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Special 2024.11.13

フィルムシミュレーション『PRO Neg.Std』で撮るベストショット〜shimizu_nobu_・嵩・タケナカナミ〜

Xシリーズを愛用しているフォトグラファーさんに、各フィルムシミュレーションで撮影したベストショット2枚と、そのフィルムシミュレーションに感じている魅力や自身の想いをご紹介していただく本企画。今回は、やわらかな階調が特徴のフィルムシミュレーション『PRO Neg.Std』について、shimizu_nobu_さん(@ shimizu_nobu_)、嵩さん(@ taka_phy_)、タケナカナミさん(@blancoo_house)に語っていただきました。

PRO Neg.Std ①:shimizu_nobu_

PRO Neg.Stdが好きな理由は、やっぱり落ち着いたトーン。
ほんの少しフェード感もあるのでシネマチックな空気感を醸し出してくれるのがとても好きな要素です。

作られた空気感や場面より“日常の瞬間”をカタチに残したくて。
暮らしの中の美や、日常生活で起こる偶然性みたいな瞬間をいつも意識しています。

1枚目の写真は、シナモンロールを形作る際の小指の感じが良くて撮りました。
妻の趣味がパン作りなので時々彼女が作るパンを思い出作りの一環として撮影しています。
生活や暮らしを撮影する際にPRO Neg.Stdの落ち着いたトーンは、切り取る空気感を優しく演出してくれます。

X-Pro2 /XF35mm F1.4 R /F2.2 /1/75秒 /ISO1600
フィルムシミュレーション:PRO Neg.Std

また、ストリートフォトも好きなのでその時々の瞬間を切り取ったりします。
その際のフィルムシミュレーションはPRO Neg.Stdを選んで、少しシネマチックな雰囲気を演出してます。

X-Pro2 /XF16-80mmF4 R OIS WR /F8.0 /1/550秒 /ISO400
フィルムシミュレーション:PRO Neg.Std

コントラストと彩度が少し抑えめなので陰影をはっきりつけたい写真の場合は、コントラストを少し上げてもいいと感じます。

発色が柔らかいので少し粒子を足しても素敵な雰囲気を出してくれる。
とても使い勝手が良いフィルムシミュレーションだと思います。

Profile

shimizu_nobu_

東京都出身。
100年以上の歴史を持つ江戸切子の職人家系で育つ。学生時代にフィルムカメラを手にしたのをきっかけに写真を独学で学ぶ。
2018年にフリーランスフォトグラファーとして活動を開始。様々なジャンルの撮影に携わりつつ、作家活動として「日々の朝ごはん」をSNSに投稿している。人力車の車夫としての経験を活かし、浅草にて人力車を用いた「観光×撮影」のサービスも行う。

Web:https://shimizunobu.photo/
Instagram:@shimizu_nobu_
X:@shimizu_nobu_

PRO Neg.Std ②:嵩

普段スタジオ撮りする時は、ほとんど『GFX50S II』で撮影しています。‬
‭‬‬‬
ライトを組む時はその場で絵作りを完成させていくので、見たままの表現に優れた‬PROVIAを使う事も多いですが、雰囲気を落ち着かせたい時やRAWから現像する時のベース‬としてPRO Neg.Stdは多用しています 。‬
‭‬‬‬
PRO Neg.Stdはコントラストが低くて彩度も強すぎないので、柔らかく優しい写真が撮れる‬ところが良いと感じています。‬

‭ 1枚目はズームレンズ‬『GF45-100mm F4 R LM OIS WR‬』の開放で撮っているのですが、かなり‬柔らかい光の入るスタジオだったので、レンズのボケの階調と柔らかい雰囲気をより引き立‬てたくてPRO Neg.Stdを使いました。‬‬‬‬‬

GFX50S II /GF45-100mmF4 R LM OIS WR /F4.0 /1/100秒 /ISO800
フィルムシミュレーション:PRO Neg.Std

2枚目は日差しが強くコントラストが高かったのですが、引きでいろんな色合いを入れた時に‬全体を柔らかくしたくて、PRO Neg.Stdをベースにコントラストを下げ、彩度を上げて調整し‬ました。‬

GFX50S II /GF35-70mmF4.5-5.6 WR /F5.2 /1/125秒 /ISO200
フィルムシミュレーション:PRO Neg.Std

2枚ともRAWから現像していますが、PRO Neg.Stdの淡さをベースにすると良い塩梅の色に‬持っていきやすいんです。元々濃い味の料理を薄味にしていくより、薄味から好きな調‬味料を足していく方が好みの味を作りやすいみたいな感覚です。

Profile

下仲康嵩(Shimonaka Yasutaka)

フォトグラファー

1989年生まれ。兵庫県出身。‬
‭会社経営・ディレクター・アイドル運営・スカウトマンなど、個人での様々な事業経験を経‬ていく中で携わる事の増えていったフォトグラファー業を、2019年から関西を拠点にフ‬リーランスとして活動。‬‬‬‬
‭関西と関東の二拠点で、インフルエンサー・ファッションモデル・アイドル・タレントな‬ど、人物を主に商用・広告撮影をしている。企業研修での講師や、スタジオ立ち上げ時の機‬材導入の監修、カメラマン・ヘアメイクチームの手配なども幅広く行っている。‬‬‬‬

Web:https://yasutaka.work/
Instagram:@taka_phy_
X:@taka_phy

PRO Neg.Std ③:タケナカナミ

初めて使った富士フイルムのカメラは『X-Pro1』。
その頃はフィルムシミュレーションのことがあまりわかっていなくて、PROVIAのままで撮っていました。

フィルムシミュレーションの存在を知ったときに気に入ったのがPRO Neg.Std。
時計をした自分の手を撮ったときに一番キレイに見える!と思ったのがきっかけ。

そこから物撮りも建築物を撮るときもお花を撮るときもずっとPRO Neg.Std。
彩度が低めで、柔らかい写りなのが大好きです。

X-Pro3 /XF27mmF2.8 /F5.0 /1/1000秒 /ISO200
フィルムシミュレーション:PRO Neg.Std

スマートフォンでなんとなく写真を撮るときもPro Neg.Stdのような色味にしようと思うくらい、わたしの写真の基準になっています。

撮るものによってはカラーやシャープネスをプラスにすることもありますが、ほぼ設定は変えず。

他のフィルムシミュレーションを試しに使っても、結局戻してしまうくらいお気に入り。わたしにはかかせないのがPro Neg.Stdです。

X-S10 /XF35mm F1.4 /F4.0 /1/2000秒 /ISO200
フィルムシミュレーション:PRO Neg.Std

Profile

タケナカナミ

コンテンツクリエイター

1984年生まれ。大阪在住。買ってよかったモノをレビューしているブログ『ブランクハウス』を運営。自分好みのモノを常に探している。写真を撮ることが苦手だったが、ブログを書き始めてから写真を撮ることが趣味に。建築物と植物を撮るのが好き。

Web:https://house.blancoodesign.com/
Instagram:@blancoo_house

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