Xシリーズで子供の日常を撮影する〜はらかずあきvol.2〜
みなさんはじめまして、はらかずあきといいます。
私は、長野県の築100年の古民家で、妻と3人の子供と私の母と暮らしています。
4年ほど前から写真を撮り始め、Instagram(@k_botchan)やTwitter(@KBotchan)に投稿しています。
前回のコラムでは、家の中での撮影方法について書かせていただきました。
今回は、子供たちの写真を撮る時のポイントについて、コラムを書かせていただきます。
私は、写真を撮る時に主に次のことを意識しています。
◉カメラを意識させずに撮る
子供たちが家の中で遊び始めようとした時、私は自分が写真を撮りたい場所に移動してもらいます。例えば、縁側などです。
移動した後、子供たちにはその場所で自由に遊んでもらい、その様子を私は黙って撮影しています。撮影中に私から指示を出すことは、基本的にはありません。
私が使用している『X100F』は、コンパクトなサイズのため、子供たちにカメラを意識させないで撮影することができます。
子供たちがカメラに気を取られないようにするために、シャッター音も消して撮影しています。また、シャッター音を消していれば、寝顔を撮る時も子供たちを起こす心配はありません。
『X100F』は、カメラを意識させずに写真を撮影するのに役立ちます。
◉引いて撮る
私は撮影をするとき、まず始めに引きの写真を撮ります。
引きの写真を撮る理由は、家族写真は比較的寄りの写真が多いと思っており、敢えて他の人とは違う方法で撮るということを意識しているからです。
◉パーツに寄って撮る
次に、パーツに寄った写真も撮影することが多いです。パーツとは、子供の手や足、子供がいじっていた鉛筆やクレヨン、床に落とした消しゴム、脱ぎ捨てた靴下などです。
私は、集中して何かをしている時の子供の手や足が好きです。また、子供たちが無造作に置いた物も、同じです。脱ぎ捨てられた靴下には、子供らしさが表現されていると感じます。これらを撮っておくことで、その時の様子が分かり、他の写真と組み合わせることで、表現の幅を広げることが出来ると思っています。
◉色々な角度から撮る
写真を撮る時は、水平・ハイアングル・ローアングルといった様々な角度で撮影します。
ハイアングルから撮る時は、家の中でも踏み台を使ったりもします。
また、無意識に撮っているとアイレベルでのアングルが多くなってしまい、写真が単調になってしまうので、色々な角度から撮ることを意識しています。光についても順光·逆光·サイド光など、様々なパターンで撮影しています。
『X100F』は、カメラを高く構えたり、寝転がって撮影する時に、重さや大きさを感じることはありません。ストレス無く撮影することが出来ます。
◉余韻を撮る
子供たちが遊んでいた場所を、子供たちが居なくなった後、散らかったままの状態で撮影しています。
私はこれを、“余韻を撮る”と言っています。
ついさっきまで、子供たちが遊んでいた場所をそのままの状態で撮ることで、人の気配がする写真を撮ることが出来ます。その写真を、子供たちが遊んでいる時の写真と組み合わせてSNSに投稿することで、ストーリー性を持った投稿にすることも出来ます。
◉子供の行動や佇まいを撮る
最後に、撮影時に意識していることではなく、普段から心がけていることを書きます。
家族写真を撮る上では重要な内容だと思っています。
子供は、ふとした瞬間にとても面白い行動をする時があります。それは、大人では想像すら出来ない行動です。時として、忘れていた遥か昔の子供の頃の記憶を呼び覚ましてくれる時もあります。それ、お父さんもやったなぁ、と言いたくなるような振る舞いです。
その瞬間は、突然訪れます。そして、あっという間に終わってしまうこともあります。その瞬間を逃さないようにするためには、カメラを常に近くに置いておくしかありません。
前回のコラムでもお伝えしましたが、『X100F』はコンパクトなサイズのため置き場に困りません。普段生活している部屋に置いておけばすぐに撮影をすることが出来ます。
以上が、私の子供の撮り方になります。
皆さんが、写真を撮られる時の参考になればうれしいです。