Interview 2022.05.20

【Xシリーズユーザーインタビュー】写真で共有したい、美しいと感じた気持ち。フォトグラファー・久莉とXシリーズ

山陰地方の島に暮らす久莉さん(@kuri_sss303)。お花や自然風景をドラマティックに写し出した写真がSNSで大きな注目を集め、現在は3.9万人ものフォロワーから支持を得ています。もともと「撮るのも撮られるのも好きではなかった」という彼女が写真にのめり込んだキッカケは、何気なく手にしたデジタルカメラとSNSで目にするさまざまな作品だったといいます。フィルムカメラとX-T1を併用しているという久莉さんに、カメラを持つことで広がった視点や表現の世界、Xシリーズを手にして感じた写真を撮ることのさらなる楽しみについて伺いました。

Interview:久莉

――まず、久莉さんが写真を撮るようになったきっかけについて教えてください。

5年ほど前に、ふと家にあった親のデジタルカメラを持って散歩に出掛けてみたんです。そこで撮った写真が予想外にキレイに撮れて、そこで初めて「写真って楽しいかもしれない」って思いました。それまでは撮るのも撮られるのも苦手で、スマホでもあまり写真を撮ることはなかったんです。そもそもカメラって難しそうなイメージがあったのですが、「こんなにキレイに撮れるなら、もっとやってみようかな」って思うようになりました。

――以来、デジタルカメラやフィルムカメラを数台にわたり使われてきたそうですね。もともとは苦手だった写真にここまでハマれた理由って、なんだと思いますか?

写真に興味を持つようになって、SNSでいろんな方の作品やどんなカメラを使っているのかを知るようになったことが大きかったと思います。最初に自分で買ったミラーレスデジタルカメラも、当時SNSで使っている方が多かったから手に取ってみたという感じでした。フィルムカメラや、オールドレンズを使ってみたいと思ったのもSNSがキッカケでしたね。

――その後、現在お使いのX-T1に出会われたそうですが、フィルムカメラを愛用していらっしゃるという視点を踏まえて、Xシリーズでの撮影についてどんなことを感じましたか?

もう一台ミラーレスのデジタルカメラが欲しいなと考えたときに、自分の中でフィルムのイメージが強い富士フイルムのデジタルカメラって、どんな写真が撮れるんだろうって興味を持ちました。そこからいろいろな方の作品を見ていくうちにフィルムシミュレーションや、いわゆる“神レンズ”と呼ばれている『XF35mmF1.4 R』を使ってみたいと思うようになりました。実際にXシリーズで撮影してみて嬉しかったのは、デジタルでありながらどこかフィルムのような優しい色みや描写力が感じられたこと。皆さんの作品を見ているときもそこに魅力を感じていたので「自分でも本当にこんなふうに撮れるんだ!」って感動しました。もうひとつ良かったと感じたのは、フィルムカメラに比べて撮影の自由度が高くなったこと。チルト式液晶モニターのおかげで、いろんな角度から撮れるようになったので、表現の幅が広がったと思います。

X-T1/XF35mmF1.4 R /F2.8 /1/4000秒 /ISO200
フィルムシミュレーション:クラシッククローム

――色みや描写力というお話にもつながりますが、Xシリーズで撮る楽しみのひとつとしてフィルムシミュレーションは大きな要素のひとつだと思います。久莉さんは普段フィルムシミュレーションをどう活用していらっしゃいますか?

X-T1/XF60mmF2.4 R Macro /F2.8 /1/320秒 /ISO200
フィルムシミュレーション:クラシッククローム

普段は、主にクラシッククロームで撮っています。ちゃんと自然の色を生かしながらも、あまり過度になりすぎない落ち着いた風合いが大好きです。花を撮るうえで、自然の美しさと自分が見て感じた印象を写し出すのが理想なんですけど、そこには色みのほかに立体感やその場の雰囲気も含まれると思っていて。その点でクラシッククロームは自分が表現したいものにぴったりだと感じています。SNSに写真をアップするときは編集ソフトで色調やシャドーを調整するのですが、それでもフィルムシミュレーションは必要ですね。その場で撮ってモニターで確認したときにテンションが上がって「もっと撮りたい!」という気持ちにさせてくれるのもフィルムシミュレーションを使いたくなる理由です。

――普段、屋外で撮影されることが多いと思うのですが、持ち運ぶ際のスタイルや使用レンズについてもぜひ教えてください。

X-T1/XF35mmF1.4 R /F2.0 /1/3200秒 /ISO400
フィルムシミュレーション:クラシッククローム

カメラとレンズは、いつもだいたい肩掛けのバッグに入れて持ち運んでいます。「今日は集中して撮るぞ!」というときは、ストラップで首から下げていることが多いです。今メインで使っているレンズは『XF60mmF2.4 R Macro』と『XF35mmF1.4 R』。 最初はXF35mmF1.4でいろいろ撮っていたんですけど、もうちょっと花に近づきたいなと思うようになりXF60mmMacroを買い足しました。花びらについた水滴までキレイに写せるのが楽しくて、最近は結構XF60mmMacroの出番が多いです。花をメインで撮るようになったのは、フィルムカメラを使うようになったころ。Xシリーズを手にしてからは、さらにいろんな角度から花を撮ることが増えましたね。今は、一枚一枚のんびり撮影したいときはフィルムカメラ、いろんな角度からたくさん撮りたいときはX-T1というふうに使い分けています。

X-T1/XF60mmF2.4 R Macro /F2.4 /1/250秒 /ISO200
フィルムシミュレーション:クラシッククローム

――SNSで拝見する写真はどれも幻想的ですごく素敵です。写真を公開するうえで意識されていらっしゃることはありますか?

X-T1/XF35mmF1.4 R /F2.0 /1/2700秒 /ISO200
フィルムシミュレーション:クラシッククローム

基本的には、撮った写真は時間を置かずに公開するようにしています。見てくださった方から感想をいただくと、やっぱり嬉しいですね。自分がいいなと思って撮ったものを家族や他の人が同じように感じてくれるのはモチベーションになります。SNSがキッカケで合同展示会にちょっとだけ参加させてもらったのですが、機会があればぜひまた参加したいです。

――最後に、久莉さんがお花や自然の風景を撮り続ける理由って、なんでしょう? これから撮影してみたいものなどがあれば、ぜひ教えてください。

X-T1/XF35mmF1.4 R /F11 /1/250秒 /ISO400
フィルムシミュレーション:クラシッククローム

普段は近くの公園や畑の横に植えてある花を撮らせてもらったりしているんですけど、身近な自然を撮り続けることで季節の移り変わりを感じることが出来るし、カメラを持って外に出るだけで視点が広がるような気がしますね。写真を撮るようになって、光に目がいくようになりましたし、空の青さとか葉っぱの緑色とか、自分がキレイだなと感じたことをカメラが映し出してくれるのがすごく楽しくて、どんどん撮りたくなります。今後は、もっと四国の風景を撮りたいです。私が暮らす島とはまた違った魅力があると思うので。もし次に買い替えるとしたら、旅行にも気軽に持っていけそうな『X100V』などもいいなと思っています。これからもいろんな場所にXシリーズと出掛けたいですね。

X-T1/XF60mmF2.4 R Macro /F2.8 /1/500秒 /ISO200
フィルムシミュレーション:クラシッククローム

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text by 野中ミサキ(NaNo.works)