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Interview 2024.03.29

【Xシリーズユーザーインタビュー】音楽の代わりに、自分の気持ちを表現する手段が写真だった。フォトグラファー・Tomotakaと『X-T4』

【Xシリーズユーザーインタビュー】音楽の代わりに、自分の気持ちを表現する手段が写真だった。フォトグラファー・Tomotakaと『X-T4』

カセットテープに四季の花を封じ込めたシリーズ『プレイリスト』をはじめ、美しい花の写真の数々でSNSを中心に人気を博しているTomotakaさん(@tomota3306)。打ち込んできたバンド活動に代わる趣味として写真をはじめ、フィルムのような写りを楽しめるという理由からXシリーズに興味を持ち、『X-T2』、『X-T3』、『X-T4』とX-Tシリーズを愛用し続けています。花を撮る上でのXシリーズの強み、中でもX-Tシリーズにこだわっている理由を伺いました。

Interview:Tomotaka

 

フィルムシミュレーションに憧れて手にしたXシリーズ

━━まず、写真をはじめたきっかけを教えてください。

18歳から23歳までバンド活動をしていたのですが、バンドの解散をきっかけに新しい趣味を探していました。25歳のときにInstagramが流行りはじめ、なんとなく登録してみたところ、ブランドンさん(@brandonwoelfel)という海外のフォトグラファーの投稿が目に留まり衝撃を受けたのです。小道具を使ったアーティスティックなポーレートを撮っていて、イルミネーションをボカしてみたり、プリズムを使いユニークな効果を作ったり、色味も独特でとても作り込まれていました。私も写真で表現をすることに興味を持ち、ブランドンさんと同じカメラを買い、写真を撮りはじめたんです。

X-T4 /XF56mmF1.2 R /F1.2 /1/5000秒 /ISO500

━━Xシリーズに興味を持ったきっかけは?

Instagramでさまざまな写真を見ているうちに、フィルムカメラのような風合いの鮮やかな写真に惹かれているなということに気付き、そのような作風の方々はどんなカメラを使っているのだろうと調べてみると、富士フイルムのXシリーズであることが多いと分かりました。そして、富士フイルムを愛用しているニシムラタクヤさんという方のブログ『No.26』を見つけまして、ニシムラさんが撮る日常的な優しい雰囲気の写真を撮りたいなと、意識が変わっていきました。決定打となったのは、『No.26』でフィルムシミュレーションの存在を知ったこと。Xシリーズを使えばフィルムカメラのような写真を撮ることができるのかなと思い、『X-T2』を購入しました。

━━フィルムシミュレーションを使ってみた感想はいかがでしたか?

すぐにクラシッククローム一択になりました。空の青は彩度が低めであっても独特の色味で出してくれます。葉の緑も渋みがあり、明るく調整していっても淡い良い色味が出て、本当に好きな色だなって。撮影しているときのテンションも上がりますね。いまはRAWから現像していくという仕上げ方に変えましたが、撮影時はテンションを上げたいので、クラシッククロームに設定していることが多いです。

X-T3 /XF23mmF1.4 R /F2.5 /1/3200秒 /ISO200

━━現像でこだわっている点はありますか?

Adobe Lightroom Classicを使っています。カラープロファイルでフィルムシミュレーションを後から適用するという方法もありますが、Adobe標準のまま仕上げていくことがほとんどですね。こだわって設定するのは、まず空の色。青色を水色っぽく、彩度を若干下げるようにしています。あとは花を撮ると葉は多く写るので、緑の発色にもこだわっています。輝度を上げて明るくしながらも、色味は渋くなるようにすることが多く、一からの現像であってもクラシッククロームの特徴に少し近づけているところはあるかもしれないですね。

 

バリアングルにこだわり愛用し続ける『X-T4』

━━『X-T2』にはじまり、『X-T3』、『X-T4』を愛用している理由は?

見た目が昔のフィルム一眼レフに似ているところが気に入っています。個人的にはX-ProシリーズよりもX-Tシリーズ。首にぶら下げて歩いているだけで気分が上がります。また、サイズ感も自分にはちょうどよく、『X-T2』に変えた途端、何でもない外出のときもカメラを持ち歩いて撮るようになりました。それはとても大きな変化で、撮る頻度と枚数は確実にX-Tシリーズに変えてから上がったと思います。

▲Tomotakaさんがお使いの『X-T4』

━━X-Tシリーズだと『X-T5』が最新モデルですが、『X-T4』にこだわりがあるのですか?

『X-T3』は背面液晶モニターがチルト式だったんですが、縦構図のローアングルで花を撮影するときは態勢的に大変で……。ですから、『X-T3』を買い換えるとなったとき、すでに『X-T5』は発売されていたのですが、バリアングルの『X-T4』を選びました。『X-T5』には新たなフィルムシミュレーションとしてノスタルジックネガが搭載されていますし、画素数も増えているのが魅力的でとても迷ったのですが、いまの撮影スタイルだとバリアングルこそが優先だなと。SNSを意識しているため、スマートフォンで見られることを前提とした縦構図は多用しますね。

X-T4 /XF56mmF1.2 R /F1.2 /1/2500秒 /ISO160

X-T4 /XF56mmF1.2 R /F1.2 /1/1250秒 /ISO200

━━フィルムシミュレーションの数は多くの方が重要視するポイントですが、バリアングルが最優先というのは花をメインに撮られる方ならではの発想でおもしろいです。

ノスタルジックネガは相当気になりました。でも、『X-T4』から搭載されたクラシックネガですら使いこなせていないので、まだ早いと言い聞かせて(笑)。しかし最近、SNS用ではなく妻や日常を撮るというときにはクラシックネガを使い、JPEG撮って出しで楽しんでいます。レタッチせずにフィルム風に仕上がるところがすごく気に入っています。

X-T4 /XF35mmF1.4 R /F1.4 /1/4000秒 /ISO200

X-T4 /XF35mmF1.4 R /F1.4 /1/200秒 /ISO200

━━花の撮影はどのような場所で行なっていますか?

遠くまで出掛けることは少なくて、近場でばかり撮っていますね。風景というよりは花にグッと近づいて撮ることがほとんどなので、場所にこだわらずに花だけを狙って撮っています。

 

音楽への想いを乗せた『プレイリスト』シリーズ

━━カセットテープに花びらを入れた『プレイリスト』というシリーズをはじめた経緯は?

バンドをやっていたこともあって、なにかしら音楽を絡めた写真を撮りたいと思っていました。でもライブ写真は違うし……と探していたところ、カセットテープやCDケースの中に花を入れて撮っている方が海外に多くいらっしゃったんです。日本ではそういった写真を見なかったので、日本独特の四季が感じられるように“季節のプレイリスト”というイメージで旬の花をカセットテープに入れて撮ってみたんです。写真で季節のメロディーを届けられたらおもしろいだろうなと。

X-T3 /XF23mmF1.4 R /F1.4 /1/4000秒 /ISO200

カセットテープの中は撮影地で落ちている花びらを集めて、その場でセッティングしています。反響はありがたいことにとても大きく、このシリーズをはじめてからフォロワー数が伸びました。気に入っているのは桜と紫陽花。ただ紫陽花は花びらが落ちていなかったので、わざわざドライフラワーの紫陽花を買って撮りました(笑)。

X-T4 /XF23mmF1.4 R /F1.4 /1/800秒 /ISO200

━━『プレイリスト』シリーズで使用しているレンズを教えてください。

XF23mmF1.4 R』です。自分の手でカセットテープを持ち、片手を伸ばして風景とともに撮影しなければなりませんから、どうしても広角のXF23mmが必要になります。また、日常の撮影でのメインレンズでもあり、開放F1.4なのでボケも楽しめますし、カフェなどの限られた空間でも撮りやすい。この1本で何でも撮れるなと感じています。

━━花の撮影でのメインレンズは?

昔はスナップも撮っていたので『XF35mmF1.4 R』を使うことが多かったですが、最近は『XF56mm F1.2 R』がメインです。ボケのある写真が好きなので、XF56mmでうまくボケが活かせるような場所、印象的な玉ボケが撮れる木漏れ日などを探して撮影しています。

X-T4 /XF60mmF2.4 R Macro /F4.0 /1/2000秒 /ISO200

X-T4 /XF56mmF1.2 R /F1.2 /1/1250秒 /ISO200

━━最近は、商品撮影なども行なっているんですね?

コロナ禍に室内で物撮りをすることが増えたとき、コンテストにも物撮りで参加をしたところ、商品撮影の依頼などが来るようになりました。最初はXF56mmで撮っていたのですが最短撮影距離が長いので、『XF60mmF2.4 R Macro』を最近になって購入しました。仕事の撮影で使うことが多いものの、これまでは撮れなかった花びらに近づいた撮影などもできるので、これから使う頻度が上がっていくと思います。

X-T3 /XF60mmF2.4 R Macro /F4.0 /1/500秒 /ISO800

X-T4 /XF60mmF2.4 R Macro /F8.0 /1/250秒 /ISO800

━━最後に、写真を音楽に代わる趣味としてはじめてみて、写真ならではの表現などをどのように楽しんでいらっしゃいますか?

バンドでは自分が思っていることを歌詞にして、メロディーに乗せて、自分の内面を歌にしていましたが、写真も自分のイメージ、考えているところを表現するのは一緒だと思います。こう撮りたい、というものに応えてくれるのがX-Tシリーズで、ダイヤルによる操作感も、露出を自分で決めるところから作品づくりがはじまる、というような感覚で好きですね。そして、SNSにアップする作品として撮った写真は、見る人に何かしらのことは伝えたいと思っています。花を見て元気になってもらいたいから明るめに撮っているというのはありますし、自分自身が平日は残業だらけで辛いことも多く、そんなときに花を見ると癒やされるじゃないですか。わたしは撮っているだけで癒されています(笑)。

X-T4 /XF56mmF1.2 R /F1.2 /1/5000秒 /ISO200

text by 鈴木文彦

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