富士フイルムXシリーズ新製品『X half』発売決定!お披露目会をレポート

5月23日(金)〜25日(日)、東京の下北沢・BONUS TRACKおよびPARKにて、富士フイルムのデジタルカメラXシリーズの新製品『X half』をイチ早く体験できるポップアップイベント「シモキタシャッター -話す。撮る。遊ぶ。カメラでつながる-」を開催。5月22日(木)、そのプレイベントを同じく下北沢で開催しました。今回は、その様子をお届けします。
『X half』撮影体験会
会場は、下北沢駅前の(tefu)lounge 下北沢。カフェ、ミニシアター、シェアラウンジなどが併設された複合施設です。
場内には、今回の主役である『X half』のデモ機が至るところに。来場者の方たちがタッチ&トライに夢中になっていました。
『X half』の基本スペックは?
『X half』は、ハーフサイズカメラ(35mm判フィルムの半分のサイズで撮影可能なフィルムカメラ)をモチーフにした製品。3:4アスペクト比の背面液晶・縦型の光学ファインダーを搭載しており、縦構図の静止画・動画を撮影することができます。
また、裏面照射型1インチセンサーと35mm判換算32mmF2.8の単焦点レンズを搭載。焦点距離は、レンズ付きフィルム『写ルンです™』と同じです。
操作の大半は、背面にある2種類の液晶をスワイプ/フリックするだけ。様々な設定を直感的に変更することができます。
クラシカルなデザインと、240gの軽量コンパクトボディも魅力的。ポケットに収まるサイズで場所やシチュエーションを選ばず、いつでもどこでも持ち歩いて気軽に撮影することができます。
専用アプリ『X half』を使えば、スマホへのデータ転送が可能。撮影した画像や動画をギャラリー形式で鑑賞することができます。プレイベントでも、アプリ連動による楽しみ方体験を提供していました。
Xシリーズ初となる新機能も搭載!
展示スペースでは、『X half』の魅力をより具体的に紹介していました。
『X half』最大の特長は、新機能『2in1』です。撮影と撮影の合間にフレーム切り替えレバーを引けば、ユニークな1枚が完成。2枚の縦構図の写真/動画を組み合わせて1つの画像にすることで、ストーリー性のある作品に仕上げることができます。専用アプリ『X half』上でも、ギャラリー内のデータから自由な組み合わせで『2in1』の作品を作ることが可能となっています。
また、富士フイルムXシリーズと言えば、味わい深い“色”の変化を楽しめるのもポイント。『X half』は、写真フィルムを交換する感覚で様々な色調表現を楽しめるフィルムシミュレーションはもちろん、フィルターも種類豊富。新たに開発したフィルム由来のフィルター3種『ライトリーク』、『ハレーション』、『期限切れフィルム』も搭載しています。
実は今回のイベントにあわせ、クリエイターの方たちなどが『X half』で写真を撮り下ろし。タレントの内田理央さんをモデルに写真家/映像作家の増田彩来さんが撮影した作品をはじめ、モデル/ラジオナビゲーターの甲斐まりかさんや、インフルエンサーの木村なつみさん、女優の中島百依子さん(ダウ90000)、モデル/インフルエンサーの吹春友介さんによる写真を展示。新機能を使ったオリジナリティ溢れる作品群が、来場者の方々の興味を集めていました。
内田理央×増田彩来『X half』トークセッション
当日は、製品プレゼンテーション後、内田理央さんと増田彩来さんによるトークイベントも開催。お2人の合作である写真作品を見ながら、『X half』談義が繰り広げられました。
Profile

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まずは『X half』の使用感について。内田さんは、自身がカメラ初心者であると述べた上で、「直感的に操作でき、良い意味でスマホのアプリのような感じで簡単に使えるので、カメラ初心者の方にもオススメできると思いました」とコメント。
一方の増田さんは、ハーフサイズならではの新機能に惹かれたと話します。「まず、ハーフ2枚の写真を組み合わせて1枚の写真にする『2in1』機能が可愛く、魅了されました。それに、写りがわりとフラットなので、感情任せに撮ることができる。瞬間を逃さないので、すごく楽しかったです。」
実際に『2in1』機能を使った撮影について、増田さんはこのように振り返ります。「2枚でそれぞれ距離感を変えて見せたりとか、表情違いで撮ったりとか、1枚の写真では表現しきれない時間をまとめることができて、それがすごく楽しかったです。」
内田さんは、『2in1』機能の手軽さに驚いた様子。「『2in1』はめちゃくちゃ簡単で、フレーム切り替えレバーでピュッとできるんですよね。色々なボタンを押して悩むことなどもなく、撮りたいと思ったらパッとできるので楽チンだなと思いました。」
そして話は、ハレーション、ライトリーク、期限切れフィルムという3つの新しいフィルター機能について移ります。
増田さん「それぞれフィルムの特徴を掴んだフィルターだと思うのですが、それが今までデジタルで再現できるものはなかったので、すごく新鮮でした。一定して効果が出る感じというよりは、わりと不規則で写真ごとに読めない感じがフィルムの面白さに似ていて、すごく魅力的だなと思いました。」
「この写真は『ハレーション』を使って撮影していて、あえてちょっと“まぶしすぎる”くらいにして光をにじませてるので、“キレイな偶然”をつくっている感じです。クリアな感じよりもその場の空気感を表現したい時に、いい意味で“不鮮明さ”を演出してくれるので、ドラマチックで雰囲気のある1枚になったかと思います。」
『2in1』機能とフィルター機能の合わせ技となった作品のエピソードトークも飛び出します。
増田さん「この作品はライトリークを使いました。この赤い箇所が特徴なのですが、2枚比べて分かるように、同じように赤が入っておらず、すごく不規則的。偶然性があって楽しいなと思いました。」
内田さん「これはすごくお気に入りです。下北沢の台湾料理屋さんに行って、自動扉の内側と外側で撮ったんですよね。その扉のガラスに英文字が縦に書いてあって、その“O”と“G”の間から撮ってもらったものです。」
なお、フィルム作品を発表し続けている増田さん。実際の期限切れフィルムと『X half』の期限切れフィルターについてこのように比較します。「実際の期限切れフィルムを使ったこともあるのですが、すごく読めなかったです。全く写っていない場合もあるし、奇跡的に上手く写っている場合もあるので、使っていてけっこう不安になるんですよ。でも、この期限切れフィルムのフィルターは、デジタルだからすぐ見られる、確認できる、絶対に撮れているっていうのと、フィルムの不規則な良さが混ざり合っていて、すごく面白いなと思いました。このカメラの良さだと思います。」
『X half』に搭載されているフィルターは全19種。お2人は、その量に圧倒されつつもワクワクすると話します。
内田さん「種類が多く、選ぶのがすごく楽しくて。期限切れフィルムについて、私は聞いたことありませんでした。使い方、無限ですよね!」
増田さん「本当ですね。色々自分なりにできて楽しいですね。」
最後に、これから『X half』に出会う人たちに向けたコメントで、トークイベントを締め括りました。
内田さん「カメラってなんだか難しそうだなと思っていたのですが、本当に簡単で、画面のタッチ操作でメニューを選べたりなど直感的に使えたので、これは絶対にゲットしたいと思いました。人に見せたくなるような写真がたくさん撮れるので、発売したらすぐに話題になるのではないかと思います。」
増田さん「フィルムとデジタルの中間にあるカメラと言いますか、不鮮明だからこそ見えるものであったり、写真の軸にある感情を撮る/写す部分がすごく見えてくるカメラだと思ったので、ぜひご自分の好きな時間に使っていただけたらなと思いました。私も、使いたいなと思います。」
text by 編集部Y
photo by Mio Tangstad
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