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Column 2022.11.07

家の中で写真を撮るときに意識していること〜はらかずあきvol.1〜

みなさんはじめまして、はらかずあきといいます。
私は、長野県の築100年の古民家で、妻と3人の子供、私の母と暮らしています。
4年ほど前から写真を撮り始め、Instagram(@k_botchan)やTwitter(@KBotchan)に投稿しています。特にInstagramでは、家の中で撮影した写真を主に投稿しています。

X100F /F2.0 /1/250秒 /ISO200
フィルムシミュレーション:PROVIA

第1回は、私の家の中での撮影方法について、コラムを書かせていただこうと思います。

まず初めに機材についてです。
家の中の撮影で使用しているレンズは、35mmの単焦点です。私が最初に買った単焦点レンズは、50mm。
50mmのレンズで撮影していると、少し引いて撮影したい時に、障子や襖に当たってしまい思い通りに引けない事がありました。そこで、35 mmの単焦点レンズを購入し、自分のイメージ通りの撮影が出来るようになりました。
現在、私が家の中での撮影で主に使用しているカメラは『X100F』になります。X100Fは、35mm判換算で35mm相当の単焦点レンズが搭載されており、私の使用条件に合っています。

また、X100Fはコンパクトなカメラのため、置き場所に困りません。私は、家の中のすぐに取り出せる場所に置いています。シャッターチャンスを逃さずに、撮影することが出来ます。

X100F /F2.0 /1/400秒 /ISO250
フィルムシミュレーション:PROVIA

続いて、家の中で撮影する“場所”についてです。
私が住んでいる家は、築100年ほどの古民家です。日本の古民家の特徴のひとつに縁側があります。縁側は、外からの光が取り込まれ、写真撮影に適しています。また、庭があると木漏れ日が入ってきます。庭の木々により四季の移ろいを見る事もでき、SNSでの反応もとても良いです。

縁側の無い家の場合は、窓際で写真を撮る事をおすすめします。窓から入る光、そこから見える風景が、写真にアクセントを加えてくれます。また、外から窓越しの写真も撮る事も出来るので、写真のバリエーションも増えます。

X100F /F2.0 /1/250秒 /ISO400
フィルムシミュレーション:PROVIA

縁側の次に好きな場所は、階段です。
私には3人の子供がいます。階段は高さを生かす事が出来るので、3人を無理なくフレームに収められます。また、階段では登ったり降りたり座ったり、様々な動きのある写真が撮れます。おもちゃや、お菓子といったアイテムも置いて、写真の表現を広げることも。

X100F /F2.0 /1/250秒 /ISO640
フィルムシミュレーション:PROVIA

次に撮影の時に意識しているポイントについて説明します。

◉生活感
これは、最近意識するようになりました。以前は、フレームの中に余計な物が入っている時は、それらを片付けて写真を出来るだけシンプルにしようと考えていました。しかし、子供の写真を撮っていると、片付けている間に子供が別の場所へ行ってしまい、シャッターチャンスを逃してしまう事がありました。そこで、シャッターチャンスを優先して撮ってみる事にしました。

この写真は、以前なら布団や延長コード、その他散らかっている物を片付けていましたが、そのままにして写真を撮りました。Instagramに投稿したところ、とても良い反応がありました。散らかっている事で生活感のある写真になり、見る人に親近感を持ってもらえたのかも知れません。 ただし、散らかっている物の中に、個人情報に関わる物が入っていないか、注意して確認する必要があります。

X100F /F2.0 /1/250秒 /ISO200
フィルムシミュレーション:PROVIA

◉襖や障子越しに写真を撮る
手前に、襖や障子を置く事によって、主題に視線を誘導する事が出来ます。また、家の中では出しにくい奥行きを表現する事も可能なので、私はこの撮り方が好きでよく使っています。

X100F /F2.8 /1/1000秒 /ISO320
フィルムシミュレーション:PROVIA

X100F /F2.0 /1/500秒 /ISO3200
フィルムシミュレーション:PROVIA

◉季節のアイテムを置く
家の中の写真では、季節感を出すのが難しい場合があります。被写体が人物であれば、服装で 季節感を出す事が出来ますが、そこにアイテムを置く事で、更に効果を出すことが可能です。
夏を例にすると、扇風機・スイカ・うちわ・ラムネ・蚊遣り豚など。冬は、こたつやみかんです。

X100F /F2.8 /1/250秒 /ISO400
フィルムシミュレーション:PROVIA

X100F /F2.8 /1/400秒 /ISO200
フィルムシミュレーション:PROVIA

◉動きのある物を使う
家の中で動きのある物というと、中々見つける事が出来ないと思いますが、ひとつだけあります。それは、カーテンやブラインドです。
こちらの写真は、妻の洗濯物と息子の写真です。背景にあるブラインドが風に揺れている瞬間を撮りました。家の中に入ってくる風を、ブラインドに動きがある事によって表現出来ます。これは、カーテンやレースカーテンでも同じ効果が得られると思います。

X100F /F2.0 /1/250秒 /ISO100
フィルムシミュレーション:PROVIA

◉障子越しの光
冬は、庭の木々の葉も散ってしまい、撮影しても味気ない写真になってしまう時があります。そういったとき、私は障子越しの光を使って写真を撮る事があります。障子を使うことで、背景がシンプルになります。また、障子を通した冬の光は柔らかく、写真を情緒的に演出してくれます。

X100Fのレンズは、この柔らかい光の良さを損なうことなく写し出してくれます。オールドレンズの要素を感じさせる、ソフトな描写です。

X100F /F2.0 /1/250秒 /ISO320
フィルムシミュレーション:PROVIA

以上が、私がお家の中で写真を撮る時の撮影方法になります。
少しでも参考になるところがあったらうれしいです。是非お家の中での写真を沢山撮って下さい。

Profile

はら かずあき

長野県在住。 築100年の古民家で暮らす。 長女・次女・長男の3児の父。 自分のやりたい事は何かを考え続け、2018年にカメラを始める事を決意する。 子供たちを被写体とし、平日はサラリーマンをしながら週末に写真を撮る。 Instagramでは、古民家での写真を主に投稿している。別名「縁側写真の人」

Twitter:@KBotchan
Instagram:@k_botchan

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