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Special 2023.11.06

4 Silent Birds & WONDER PHOTO SHOP写真展「Decor of Birds #1」インタビュー 〜後編:四ノ宮勇魚・藤澤一〜

11月8日(水)まで開催されている、ファッションブランド『4 Silent Birds』と富士フイルムの直営写真店『WONDER PHOTO SHOP』がコラボレーションした写真展『Decor of Birds #1』。前回に引き続き、出展するXシリーズユーザーの写真家のなかから、四ノ宮勇魚さん(@shinomiya56)、藤澤一さん(@fujigraphy___)の2名にお話を伺いました。

Interview:四ノ宮勇魚

X-T5 /XF23mmF1.4 R /F2.0 /1/500秒 /ISO1250
フィルムシミュレーション:クラシッククローム

――四ノ宮さんの富士フイルムとの出会いを教えてください。

富士フイルムさんと初めて出会ったカメラは『X-T1』です。光と影の描写に惹かれてXシリーズを使い続けていて、現在は『X-T5』を使っています。使い始めたきっかけとして、憧れだったコハラタケルさんと古性のちさんが『X-T3』を使われていたことも大きかったです。それから、富士フイルムさんのカメラのデザインが本当に大好きです。レトロでありながらスタイリッシュであることも魅力ですし、Xシリーズで特徴的なダイヤルも、自分だけの相棒として最適化できるのが好きなポイントです。私の家はアンティーク風の家具が多いのですが、カメラをそこに置いた時、まるで前からあったかのように馴染みます。インテリアのポイントとしても効果的です。

――四ノ宮さんのお写真は青色が印象的ですが、富士フイルムの色についてどんな印象をお持ちですか?

自分の出したい色や記憶している色に一番近い形を見せてくれるのが富士フイルムのカメラでした。フィルムシミュレーションはどこか懐かしく、温かい青色が出せるクラシッククロームを最もよく使いますが、特に影の色が特徴的だと感じます。青色については、自分の中で高校生の時の部活帰りの時の空のような色を理想とすることが多いです。また、私は自分で書いた脚本や設定をもとに撮影することが多いのですが、エチュード(即興劇)を役者さんにやっていただいたときに、撮りたい瞬間を撮り逃さないのも魅力です。『X-T5』のシャッター音は柔らかく、その場の雰囲気を崩さないのでとても重宝しています。

X-T5 /XF35mmF1.4 R /F2.8 /1/500秒 /ISO2000
フィルムシミュレーション:クラシッククローム

――今回の写真展のテーマ“飾りたくなる写真”から、どのようなお写真を選びましたか?

展示会のテーマについては、実はかなり悩みました。私の写真はポートレートが主で、少女が写っている写真を飾るというのは、その時の感情も飾るのと一緒だと考えました。“傷だらけだから美しい”という私の考えが、万人に受け入れられるものではないと思ったのです。今回の展示では、夜が明ける直前の海で撮影したものを選びました。タイトルは『夜凪の天使へ』。傷つき、羽根の折れた天使が夜明けの光を浴びてもう一度飛び立っていくような、そんなイメージで写真を組ませていただきました。お部屋に飾ったときに、心が奮い立つような、それでいて安心できるような、そんな作品を作ることができたと思います。

X-T5 /XF35mmF1.4 R /F1.4 /1/125秒 /ISO400
フィルムシミュレーション:クラシッククローム

 

Interview:藤澤一

X-Pro3 /XF16-55mmF2.8 R LM WR /F2.8 /1/125秒 /ISO200
フィルムシミュレーション:クラシックネガ

――藤澤さんのSNSの写真に統一されたスタイルを感じますが、ポートレートにおいてスタイリングや場所選びなど撮影する際のこだわりはありますか?

“色”と“質感”を特にこだわっています。一目で惹きつけて強く印象を与えたいので、色を大胆に使うことが多いのですが、ただ派手なだけの写真にならないよう質感も大事にしています。例えば古い映画のポスターって、色使いは派手なのにおしゃれで奥ゆかしい魅力を感じますよね。あんなイメージです。スタイリングについては、服が好きなモデルさんが多いですし、僕の服を貸すことも多いです。自身も色鮮やかな服を着る機会が多くなりました(笑)。場所選びは、鮮やかな背景を選ぶことが多いですが、綺麗な街よりも古く少しディープな街の質感を好んで探しています。

――こちらの写真のコンセプトや撮影ポイントを教えてください。

X-Pro3 /XF23mmF1.4 R LM WR /F1.4 /1/125秒 /ISO2500
フィルムシミュレーション:クラシックネガ

コンセプトは“無数の夢”。僕にとって写真とは「無数の夢を叶えてくれるもの」です。写真を通じてたくさんの素敵な人と出会えたり、大好きな音楽やファッションと掛け算して自分が表現者側になれたり。そんな“無数の夢”がこの写真のコンセプトです。古い映画館を借りたのですが、とにかく憧れの赤いソファーを探しました。モデルには青、赤、黒の3色の衣装を着てもらい、レトロなポップコーンバケツ、瓶のコーラ、ミラーボールを用意しました。そんなたくさんの憧れを詰め込んだ上で、あえてピントをずらし、強い光をあて、光がにじむように撮影することで、僕にとっての“無数の夢”を表現しています。

――藤澤さんにとって“飾りたくなる写真”とはなんですか?

僕にとって“飾りたくなる写真”は2つ。1つは古い映画のポスターや映画のワンシーンのようなおしゃれな写真。もう1つはパワーをもらえたり、挑戦したいと思えるきっかけをもらえたりするような写真です。 飾りたくなるポップで可愛い配色、古い映画のような質感、そして大胆な動きのある写真に、おしゃれでありながら飾ればきっと前向きなパワーをもらえる、そんな大好きな写真を選びました。未公開のとびきりの写真も出展しますので、ぜひ観に来てください。

X-Pro3 /XF23mmF1.4 R LM WR /F6.4 /1/500秒 /ISO200
フィルムシミュレーション:クラシックネガ

Event Information

『Decor of Birds #1 -飾りたくなる写真-』

期間:10月27日(金)~11月8日(水)
時間:open 11:00~19:00(第2・4木曜日は17:00まで)
会場:WONDER PHOTO SHOP
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-51-8 ラ・ポルト青山 1F
入場料:無料
WONDER PHOTO SHOP HP:https://wps-jp.fujifilm.com/

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