自分の写真に自信の無かった私が、撮り続けられた理由〜はらかずあきvol.3〜
みなさんはじめまして、はらかずあきといいます。
私は、長野県の築100年の古民家で、妻と3人の子供と私の母と暮らしています。
4年ほど前から写真を撮り始め、Instagram(@k_botchan)やTwitter(@KBotchan)に投稿しています。
今回で、このコラムは3回目になります。
過去2回は、私が写真をどのように撮影しているかを書かせていただきました。
最終回のこのコラムでは、私の写真のスタイルがどの様にして出来たかをお話させていただきます。
写真を始めようと決意してから、写真撮影に関連する本を何冊も購入し、構図の種類や名前、カメラの機能や撮影モードなどの内容を学びました。また、オンラインで販売されている、動画講座も購入し、写真の撮り方や編集の方法も学んでいました。
少しずつ知識を増やしながら、写真を撮りSNSに投稿する。そんな日々を繰り返し、SNSで反応もいただけて、フォロワーさんも少しずつ増えていきモチベーションになっていました。この時はまだ、Instagramのフォロワーさんは数百人でした。
1年半ほど、そんな日々を送っていたと思います。しかし、私の中にひとつの疑問が浮かんでいました。それは、「私の写真はこれで良いのか? 」ということです。
写真の知識が増えているとは言え、それはあくまで独学の範囲での話です。SNSの中では、写真を褒めてくれる方はいても、批評をしてくれる方はいませんでした。また、私の周りには写真を趣味にしている人もいなかったので、写真の話が出来る人もいませんでした。
そのため、自分の撮り方は正しいのか。今のまま撮り続けていて良いのか。そういった疑問を持ちながら写真を撮っていました。
そんな時に、コハラタケルさんのオンラインサロンに入りました。オンラインサロンの中では、希望者に写真の講評をするという企画があったのですが、コハラさんに写真の講評をしてもらうのは、相当な勇気がいりました。また、他のメンバーにも公開される形式だったので、酷評されたら心が折れてしまうと思いました。
しかし、自分の写真はこれで良いのかという疑問を抱えたまま写真を撮ることに限界を感じていた私は、その現状を打破したい気持ちが勝り講評を希望しました。
講評では、たくさんのアドバイスをいただいたのですが、その中でも特に印象深かったのは、
他の人と同じ写真を撮っていても、埋もれてしまうこと。
自分にしか撮れない写真を見つけること。
という話でした。
自分がやらなくてはいけないことが明確になり、この講評を受ける前と後で、私の写真に対する意識は変わったと思います。客観的視点で自分の写真を見てもらった事で、道が開けたのです。
講評でいただいたお話を改めて自分なりに考えて、導き出した答えは私の場合はこうなりました。
◉自分にしか撮れない写真を見つけること
私にしか撮れない“古民家で撮影する家族写真”を、メインのスタイルにしていく。
また、その中でも、SNSで反応が良かった“縁側での写真を多く撮影”していく。
◉他の人とは違った写真を撮る
家族写真で引きの写真を撮る人は少ないので、“古民家で子供たちを俯瞰した視点で撮影する”。
また、子供3人の写真を撮っている方は少ないので、“3人が写っている写真を撮る”。
もし、講評を受けていなかったら現在も明確なスタイルを持たないまま写真を撮り続けていたかも知れません。
写真のスタイルが見えて来た現在も、オンラインサロンには参加しています。つい最近も講評していただきました。撮影時の露出の甘さ、何を見せたいのか明確に出来ていない構図の甘さを指摘してもらいました。写真を撮ることに慣れてしまい、意識が甘くなっていたことに気付かされました。
また、なぜ『X100F』を使うようになったかは、前述にありますように、“他の人とは違うこと”を意識したからです。
『X100F』はコンパクトなカメラのため、気軽に家の外へ持ち出すことが出来ます。そのカメラを家の中で使う人は少ないのではないかと考えました。また、子供の撮影はスナップ撮影と似ていると思います。子供は同じ姿勢でいる時間は短く、動きまわっているので、サッと準備してサッと撮影出来るカメラが必要です。そのため、スナップ向きの『X100F』は、子供の撮影にも向いていました。
そして、『X100F』を使い始めたら、富士フイルムの色や柔らかい光の描写が、古民家で撮る写真にとても合っていると感じました。加えて、露出を設定するダイヤル、カメラのデザインがとても好きになり、お気に入りのカメラになっています。
自分の写真に自信が無かったり、スタイルが明確になっていなかったり、このままで良いのかと思っている方がいたら、自分の写真を客観的に見てもらうことはとても有益なことだと思います。自分一人で悩んでいる時間よりも、他人から講評を受けて、新たな発見をし、より明確になった課題に対して、自分で考え答えを見つけていくことに時間を使った方が良いと私は考えています。
現在、オンラインでも写真に関する様々なコミュニティが活動を行っています。オンラインサロンの中では講評会が開かれていると思いますので調べてみて下さい。他にも、オンラインサロンでは写真家の方の意識や考え方、撮影方法、写真に対するインプットをどこから得ているのか、他のメンバーの悩みなど、写真に役立つ情報をたくさん得ることが出来ます。ぜひ、勇気を持って積極的に講評を受けてみて下さい。きっと新たな道が開けると思います。