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Column 2024.04.05

『GFX100 II』と冬の北海道旅 〜星野 翔 vol.4〜

『GFX100 II』と冬の北海道旅 〜星野 翔 vol.4〜

皆さんこんにちは。森の写真家、星野 翔(@shocha_photography)です。埼玉県で生まれ育ち、作品作りのために長野県に移住し活動しています。普段は森の中に入って木々の生き様や命の循環、気候現象などに着目して作品作りをしながら、写真展やワークショップなどを行っています。

前回は『GFX100 II』と『GFX100S』との比較をしましたが、第4回コラムは、『GFX100 II』を実際に外に持ち出した時のフィーリングなどを作例とともにご紹介していこうと思います。『GFX100 II』をお借りする頃、ちょうど冬の北海道への撮影旅が決まっていたのでそれに合わせてこのカメラを使ってみました。

GFX100 IIと冬の北海道に行ってみた

結論から言うと、風景写真はもちろん、街中のスナップ機としてもめちゃめちゃ有能でした!可愛らしい見た目から繰り出される画は色味も素晴らしく、上品で圧倒的でいて首から下げても全く威圧感のない、まさに”高水準なオールラウンダーカメラ”でした!スナップ機として相性が良いレンズは『GF50mmF3.5 R LM WR』で、カメラのファインダーを取り外してこの小さいレンズをつけてしまえば、見た目はまさにスナップシューターのカメラへと変身します。

まずは羽田空港内にて。使い慣れた機能やモニター内メニューはそのままに、暗い室内でもしっかりと手ブレ補正が効き、AFも高速で正確なので歩きながらでも思いのままに撮影することができます。

GFX100 II /GF50mmF3.5 R LM WR /F20 /1/80秒 /ISO320
フィルムシミュレーション : クラシッククローム

GFX100 II /GF50mmF3.5 R LM WR /F4.0 /1/80秒 /ISO320
フィルムシミュレーション : クラシッククローム

GFX100 II /GF50mmF3.5 R LM WR /F3.5 /1/100秒 /ISO1000
フィルムシミュレーション : クラシッククローム

そしてGFXという名を受け継いだ一切の妥協を許さないこの画力。スナップシューターでありながらも中判カメラ最大の武器、16bit RAW撮影で表現できるこの空や影の階調表現は、大切な旅写真を非常に綺麗に思い出として残してくれます。

GFX100 II /GF50mmF3.5 R LM WR /F3.5 /1/100秒 /ISO2500
フィルムシミュレーション : クラシッククローム

GFX100 II /GF50mmF3.5 R LM WR /F5.6 /1/40秒 /ISO160
フィルムシミュレーション : クラシッククローム

GFX100 II /GF50mmF3.5 R LM WR /F18 /1/500秒 /ISO320
フィルムシミュレーション : クラシッククローム

そして今回の目的でもある北海道の木々を撮影してきました。冬の北海道はアートな景色がそこら中にあって、何度も立ち止まっては撮影したりと全然足が進みませんでした。今回の北海道旅では三脚を持って行ったのですが、『GFX100Ⅱ』の手ブレ補正のおかげでほとんど出番はありませんでした。

まずは、1日目から美瑛町で出会った風景。この日は朝から冷え込んでいたため、至る所にダイヤモンドダストが舞っていました。珍しい条件下でも気になった景色があれば手ブレ補正を生かしてパパッと構図を決めて撮影できるのが本当に楽でした。そして新フィルムシミュレーションREALA ACEも早速使ってみました。色味はPROVIAと似ていますが、より見たままに自然な色味で、被写体のディテールを残しつつもコントラストをつけてくれる印象です。

GFX100 II /GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR /F5.6 /1/4000秒 /ISO400
フィルムシミュレーション : REALA ACE

次も同じ日の美瑛町の作品。美瑛町は丘が多くあってまるで白い砂丘のように見えます。小さな可愛らしい木々もポツンと点在していて、この日のように晴れた日には、その木々が作る影が芸術的に美しい風景を演出してくれます。こちらもREALA ACEを使って撮影。特に影を入れて撮影する時に、暗く立体感の出しづらい影の部分を撮って出しから上手く印象的に表現してくれます。

GFX100 II /GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR /F13 /1/250秒 /ISO2500
フィルムシミュレーション : REALA ACE

2日目も美瑛町を回り、モノクロでミニマルな作品を撮影してみました。ここは狭い道ですが車通りの多い側道のため、三脚を立てると邪魔になってしまいます。ここでも手持ちで構図を微調整しながら撮影することができました。

GFX100 II /GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR + GF1.4X TC WR /F16 /1/200秒 /ISO800
フィルムシミュレーション : ACROS Red

ここも道路際で、さらにこんもりと雪の壁があったのでそこによじ登って撮影しました。三脚なんて使えない場所でもなんなく撮れるのが手持ち撮影の強みと言っていいですね。影の表現が素晴らしいREALA ACEと『GFX100 II』の階調表現の組み合わせは本当に最高だなと思います。奥の影の部分の明暗の滑らかさが気持ちいいですよね。

GFX100 II /GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR + GF1.4X TC WR /F16 /1/200秒 /ISO800
フィルムシミュレーション : REALA ACE

3日目には阿寒湖周辺を撮影。この日も冷え込みが強く湖周辺は霧氷した木々がたくさんありました。美瑛町はどちらかというと色の少ないモノクロが生きる景色が多かったですが、阿寒湖周辺では霧に当たる朝一の光や影の青さと言った色のついた景色がたくさんあったため、たくさんREALA ACEを使って撮影することができました。自然な色表現が優秀で、よく起きるあるある現象、”目の前の景色は綺麗なのにカメラで撮るとなんか違う……。”ということが全くありませんでした。

GFX100 II /GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR /F20 /0.6秒 /ISO80
フィルムシミュレーション : REALA ACE

次は移動中に撮影した一枚。お天気雨ならぬお天気雪が降っていました。太陽の光に照らされ、ダイヤモンドダストのように輝きながら舞う雪が美しく、これも手持ちで撮影しました。この時感じたのがAFの速さと正確さ。激しく雪が降る条件では手前の雪にピントが行ってしまったり、思ったところにピントを合わせるのが難しいのですが、雪に惑わされることなく狙った木にピントを置くことができました。寒くて手がかじかんでしまうので、構図を決めてからササっと撮れるスピード感が素晴らしかったです。

GFX100 II /GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR /F16 /1/100秒 /ISO400
フィルムシミュレーション : PROVIA

4日目は再び美瑛町へ。阿寒湖に2日いる予定でしたが、急遽ホテルをキャンセルして美瑛町に宿を取りました。この日はモノクロの作品を中心に撮影しました。背景が雪でほとんど白く、細かい線のような被写体が多かったのですが、それでもしっかりと一発でピントが合うので、被写体を見つけ次第撮影することができて、短い時間でも作品を量産することができました。

GFX100 II /GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR /F14 /1/200秒 /ISO800
フィルムシミュレーション : ACROS

GFX100 II /GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR + GF1.4X TC WR /F22 /1/160秒 /ISO400
フィルムシミュレーション : ACROS Green

GFX100 II /GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR + GF1.4X TC WR /F14 /1/320秒 /ISO400
フィルムシミュレーション : ACROS

最後は少し色モノを撮影しに白ひげの滝へ。ここは観光スポットとなっており、人がごった返していたので人の隙間から手持ちでサクッと撮影しました。『GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR』にテレコンバーターの『GF1.4X TC WR』を装着して275mmで撮影しましたが、全くブレることなくバチっと決めてくれました。よく目にする”1/(焦点距離)秒の法則”が古い迷信のようですね。笑

GFX100 II /GF100-200mmF5.6 R LM OIS WR + GF1.4X TC WR /F13 /1/160秒 /ISO800
フィルムシミュレーション : REALA ACE

こうして帰りの飛行機は大雪で遅延というちょっとしたトラブルはありましたが、無事に『GFX100 II』との北海道旅を終えることができました。新フィルムシミュレーションで楽しむことができたし、『GFX100 II』の手ブレ補正のせいで(?)三脚がただの重い荷物へと変わってしまいましたが、目的の風景撮影だけでなく道中のスナップでも一緒に旅が出来たこのカメラは本当に素晴らしいなと思いました。

これで僕の連載コラムは最後となります。今回のコラムで『GFX100 II』の魅力が伝わっていたら嬉しく思います。もし他の部分でも気になった方や、コラムの内容で質問等あればインスタなどでお答えできるので気軽にDMください。
またどこかでお会いしましょう!では。

Profile

星野 翔

森の写真家
長野県を中心に活動する写真家。車中泊をしながら四季折々の日本を走り回り、幻想的な森の風景を撮影している。その他、海外の風景写真ウェブマガジンへの執筆も定期的に行っている。”無形から有形へ”をテーマに、形のないデジタルデータを実際にプリントして飾るまでを重要視しており、2021年「森ノ聲」、2022年「AMBIENT」と2年連続で個展を行い、同時にフォトブック「AMBIENT」を出版。通年で行っている自身のワークショップでは、森の撮影からプリントまでのノウハウを指導している。

Twitter:@shochacamera
Instagram:@shocha_photography
Web:https://www.shohoshinophotography.com/

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