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Interview 2022.02.16

【Xシリーズユーザーインタビュー】株式会社CURBON代表・武井宏員とXシリーズ 「手にしたいのは、ワクワクを加速させる富士フイルムのカメラ」

“あたらしい写真で、あたらしい世界をつくる。”をコンセプトに、クリエイティブサービスやwebメディアを展開・運営する株式会社CURBON代表・武井宏員さん(@take1official)。アメリカで育ち、ニューヨークでスタジオを立ち上げた経験をもつ武井さんは、経営者でありながら数多くの著名人撮影や広告写真を手掛けるフォトグラファーとして多方面で活躍しています。そんなプロの仕事を熟知した武井さんが、自身の“ワクワク感”を満たしてくれると厚い信頼を寄せているのが富士フイルムのカメラ。これまで4機種にわたり手にしてきたXシリーズの魅力と“撮る楽しさ”から広がる可能性について、愛用中の『X-E4』で撮影した作例とともに語っていただきました。

Interview:武井宏員

――武井さんが初めてXシリーズを手にされたのは、株式会社CURBONを立ち上げられて間もなくとのこと。Xシリーズを手にされたのにはどういったキッカケがあったのでしょうか?

富士フイルムとの出会いは、出張先の福岡で知り合った富士フイルムの大ファンだという方が『X-Pro2』を貸してくださったことがきっかけでした。シャッター音や写真の色みが自分の求めていた感覚にぴったり重なって、「富士フイルムのカメラって、撮っていてこんな楽しいものなんだ」と。それまでフルサイズミラーレス機を使っていたのですが、当時はコロナ禍以前で「コンパクトなカメラでもっと身軽に旅をしたい」という気持ちもあったんです。そう考える中で思い切って手にしたのがXシリーズでした。

X-E4 /XF27mmF2.8 /F3.2 /1/180秒 /ISO800

最初に『X-Pro3』と『X-T4』を購入し、『GFX 50R』を経て、現在は主に『X-E4』を使っています。

▲『X-E4』

まずX-Pro3は、機能性はもちろんですが、個人的にシリーズの中で一番見た目がカッコいいなと思っているカメラです。X-Pro3と同時に購入したX-T4は、やはり手ブレ補正が決め手でした。GFX 50Rに関しては、もともとフルサイズ機を使っていたということもあり、より高解像度を求められる仕事の現場などで使用するために購入しました。

――そして今回は、X-E4で作品を撮影していただきました。同機の魅力とは、どういったところでしょう?

X-E4 /XF27mmF2.8 /F4.0 /1/500秒 /ISO400

新しい機種ということもあってAF機能も進化していますし、僕がずっと使ってきたX-Pro3とスペック的にも近くて、なおかつこのコンパクトさというのが、やはり大きな魅力です。実は、手ブレ補正搭載の『X-S10』とも迷ったんです。ただ、X-E4のこのシンプルなフォルムに強く惹かれていたので、こちらに決めました。カメラって、テクニカルな面とかスペックも大事だと思いますが、それに加えて持つことでどれだけワクワク出来るかという点もかなり重要だと思っています。たとえばX-E4は、他の機種と比べてもシャッターを切った時に「ガシャッ」ってしっかりと音がするんですけど、僕はその音が大好きで、写真を撮る楽しみにつながっていると感じています。

X-E4 /XF27mmF2.8 /F8.0 /1/250秒 /ISO200

そういった意味で、フォルムのカッコ良さであったり、どこにでも持ち歩けるサイズ感というのも大きな要素ですよね。僕にとっては、X-E4と『XF27mmF2.8 R WR』が最強の組み合わせ。今はレンズはこの一本しか使っていません。見た目の収まりの良さっていうところも気に入っていますし、35mm判換算で焦点距離41mm相当の画角というのも僕にとって一番しっくりくるので、仕事以外での自分がワクワクするための撮影では、いつもコレです。

――そうした、撮る楽しさが写真にも表れているように感じました。ぜひ、X-E4の使用感を交えつつ作品の解説をお願い出来ますか?

そうですね、例えばこちらの写真は誰もが知っている渋谷の景色なんですけど、撮ろうと思って撮ったというより、たまたま歩いていたらバスが並んでいて、朝陽が射していて……というすごくきれいな景色が目に留まって、瞬間的に撮った一枚なんですが、この写真って、おそらくX-E4じゃないと撮れなかっただろうなあと思います。

X-E4 /XF27mmF2.8 /F2.8 /1/4000秒 /ISO400

たとえば普段、ちょっと電車に乗って出掛けるというときに、デッカいレンズを付けたカメラを取り出して撮影することに結構自分が引いてしまうことがあって、目には留まったけれど撮れなかったシーンっていうのがたくさん出てきちゃうんです。それがすごくもったいないなあと感じていて。X-E4のようにコンパクトなカメラだと、気兼ねなく取り出せる分、撮りたくなった瞬間に撮影することができて、撮る回数も増えますよね。そういった面でもX-E4を気に入っています。

――今回は、熱海でも撮影を行なっていただいたそうですね。ポートレートを中心にたくさんの写真を撮影していただきましたが、被写体との距離感という点でもX-E4の特性が発揮されているように感じました。

▲もともとデジタルカメラでの逆光の撮影はあまり好まないんですが、X-E4の場合、フィルムカメラならではの逆光の美しい光の階調やフレアに近い写真が撮れます。
X-E4 /XF27mmF2.8 /F4.0 /1/2000秒 /ISO400

人にもよるのですが、カメラを向けられると意識がすべてそこに集中してしまうモデルさんって結構多くて、カメラが大きければ大きいほどその存在感に比例してプレッシャーを感じてしまうんじゃないかなと思うところはあります。プロの現場では大掛かりな機材が必要になることもありますが、やはりこうしたシチュエーションで自然な表情や日常を撮るときには、小さいカメラのほうがお互いに良い距離感で撮影に挑めるんじゃないかなと思います。

▲誰かと一緒にいる時、ふとその人の奥深い何かを感じさせてくれる瞬間を切り撮るのがとても好きです。
X-E4 /XF27mmF2.8 /F2.8 /1/1000秒 /ISO400

▲どの様な瞬間であれ、瞳はありのままの心を映し出していると思いながら撮っています。
X-E4 /XF27mmF2.8 /F3.6 /1/250秒 /ISO200

――Xシリーズの魅力として、多くのユーザーの方が“富士フイルムの色”を挙げてくださるのですが、武井さんはXシリーズの色表現についてどんな印象をお持ちですか?

▲窓に映し出される反射がとても好きで、いつも現実と幻想の狭間に行ける気がします。
X-E4 /XF27mmF2.8 /F4.5 /1/250秒 /ISO400

他のユーザーの方々と同じように僕も富士フイルムは本当に色が素敵だなと思っていて。僕は、撮影そのものはもちろん編集作業も好きで、写真を現像して編集することは第2の撮影だと思っているんです。なので、基本的に撮って出しで作品を仕上げることはないのですが、これまであらゆるメーカーのカメラを使ってきた中で富士フイルムの写真はパラメーターを調整しているときの変化の度合いや色味が他とは大きく違うんです。感覚的な部分もありますが、イメージしている色味や雰囲気に向けてパラメーターを調整した際の再現性が違うなと感じますし、独自の色表現は本当にXシリーズの強みだと思います。

▲撮るカメラによって、自分が撮りたくなる写真が本当に変わるなと思わせる一枚です。
X-E4 /XF27mmF2.8 /F4.0 /1/4000秒 /ISO400

フィルムシミュレーションの効果をファインダーやモニター越しにその場で確認出来るというのも楽しいですし、そんなところも“撮る楽しさ”に繋がっているんじゃないかなと思います。

▲コンパクトなカメラだからこそシャッターを押したくなる瞬間が増えます。
X-E4 /XF27mmF2.8 /F2.8 /1/250秒 /ISO800

――これまであらゆる機種を使用してこられた視点や写真にまつわるお話から、武井さんご自身の富士フイルムへの信頼の厚さを感じるとともに、“ワクワク感”に応えるXシリーズの魅力に改めて触れることが出来ました。

X-E4 /XF27mmF2.8 /F4.5 /1/800秒 /ISO400

写真って、撮り続ける限り楽しさだけでなく苦しさを感じることもあるものだと思うんです。そうした苦しさと向き合うなかで、どういったカメラならもっと撮りたくなるだろうか、常にいい写真を撮りたいと思えるだろうか、というのはカメラを持つ上で結構大事な視点だと思いますし、また、撮り続けた先でなにかが生まれた瞬間の喜びは撮り続ける原動力になるんじゃないのかなと。

X-E4 /XF27mmF2.8 /F2.8 /1/500秒 /ISO400

そのために必要な要素って、“持っていて気分が上がる”とか、“周りにカメラ仲間がいる”とか、いろいろあると思うんです。いろんな面でモチベーションを高めて、撮りたくなる機会を増やす。Xシリーズにはその要素がたくさん詰まっていると思いますし、撮影機材としてだけでなく、それ以上のなにか感情を動かすような力を持ったカメラなんじゃないかなと感じています。

X-E4 /XF27mmF2.8 /F2. 8 /1/2200秒 /ISO400

text by 野中ミサキ(NaNo.works)

今回登場したレンズ

XF27mmF2.8 R WR

その他【Interview】はこちらから

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