FUJIFILM×マグナム・フォト写真展「HOME」が代官山にて開催
©David Alan Harvey
富士フイルムと国際的な写真家グループ「マグナム・フォト」による共同プロジェクト「HOME」。2018年3月にニューヨークをスタートし、世界7都市を巡回している写真展が、7月20日(金)〜7月30日(月)東京の代官山ヒルサイドテラスにて開催されます。
マグナム・フォトとは?
「マグナム・フォト(MUGNUM PHOTOS)」とは、1947年にロバート・キャパ、アンリ・カルティエ=ブレッソンらが創設した国際的な写真家団体のこと。
それまでは作品が掲載される際、写真家の意向にかかわらず、むやみに写真をトリミングしたり、不正確なキャプションをつけられたりすることが頻繁にありましたが、これを防ぎ、写真家の権利と自由を守り、主張することを目的とし、ニューヨークとパリに事務所を構えました。
2017年には創設70周年を迎え、50人以上の写真家が在籍する世界的なグループへと成長を遂げています。
マグナム・フォトメンバーの撮る芸術性の高い作品は、ドキュメンタリー・コマーシャル・ファッション・ワークショップ・アートなど様々な文化で高い評価を受け、写真史に残る名作としてギャラリーや美術館に収められることも多くあります。
富士フイルムとの共同プロジェクト「HOME」
そんなマグナム・フォトから16名が参加した今回のプロジェクトのテーマは「HOME」。
創設から70年間、“記録と芸術としての写真の力を通じてヒューマニズムを追求する”という理念を掲げてきたマグナム・フォト。「HOME」は、その“ヒューマニズム”を形成する重要な要素だとして選ばれました。
「HOME」とは物理的な居住空間という意味だけではなく、精神的なつながりや拠りどころという意味や、血縁的・地域的・社会組織としての意味など、さまざまな概念を持っています。
16名の写真家がそれぞれ「HOME」をどのように捉え、どう表現したのか。写真展や写真集では写真家各々の個性や感性を垣間見ることができます。
会期中には「HOME project」の公式映像を制作した映像作家によるトークショーや、マグナム・フォトメンバーによるギャラリートーク(いずれも入場無料/申込不要)も開催。写真展をきっかけに自らの「HOME」とは何なのか、思いを馳せてみるのも良いかもしれません。
text by 編集部A