『X-T20』を片手に二子玉川フォトウォーク!からだが喜ぶごはんカフェ、人気コーヒースタンド、風情が残る二子玉川商店街を散策
【IRODORIシティスポット〜二子玉川篇〜】
渋谷から東急田園都市線で12分。東京23区屈指の人気を誇る世田谷区のなかでも別格視されているのが、多摩川沿いのエリア・「ニコタマ」こと二子玉川です。2015年、「二子玉川ライズ」の完成を皮切りに、家電や雑貨・本を通してライフスタイルを提案する「蔦屋家電」やクライミングジムが入居する「キュープラザ二子玉川」など、魅力たっぷりなスポットが続々とオープン。「CHOPPED SALAD DAYS」や「TOASTY’S」といった食のトレンドも楽しめる、まさに旬が集まる街なのです。そんな洗練されたイメージがすっかり定着した二子玉川のもうひとつの魅力が、リバーフロントならではの穏やかな空気感と豊かな自然。今回は、にぎやかな駅周りから少し離れ、四季の風景が楽しめる河川敷や風情たっぷりの商店街など、ひと味ちがった二子玉川の表情を「X-T20」で切り取りながら散策してみました。
多摩川河川敷周辺
二子玉川駅から5分程の場所に広がる緑の河川敷は、二子玉川で暮らす人・働く人にとっての憩いの場。階段に腰掛けてコーヒーを飲む人や、フリスビーを楽しむ子ども、散歩がてら遊ぶ犬たちなど、思い思いの過ごし方で春の陽気を満喫している人たちの姿も「二子玉川らしさ」の一部なのかもしれないと感じるほど風景にぴったりと馴染んでいました。ちなみに「多摩川」と「玉川」の区別と由来は諸説あり、少し複雑。ですが、河川としては「多摩川」が正式名称だそう。
多摩川沿いから望む「二子玉川ライズ」。すっとそびえ立つビルと河川敷の緑、ぽっかり広がる空の掛け合わさった、都市と自然が共存する街・二子玉川を象徴するような1枚。
間延びしがちな風景は、メリハリがつきやすいスクエアで撮影するのがおすすめ。多摩川に沿って続く河川敷の距離感や川幅の大きさを想像させる橋など、シンプルな画のなかにその場のスケール感が伝わる要素を散りばめました。
春風の吹く河川敷には、ちらほらと春の息吹が。ファインダーのなかには、この季節にしか出会えないペールトーンの世界が広がっていました。
いつもは見逃してしまいそうなツタも、写真に納めれば自然が作り出した複雑に絡み合うアートに見えるから不思議。
あえて人を入れることで、のどかな空気感がより伝わる一枚になります。
CHICHICAFE
二子玉川駅から10分ほどの場所にある「CHICHICAFE(チチカフェ)」は、のどかな河川敷の緑を望みながら、ほっこり家庭的なごはんや手作りのおばんざい、スイーツなどがいただけるカフェ。わざわざ足を運びたい、とっておきの時間が過ごせる穴場です。ここでは、ブルーを基調とした店内のシックな雰囲気が引き立つように、フィルムシミュレーション「PRO Neg.Hi」に設定。大きな窓から差し込む光と陰影の美しさを生かしつつ、店内に漂うあたたかな静けさを映し出してくれます。
ランチメニュー(お肉・お魚・お野菜の週代わり定食と和風ドライカレー)のなかから、この日はお肉の定食をチョイス。やわらかく炊きあがったこだわりの新潟県産米に、ほのかに黒酢の酸味が効いた噛みごたえのある鶏肉とごぼうの主菜。瑞々しいサラダ、セロリと梅の取り合わせが春らしい小鉢。素朴でやさしいかつお出汁のお味噌汁は、わざわざ飲みにくるお客さんもいるのだとか。
メインのお皿を中央に配置し、見た目にもバランスのいい定食の全体像を写し出しました。自然光の力を借りることも、食べものをおいしく撮るコツ。お皿に明暗が生まれ、より素材感が立体的な画になりました。
食後に自家製レモネードを。すっきり甘すぎず、喉ごしのいい微炭酸。甘みの染み込んだレモンもおいしくいただけます。
ゆるやかな空気のなか、それぞれ異なる味・食感を楽しんでいるうちにじんわり身体の内側があたたかくなってきます。深い藍色が印象的な器は、陶芸家・松本昌樹さんの作品。目にもおいしい理想の食卓をいただく贅沢な時間を味わえました。
Spot Information
二子玉川商店街〜Let It Be Coffee
二子玉川駅の西口から歩いて3分ほど。洗練された駅周りとは打って変わって、昔ながらの商店やツウ好みの飲食店が立ち並ぶ「二子玉川商店街」へ。近隣の小学生やお年寄りがのんびり行き交うこの通りには、風情や暮らしが息づいています。ここでは、何気ない風景のあちらこちらに散りばめられた彩りを強調してくれるアドバンストフィルター「ポップカラー」やお花などを可憐にふんわり写してくれるフィルムシミュレーション「ASTIA」に設定して撮影。季節の花々やレトロな街灯など、カメラの設定に合わせて目に映る風景もみるみる変わってくるようです。
カメラを片手にちょっと視点を変えてみれば、足元にも頭上にも画になる光景がたくさん散らばっています。
商店街の入り口から少し歩いたところに見つけたコーヒースタンドでひとやすみ。「Let It Be Coffee(レットイットビー コーヒー)」は、スターバックスやブルーボトルコーヒー日本一号店で経験を積んだのち、“旅するコーヒー屋”として店舗を持たずフリーのバリスタとして活動していた哲夫さんとMotocoさんが2月にオープンしたお店。店名には「あるがままに生きていきたい」という2人の想いが込められています。
やわらかな光が注ぎ込む真っ白な内装に木製のインテリアが映える店内は、彩度を抑えたフィルムシミュレーション「クラシッククローム」で撮影。色味を抑えたシックな色合いでシンプルな中にあるドラマ性を浮かび上がらせてくれます。棚には、2人の思い入れのあるものたちがセンスよく整えられています。
この日いただいたのは、Motocoさんの地元でもある大阪のロースター「LiLo Coffee Roasters」のエチオピアコーヒー。ハンドドリップで丁寧に淹れられるコーヒーの香りがふんわり店内に漂います。そのほか三軒茶屋「Coffee Wrights」で焙煎された「Let It Be Coffee」オリジナルブレンドのエスプレッソやカフェラテ、チャイティーなど、自分お好みの一杯と出会えるラインナップです。
陶芸家・遠藤太郎さんが「Let It Be Coffee」のためにつくったというマグカップでいただくドリップコーヒーは、浅煎りならではのフルーティな味わい。いっしょに代々木上原の人気店「カタネベーカリー」のパンをつかった「あんバターサンド」もいただきました。パリッとしたパンの食感にやさしいあんことバターがたまらないおいしさ! コーヒーとの相性も抜群です。
「たくさんの人との出会いが、このお店につながっている」と話す哲夫さん。にこにこ笑顔を絶やさないお2人のもとには、登下校中の小学生やご近所さん、遠方からわざわざ訪ねてくる方など、来客がひっきりなし。おいしいコーヒーが飲めるだけでなく、人と人との繋がりを感じられることもお店の大きな魅力です。
次はどんな景色に出会えるだろう。旅を続けて来たおふたりのホームでコーヒーを飲んでいると、新しいワクワクに出会えるような気がしてきました。
Spot Information
都市と自然、トレンドと風情が隣り合う二子玉川。なんでも揃う洗練された街を少しゆっくり歩いてみたら、手作りのあたたかさや移ろう季節の美しさに出会えました。うららかな春の日には「X-T20」を持って、身近な街の新しい魅力を探しに出掛けてみませんか?
今回登場したカメラ
text by 野中ミサキ(NaNo.works)
photo by Nozomu Toyoshima