『X-Pro2』を片手に日比谷フォトウォーク! 東京ミッドタウン日比谷〜皇居周辺、話題の女性向けブックストア、伝説のバーの限定カクテルをご紹介
【IRODORIシティスポット〜日比谷篇〜】
新たなランドマークの誕生で、大きな盛り上がりを見せている日比谷。今年3月グランドオープンを果たした『東京ミッドタウン日比谷』をはじめ、リニューアルオープンで話題の『日比谷シャンテ』、穏やかな時間が流れる『皇居外苑』など、歩くごとに異なる表情を見せる新名所として大きな注目を集めています。また、帝国劇場や東京宝塚劇場、日比谷公会堂などを擁する由緒正しきエンターテインメントの街という一面も。今回は、銀座・丸の内とも隣接する、大人のためのハイソな街・日比谷の魅力を、フジフイルムイメージングプラザでレンタルした『X-Pro2』で切り取りながら散策。いつもよりも少しいいカメラで覗いた街は、ドラマティックなシーンで溢れていました。
FUJIFILM Imaging Plaza
まずは、今年4月にオープンした『FUJIFILM Imaging Plaza(フジフイルムイメージングプラザ)』へ。Xシリーズをはじめとする最新鋭のミラーレスデジタルカメラや高画質プリントなどを体感できる、フジフイルムのブランド発信拠点です。
プラザ内には、Xシリーズ/GFXシリーズの実機やレンズを手に取って操作できる「タッチ&トライコーナー」や、著名写真家の作品を展示するギャラリースペースなど、より体感的にカメラの魅力に触れられるコーナーが設置されています。皇居を望めるフリースペースは、国内外の写真集や壁面の展示を眺めたりとマイペースな時間が過ごせる場所。なかには、来館者同士がカメラ談義で話に花を咲かせることもあるのだとか。カメラを楽しむ人たちにとって、コミュニケーションスペースとしても機能しているのだそう。
また、Xシリーズのカメラ本体とレンズを外に持ち出してじっくり試せる、うれしいレンタルサービスも。簡単な手続きで、当日中の閉店までに返却すれば料金は無料というのも大きなポイント(一部製品を除く)。早速、今回の日比谷散策用にプレミアムミラーレスカメラ「X-Pro2」と単焦点レンズ「XF35mmF2 R WR」をレンタル。いつも使っている機種とは少し違った感覚に胸を高鳴らせ、いざ日比谷の街へ!
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日比谷の街並み
帝国劇場や東京宝塚劇場などの著名な劇場、大企業の本社などが集まる日比谷エリア。旧くは、帝国ホテルや鹿鳴館といった国賓や海外からの来賓をもてなす社交場としての役割を担う街でもありました。そんな文化と歴史が交差する日比谷に新たな風を吹き込んだのが、今年3月にグランドオープンした『東京ミッドタウン日比谷』。日本初出店を含む個性豊かなショップ&レストランや“最高の映画体験”を追求したシネマコンプレックス『TOHOシネマズ 日比谷』を擁する、新しい日比谷の象徴的ランドマークです。
『東京ミッドタウン日比谷』のオープンを機に国内外から訪れた多くの観光客で賑わう街の様子は、かつての社交場としての姿を思わせるよう。また、周辺には西洋の街角を思わせる景色の数々が。石畳の円形広場、国の重要文化財に指定された近代洋風建築の代表格『明治生命館』、ヨーロッパ原産の花(写真はルリタマアザミ)など、日比谷ならではの見どころを発見しながら海外気分を楽しむことができました。
ただ歩くだけでも画になる街・日比谷。ビジネスマンはもちろん、国内外から買い物や観光に来たファミリー・カップルなど、さまざまな人が行き交う模様と活気づいた街の雰囲気をフィルムシミュレーション「Pro Neg.Std」で切り取りました。
HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE
『東京ミッドタウン日比谷』のお隣にある『日比谷シャンテ』もこのエリアの人気スポット。その歴史はなんと30年!昨年、創業以来最大規模のリニューアルを果たし、大きな注目を集めています。ファッションやビューティ、カフェなど女子にうれしいショップが盛りだくさんのシャンテ。なかでも話題なのが、女性の感性に寄り添う本屋さん『HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE』。
「すべての女性たちが、忙しい日々の中でふと立ち止まり、軽やかに歩き出す力を得る『東京の真ん中の小さな別荘』のような女性のための本屋」をコンセプトに、ほっこりできる空間で新たな物語や表現との出会いを提案してくれる注目のスポットです。
『フルーツ』や『夜』といったユニークなテーマでまとめられたコーナーや、表紙の色を基準にジャンルを問わず並べられた本たち。次から次へと惹かれるまま本を手に取り店内を回遊するうち、不思議と居心地の良さと親近感を覚えてしまう本屋さんです。そんなお店作りを先導しているのが、店長の花田菜々子さん。「作家別・内容別で分けてしまうと紛れてしまうものを、新しい括りで紹介することで、さらに魅力を伝えられたら」と、つねに考えを巡らせているのだそう。実は、『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』の著者としても知られている花田店長。「ぜひ私にも一冊オススメしてほしい」というお客さんもいらっしゃるのだそう。店内には著書に登場した本たちを集めたコーナーも設置されています。
今回「街歩きが好きで、いつもどこかへ行ってみたいと思っている方には――」と、花田さんがオススメしてくれたのは、著書にも登場するアメリカ系タイ人の作家・ラッタウット ラープチャルーンサップによる短編7篇が収録された『観光』。「タイの貧しい生活が描かれながらも、そこにある美しい風景が目に浮かぶような。海外に行かずとも情景を味わえる一冊かなと思います」と花田さん。タイのまとわりつくような暑さや喧噪、路地、砂浜、夜空――。小説の中に観た風景を現地で撮影してみたい、とワクワクさせてくれる一冊に出会うことができました。
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STAR BAR
日比谷散策の締めは、『東京ミッドタウン日比谷』内にオープンした『STAR BAR(スタア・バー)』へ。銀座や京都といったホンモノを知る大人の街に店舗を構え“ワールド ベスト バー”にもランクインする、言わずと知れた伝説的バーの旗艦店です。商業施設内にありながらも、オープンは16:00〜。にぎやかな通路を背に押し開けた重い扉の先には、非日常の世界に入り込んだような空間と高揚感が待っていました。
まず目に入ってくるのは、スタア・バーのシンボルともいえる長さ12mのカウンターと数えきれないほどのボトル。“エンターテインメントの街”である日比谷らしく、ムーディな映画音楽がモダンな店内を彩ります。重厚な扉によって日常から切り離された空間で一流のバーテンダーによる極上のカクテルをいただきながら、映画や演劇の余韻に浸るのもこの街ならではの楽しみ方。ひとりで過ごす自分のための時間はもちろん、特別な人と過ごす時間も大切にしてくれる、とっておきの場所です。
この日いただいた東京ミッドタウン日比谷限定の『パークライフ』は、ウォッカをベースにパイナップル・メロン・エルダーフラワーのリキュール等を加えた、透き通る淡い翡翠色のカクテル。フルーティで濃厚な甘みのあとにじんわりと広がるほのかな苦み、のど元を焼きながら落ちていくような熱と重みをはらんだ、品のある大人な一杯です。ゆっくりとグラスを傾けながら日比谷での一日を振り返っているうちに、少し素敵なレディに近づけたような気分に。明日の私に自信をくれる、そんな日比谷の魅力をたっぷり味わうことができました。
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知るほどにヒロインになれる街・日比谷。ショッピングやグルメを楽しむだけでなく、品と感性を磨いてくれるスポットです。まだ知らない自分とのドラマティックな出会いを期待して、ぜひカメラと出掛けてみては?
text by 野中ミサキ(NaNo.works)
photo by Nozomu Toyoshima