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Review 2022.11.30

40コマ/秒高速連写と高性能AFが捉える躍動感。ドッグウェアデザイナー・土屋裕香とX-H2S

新開発のX-Trans™ CMOS 5 HSセンサーの搭載によって、40コマ/秒のブラックアウトフリー連写を可能にしたシリーズ最高峰の連写機能を誇る『X-H2S』。優れたAF性能と被写体に応じてモード選択が可能な被写体検出機能、スポーツシーンや夜景撮影で活躍してくれる強力な手ブレ補正など、アクティブな撮影スタイルにおすすめ出来る一台となっています。今回は、ドッグウェアデザイナーであり愛犬の撮影を得意とするフォトグラファー・土屋裕香(@shal.f_yuka.tsuchiya)さんに、同機の撮影を体験してもらいました。

Interview:土屋裕香

──土屋さんは、今回が富士フイルムのカメラに触れる初めての機会だったそうですね。元々お持ちだったXシリーズに対する印象と実際に『X-H2S』を手にした第一印象を教えてください。

Xシリーズは、ゴツゴツしたフィルムカメラのようなフォルムがカッコいいなと思っていました。私は手が小さいほうなので扱いきれないんじゃないかなと少し心配だったのですが、X-H2Sはすごくフィットする感じがあって、安心しました。

▲X-H2S

──今回は、ワンちゃんをモデルにした素敵な写真をX-H2Sで撮りおろしていただきました。撮影中の使用感などはいかがでしたか?

X-H2S /XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR /F5.6 /1/250秒 /ISO1250
フィルムシミュレーション:PROVIA

私、メカ音痴で説明書を読むのも苦手なタイプなのですが、X-H2Sはあれこれ触りながら説明書を見なくても直感的に操作出来るところが、自分のスタイルに合っていて楽しく撮影出来ました。シャッタースピードの設定や必要なメニューをダイヤル操作で行えるのは、すごく便利ですよね。今回は望遠ズームレンズ(『XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR』)を使って撮影したかったので総重量はそれなりにありましたが、ボディ自体は普段使っているフルサイズ機に比べると軽いですし、コンパクトなレンズを着ければすごく持ち運びもしやすいと思います。

X-H2S /XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR /F5.6 /1/250秒 /ISO1250
フィルムシミュレーション:PROVIA

X-H2S /XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR /F5.6 /1/250秒 /ISO800
フィルムシミュレーション:PROVIA

──写真の完成度についてはいかがでしたか?

フルサイズ機と比べても画質に大きな違いは感じませんでしたし、なによりフィルムシミュレーションがすごく楽しくて!同じ場所で撮っていても仕上がりがまったく違っているので、あれこれ試したくなりました。そのなかでも特に気に入って使ったのが、絵本の中にいるような色合いの画が撮れるクラシックネガ。普段、撮影後は編集ありきで、撮って出し自体あまりしたことがなかったので、そこも新鮮でしたね。

X-H2S /XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR /F3.6 /1/125秒 /ISO1250
フィルムシミュレーション:クラシックネガ

──では、ここからは写真を拝見しながらX-H2Sを使っていただいた感想を踏まえつつ撮影エピソードを伺っていきたいと思います。

まずこちらの写真は、ワンちゃんたちのいろんな表情が写っていて、すごく気に入っている一枚。舌を出して走っている一番右の子はまだ生後6ヶ月くらいの赤ちゃんなので、みんなと一緒にうまく走れなくて必死に着いていってるところです。40コマ/秒の連写撮影なので、生き生きとした表情がたくさん撮れました。動物は人と違って指示してもまっすぐ走ってくれないし、一緒に走ったり遊んだりしながら撮ることも多いので、手ブレ補正もすごく役立ちましたね。

X-H2S /XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR /F5.6 /1/250秒 /ISO2000
フィルムシミュレーション:PROVIA

続いて、吸い込まれそうな瞳と夕方の柔らかい光が写し出された、クラシックネガで撮影したなかでも特に好きな一枚です。ワンちゃんとの距離を一定に保つのは難しいですし、同じ場所から動くワンちゃんを撮影出来るという利点もあるので外の撮影にズームレンズは必須。今回お借りしたXF50-140mmF2.8 R LM OIS WRは背景の玉ボケもすごくきれいだし、付け替え無しでバンバン撮影出来るところに利便性を感じました。

X-H2S /XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR /F2.8 /1/200秒 /ISO1600
フィルムシミュレーション:クラシックネガ

被写体検出AFは、今回特に感動した機能。『動物モード』に設定していたのですが、遠くから走ってくるワンちゃんの瞳にピタッとピントを合わせ続けてくれるところに驚きました。この写真も真剣な顔でこちらへ走ってくるワンちゃんたちの瞳にしっかりキャッチアイが入っていますよね。そのときどきの表情を残してあげたいなと思いながらいつも撮影しています。

X-H2S /XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR /F5.0 /1/250秒 /ISO1600
フィルムシミュレーション:PROVIA

こちらの写真は、フィルムシミュレーションのVelviaで撮影したのですが、コスモスと青空の色がとてもきれいに出ていて、元気が出る一枚が撮れたなあと。富士フイルムのカメラは、自分で見たままの空の青を表現してくれるという印象がありました。犬の顔ってどうしても暗く写りがちなのですが、シャドウや明るさを調整する必要がないくらいきれいに撮れたので、SNSに写真をアップしている人にとっては手順が減ってすごく便利だと思います。

X-H2S /XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR /F8.0 /1/320秒 /ISO160
フィルムシミュレーション:Velvia

また、今回はさまざまな時間帯で撮影してみたのですが、X-H2Sは夕方の日差しの出方がとてもきれいだなと感じました。この写真も夕陽に透けた毛並みが印象的で。こちらを真っ直ぐ見てくれているみんなの目もキラっとしていて、すごく雰囲気のある写真が撮れました。X-H2Sは防塵防滴仕様ということなので、次は砂浜で思い切り走っている姿なんかも撮ってみたいですね。

X-H2S /XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR /F4.5 /1/200秒 /ISO2000
フィルムシミュレーション:PROVIA

──改めて、今回X-H2Sをお使いいただいた総括的な感想を聞かせていただけますか?

X-H2S /XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR /F2.8 /1/125秒 /ISO320
フィルムシミュレーション:PRO Neg. Hi

フルサイズ機は被写体を捉え続けるという点だと強いのですが、X-H2Sは遠くから走ってくる犬の瞳にしっかりピントが合わせられる点がとにかく素晴らしいなと感じました。フィルムシミュレーションを使えばその場でイメージする画になるし、いつも行なっている編集の手間が省ける点も魅力的でとにかく楽しく撮影することが出来ました。X-H2Sは、自分の写したい世界をスムーズにその場で表現出来るカメラ。“ザ・カメラ”な魅力を残しつつ、技術の進化を感じられる一台だなと思います。

X-H2S /XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR /F5.6 /1/250秒 /ISO1250
フィルムシミュレーション:Velvia

X-H2S /XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR /F5.6 /1/250秒 /ISO1250
フィルムシミュレーション:PROVIA

text by 野中ミサキ(NaNo.works)

Profile

土屋裕香

ドッグウェアデザイナー 
大学にてデザインを学び、愛犬(M.シュナウザーのシャルト&ファビ)を飼い始めたことをきっかけにドッグウエアのデザイン・制作を開始し、愛犬に着せたいお洋服をコンセプトに2015年に【SHAL.F】(シャルフ)を立ち上げる。愛犬との素敵な瞬間を残すお手伝いがしたいという思いから、趣味だったカメラを一から学び、2022年フォトグラファーとしてデビュー。10年以上愛犬を撮影している経験を活かし、わんちゃん撮影、わんちゃんを囲む家族写真を中心に活動中。
Web:https://shalf.shopselect.net/
Instagram:@shal.f_yuka.tsuchiya

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