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Review 2019.07.18

【Xシリーズレビュー】どこがどう進化したの?『X-T30』は初心者女子にもおすすめ!

最新機能を詰め込んだクラシカルなコンパクトボディ

『X-T10』『X-T20』から続く、Xシリーズらしいクラシカルなデザインを継承した『X-T30』。フィルムカメラを思わせるレトロなボディに最新鋭の機能をたっぷり詰め込んだ、新世代ミラーレスデジタル一眼です。カラーバリエーションは、シルバー/チャコールシルバー/ブラックの全3色。シックで洗練されたデザインは、持つ人のスタイルを格上げしてくれるほどの存在感。女性の手のひらにもすっぽりと収まるコンパクトさと触れるごとに手に馴染むレザーの質感が愛着をかき立てます。

◉進化したポイント:フォーカスレバーの採用

X-T30には、他のXシリーズで評価の高い機能が採用されています。そのひとつが8方向フォーカスレバー。ピント位置調整や撮影機能の設定など、操作系統を集約することでサクサクッと快適な使い心地を実現。上下左右に親指の位置を変える必要がある十字キーに比べ、より簡潔で直感的な操作性を実感できる進化ポイントです。

また、フォーカスレバーと合わせて、直感的な操作感を可能にしてくれるのがチルト式タッチパネルモニター。タッチ操作でシャッターを切ったりフォーカスを合わせたり出来るほか、スマホのフリック入力のように指の動きひとつで機能を呼び出せるタッチファンクションも搭載。スマホ感覚で撮影を楽しむことができます。また、モニター自体を上下に動かせるので、ハイアングル&ローアングルでの撮影もラクラク。大きな建物や低い位置からの撮影も画面でアングルを確認しながら撮影できるのでとっても便利。迫力も臨場感も思いのままです。

高性能センサーでどんなシーンも逃さず切り取る

X-T30(camera)/ XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS(lens)/ F値:5.0 / シャッタースピード:1/640 / Velvia(フィルムシミュレーション)

軽量でコンパクトながら、上位機種と同等の高画質を味わえるのもX-T30の大きな特長。実は、Xシリーズ史上最高の2610万画素を誇る上位機種『X-T3』と同じ、スポーツや動体撮影にも適したAPS-Cサイズセンサーが搭載されています。高画質&と高性能なオートフォーカス性能でどんなシーンでも的確に捉え、逃したくない一瞬を美しく残してくれます。また、カメラ初心者におすすめしたいのが、『アドバンストSRオート』機能。撮影シーンをカメラが自動的に判断してくれるので、シャッターを押すだけで誰でも素敵な画が撮れます。

◉進化したポイント:AF精度の向上

最新のセンサーとプロセッサーが搭載されたX-T30は、オートフォーカス性能が大幅に向上! 特に、『顔検出&瞳AF』の精度が高まったことで、人物撮影もよりカンタンになりました。また、今までの機種では難しかった横顔や、動きのあるポートレートもX-T30ならお手のもの。AF-Cモードでも瞳AFが対応しているので、今までブレてしまいがちだった元気に遊ぶ子どもやスポーツのシーンもしっかりと検出し、初心者でも瞳にピントを合わせた素敵な写真を撮影することができます。

横顔や動きがある際にもピントが合った写真に

◉進化したポイント:4K動画性能の向上

進化したのは、静止画の撮影機能だけではありません。X-T30は動画撮影の性能もぐんと向上! ダイヤルを切り替えるだけで、高解像度4K/60P動画の撮影を楽しむことができます。豊かな表情を逃さず捉える顔認識/瞳AFは、動画撮影時にも大活躍! また、4K動画撮影にも多彩なフィルムシミュレーションを設定することが可能。美麗な映像は、静止画撮影とはまた違った“撮る喜び”を感じさせてくれます。

Xシリーズならではの色彩で豊かな写真表現を

フィルム製造のパイオニア・富士フイルムの色づくりの理念が結集したXシリーズ独自の機能『フィルムシミュレーション』。X-T30には、見たまま忠実な色味を再現してくれる『PROVIA』や原色を色濃く鮮やかに映し出す『Velvia』をはじめ、全16種類のフィルムシミュレーションが搭載されています。

X-T30(camera)/ XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS(lens)/ F値:8.0 / シャッタースピード:1/80 / Velvia(フィルムシミュレーション)

◉進化したポイント:ETERNA、冷黒調・温黒調の追加

映画用フィルムの色づくりの概念が活かされた『ETERNA』は、動画撮影にも適したフィルムシミュレーション。落ち着いた発色で、見ていて心地のいい写真・映像に仕上げてくれます。その柔らかな色みで切り取る風景は、どこか映画の1シーンのよう。

X-T30(camera)/ XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS(lens)/ F値:3.6 / シャッタースピード:1/350 / ETERNA(フィルムシミュレーション)

X-T30(camera)/ XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS(lens)/ F値:4.0 / シャッタースピード:1/160 / Velvia(フィルムシミュレーション)

X-T30(camera)/ XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS(lens)/ F値:7.1 / シャッタースピード:1/100 / Velvia(フィルムシミュレーション)

また、ACROS、モノクロの設定時には『冷黒調・温黒調』の設定が可能に。クールな雰囲気の冷黒調〜温かみを感じさせる温黒調まで、モノクロ表現の幅がさらに広がりました。デジタルカメラでありながらフィルムを交換するように撮影を楽しめるのも、Xシリーズならでは。

左から:冷黒調・通常・温黒調
X-T30(camera)/ XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS(lens)/ F値:3.6 / シャッタースピード:1/60 / ACROS(フィルムシミュレーション)

フィルムシミュレーションと同様に、表現の幅をぐっと広げてくれるのが『アドバンストフィルター』機能。風景をジオラマ風に写し出す『ミニチュア』や、特定の色だけを残し他の部分をモノクロにする『パートカラー』など、ユニークで遊び心のある写真撮影もダイヤル操作ひとつでOK。また、被写体をより強調してくれる1:1のスクエア撮影も可能。バラエティ豊かな撮影モードと自分らしい視点を合わせれば、表現は無限に広がります。

X-T30(camera)/ XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS(lens)/ F値:3.2 / シャッタースピード:1/350 / ミニチュア(アドバンストフィルター)

左:X-T30(camera)/ XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS(lens)/ F値:5.0 / シャッタースピード:1/1000 / パートカラー赤(アドバンストフィルター)
右:X-T30(camera)/ XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS(lens)/ F値:5.0 / シャッタースピード:1/160 / パートカラー赤(アドバンストフィルター)

X-T30(camera)/ XF35mmF1.4 R(lens)/ F値:1.4 / シャッタースピード:1/500 / ソフトフォーカス(アドバンストフィルター)

Bluetooth®︎による簡単自動転送

X-T30はBluetooth®︎のペアリングによってデバイスとの常時接続も可能。撮影した画像を自動でスマホに送信できるので、撮ったばかりの写真をSNSにリアルタイムでシェアできます。

X-T30を持って街へ出かけよう

小さなボディに最新・最高クラスの機能が搭載されたX-T30。ファインダーを覗けば何気ない日常に魔法がかかる、そんな特別な体験をもたらしてくれる新時代のミラーレス一眼カメラです。

今回登場したカメラ

FUJIFILM X-T30

▶︎X-T30スペシャルサイトはこちらから

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text by 野中ミサキ(NaNo.works)
photo by 高見知香

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