【Xシリーズレビュー】初心者女子におすすめ。見た目も中身も充実のミラーレスデジタルカメラ『X-T20』ってどんなカメラ?
カメラを初めたい女性におすすめしたい本格ミラーレス一眼カメラ、『X-T20』。クラシックなデザインが印象的で、女性の手のひらサイズにぴったりの小柄なボディ。散歩、旅行、ふだん使いに、毎日持って出かけたくなるくらいの気軽さがちょうどいい。オート設定で初心者でも簡単に撮影することも、ダイアル操作でこだわりの写真を撮影することも。今回はX-T20の魅力を探るべく、実際に使用してみました。
つい持ち出したくなるハイセンスなデザイン
クラシックでレトロなボディ。革張りの質感も洗練された印象に。
一眼レフに比べて、軽くてコンパクトなサイズ感なので、気軽に持って出かけられるのがポイント。いつもの装いをワンランクアップさせてくれるデザインに、持ち歩くだけで心がうきうきしてきました。
デジカメ初心者でも簡単、直感操作
タッチパネルの液晶モニターには、スマートフォンのように画面を確認しながら簡単に撮影ができるのでカメラ初心者にもおすすめ。ちなみにWi-Fi機能が搭載されているので、いつでもどこでも撮ってすぐにスマートフォンに転送できます。
本格派には嬉しい、ファインダーを覗き込んでの撮影もできます。ファインダーから見える世界は、なんだか特別。身近にある美しい景色やモノに気づくことが増えそうな予感!
様々な機能設定が天面ダイヤル式なのもX-T20の特徴。撮影する被写体を液晶パネルで見ながら明るさ調整ができたりと、実はダイヤル式の方が直感的に操作しやすいんです!さらに、フルオートモードで撮影したいときは、天面ダイヤルに組み込まれているレバーで一瞬で切り替え可能に(下記写真参照)。失敗なく素敵な写真を撮影することができるので、カメラに慣れていない方はまずこの設定ではじめてみるのがおすすめです。それにしてもアナログ感あるデザインにときめき!
液晶モニターが上下に動くので、大きな建物などを撮影するときにとっても便利。カメラを肩より上に構えた時に液晶を傾けるだけで、実際のアングルを簡単に確認することができます。
低いものを撮影するときにも、アングル確認がすんなりできます。
魅力的な多種類の“色”
『チェキ』や『写ルンです』などのフィルムカメラでも知られる富士フイルムならではの機能といえば『フィルムシミュレーション』。フィルムの良さをデジタルカメラで再現できるのが嬉しいところ。場面に応じてフィルムを選ぶような気持ちで、全15種類から選択できます。
メリハリある色彩表現が特長の「Velvia/ビビッド」なら、コントラストの効いた鮮やかな1枚に。
『クラシッククローム』は落ち着いた色味やザラッとした質感を再現できるので、木のぬくもりや金属の質感などが感じられる写真に。
『ACROS』は通常のモノクロモードより繊細な白黒表現ができます。石造りの建築物の質感に射し込む影が美しい1枚に。
最後に紹介するのが『アドバンストフィルター』。スマートフォンで撮影することに慣れている私たちにとってフィルターは最も身近な機能かもしれません。フィルターによって写真の雰囲気ががらりと変わるのが楽しく、街のあちらこちらを写真に切り取ってみました。モノクロ写真の中で特定の色が際立つ『パートカラー』、鮮やかな色が際立つ『ポップカラー』、トイカメラで撮影したような『トイカメラ』、ジオラマのような写真が撮れる『ミニチュア』など、いつもとひと味違う写真を撮りたい場合におすすめです。
カメラを携えて街にでよう。シャッターを押すたびに、もう2度とこない瞬間を実感し、自分の目で見ている世界、見たい世界を切り取る楽しさがきっとあなたの日々に彩りをもたせてくれるはずです。X-T20がまさにその1台になってくれそうな予感!
今回登場したカメラ
取材協力:かもめブックス
text by さとうめだか
photo by こばやしかをる