO感度をある程度あげてもそこまでノイズが気にならないのでバシバシ撮れます。
雨の夜も綺麗に撮影できました。
クリスマス時期だったので、イルミネーションも撮ってみました。
普通に撮っても面白くないので、
あえてぼかしたり、街中にあるものをフィルターのように使ってみました。
ピントをマニュアルに切り替えるのも簡単にできるのでボケの感じも変えやすく色々な雰囲気で撮影できました。
富士フイルムのカメラはフィルムシミュレーションが多様でクオリティも高いとSNSで目にしていたので、いくつか試してみました。
ACROSは階調が美しく、光の柔らかい雰囲気がより出る印象で、こういうシーンにとてもよく合うなと感じました。
天井ライト、階段、ビル壁の幾何学模様の感じがよかったので、それがより伝わるようにモノクロにしました。ACROS+Gのフィルターモードで撮ったのですが、コントラストをうまく表現できたと思います。
PRO Neg. Stdは、逆光下で暗くなる部分でも、植物の緑色の雰囲気を柔らかく残せるのが良かったです。
PRO Neg. Hiは、コントラスト感が高めでメリハリのある印象のフィルムシミュレーションなので、パキッとかっこよくさせたいなっていう時にハマりました。
Velviaは、高彩度でレンガの発色が良かったです。
ここではなんとなく映画っぽいトーンにしたいなって思ったのでETERNAを使ってみました。(映画にはこういうシーンはないかもしれないですが笑)
こちらの写真は、自宅に柔らかい自然光が入ってきていて、綺麗だったので撮りました。
柔らかくしっとりした空気感をよりだすにはASTIAが最適だと思いました。
モノクロにしてもトーンが綺麗で雰囲気が良かったです。
私はカメラなどの機器を初めて使う時に、説明書を見ずにまず触ってしまうタイプで、今回も例に漏れず何も読まずにそのまま使っていったのですが、結局一度も読まずに使うことができました!
直感的に操作することができるので、撮影時により被写体に集中することができてとても良かったです。
また、今までSNSなどで目にしてきた評判通りフィルムシミュレーションのクオリティが高く、いろんな雰囲気で写真を撮ることができ、撮影をより一層楽しむことができました。