【季節のIRODORI】クリスマスシーズン到来!イルミネーションをキレイに撮影するコツとは?
気づけば、イルミネーションに彩られた夜の街並みが美しい、クリスマスシーズンになりましたね。暗闇が色とりどりの電球でライトアップされたイルミネーションを見ると、ふと立ち止まりシャッターを切りたくなります。でも撮影後に家で見返すと、実際に肉眼で見た美しさとズレていたりすることも……。今回はそんなギャップを解決できる、イルミネーションを撮影する時に覚えておきたい簡単なコツやテクニックをフォトグラファーのやまぐち千予さんに紹介してもらいます。
キラキラに撮るのが大好きな写真家・やまぐち千予です。11月中旬になるとイルミネーションが街のあちらこちらで見かけることができます。わたしの愛用機「X-T2」でイルミネーション探しをしてきました!
簡単キレイ!フォトジェニックに撮るための初歩的なコツ3つ。
1. 手前にあるイルミネーションにピントをあわせてみる。
どこにピントを合わせるか決めたら、あわせてぼかすところも考えて撮影をしてみましょう。特に、手前にピントをあわせて背景をぼかすとイルミネーションの華やかさを簡単キレイに表現することができますよ。
2. イルミネーションの周辺にあるモニュメントや、花、草などを主役にしてみる。
葉っぱや草木と一緒に撮ることで、さわやかな雰囲気に。
3.シーンにあわせて「ホワイトバランス」を変えてみる。
イルミネーションの暖かみを表現したいときは、カメラのホワイトバランスを『日陰』に変更してみましょう。黄・オレンジ系のやわらかい色合いに。
撮りたい彩りにあわせて。「フィルムシミュレーション(※)」で変化をつける。
1. 見たままに忠実な「記憶色」で再現『PROVIA』で撮ってみる。
見たままのナチュラルな色合いで撮影できる『PROVIA』なら、その時の感動を思い出せるかも。
2. ビビッドで鮮やかなモード『Velvia』で撮ってみる。
さまざまな彩りのイルミネーションを、華やかにかわいく鮮やかにみせたいときは『Velvia』がおすすめ。
表現の幅が広がる!カメラのレンズを変えてみる。
1. 「ボケ」がきれいに撮れるレンズで撮ってみる。
大きくきれいな「ボケ」を撮るならF値(※)の明るいレンズを使うのがおすすめ。『XF35mmF1.4 R』で撮影したら、手前に写るイルミネーションをふんわりぼかして後ろのお城を幻想的に撮れました。
2. 近づいて撮ってみる。
マクロ撮影ができるレンズ『XF60mm F2.4 R Macro』で花に寄って撮影すると、玉ボケがあふれる幻想的な1枚に。花の背景にイルミネーションをたくさん入るよう動きながら配置をするのがポイントです。
3. 広い範囲を撮影できるレンズで撮ってみる。
広角レンズを使うと、より広い範囲の撮影ができます。手前にあるものは大きくうつしてくれて立体感がでるので、ダイナミックでカッコイイ雰囲気になりますよ。今回は『XF16mmF1.4 R WR』を使ってみました。
いかがでしたか?今回やまぐちさんが教えてくれたテクニックを使って、街に溢れているイルミネーションのさまざまな表情を切り取ってみてくださいね。