富士フイルムXシリーズとそぞろ歩き〜フィルムシミュレーション『PROVIA』と水と緑のまち・東久留米へ〜
フィルム時代から90年に渡って色彩表現を追求・研究してきた富士フイルムならではの、20種類のフィルムシミュレーション。今回は、自然な色を再現し、様々なシーンで活用できる階調と発色が特徴の『PROVIA/スタンダード』で写真を撮りながら、水と緑のまち・東久留米をそぞろ歩きしてきました。
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「暑くなってきたから涼しげで都内からそう遠くない場所に行きたい」と考え、思い浮かんだのは筆者(編集部Y)の故郷・東久留米。ということで、今回は夏らしく“里帰り編”のそぞろ歩きです。
乗り換えがうまくいけば、都心から30分ほどで辿り着く西武池袋線の東久留米駅。駅前で西武バスが列を成す見慣れた光景を目にすると、帰省ならではのホッとした気持ちになりました。
駅の左手を道なりに進み、不思議なキャッチコピー「3割うまい!」でお馴染み『餃子の満州』を左へ曲がり、線路沿いへ。案内板も出ている竹林公園へ向かうことにします。
踏切のある道路を右に曲がり、1本目の脇道を左に曲がり、そのまま道なりを進みます。
それにしても、今回設定した『PROVIA /スタンダード』、白がものすごく綺麗に写る! このフィルムシミュレーションは、多くの人が心地よく感じる色再現を追求したものだそうです。たしかに、路上に咲く花も、何気ない壁も、人の肌も、ずっと眺めていたくなるような、さりげない美が漂う1枚へと仕上がります。
竹林公園通りに差しかかり、老松橋が見えてきました。
看板の手書き文字に和んだり、のどかな風景を愛でたりしながら、竹林公園通りの端まで行きます。
突き当たり、ビニールハウスが建ち並ぶところで左へ曲がると、竹林公園が見えてきました。
道にいた小さなメスクワガタも、目指すところは一緒。公園に向かって懸命に歩いていました。
竹林公園は、元々あった竹林と湧水を活かして誕生した、市民の憩いの場。幼少期の記憶と少し異なるなぁと調べてみたところ、2014年に拡張整備されていたことが発覚。より広く美しい公園に変身していたのでした。
いざ、遊歩道へ!
生い茂る竹林たちに太陽がさえぎられ、なんだか異世界に紛れ込んだ気分。昔、タケノコを抜きたくなる衝動に駆られたことも思い出しました。
ぐるりと半周して別の出入り口へ。湧き水があり、アメンボたちが気持ちよさそうに泳いでいました。そう、東久留米と言えば“水”です。小学生の頃、湧水や川を訪れて生態系を学ぶ授業もありました。ちなみに竹林公園の湧水は『東京の名湧水57選』にも選ばれているのですよ。
さて、老松橋まで戻って左に曲がり、落合川沿いを歩くことにしました。小雨の後だったので、草木に落ちた露が目に留まります。
子どもたちに大人気の水遊び場、落合川いこいの水辺に到着! 竹林公園で蚊に刺されてしまったので、ここで少しクールダウン。湧き水があり、川の水は透き通るような美しさ。痒みもおさまってきました。
クロード・モネの絵画を彷彿とさせるような景色で、心身ともに癒されます。広角レンズを使って、ダイナミックな写真も撮れました。
水遊びに満足したので、再び落合川沿いへ。毘沙門橋を渡った先の小道を進んでいきます。
お正月や成人式など行事ごとに訪れていた南沢氷川神社に着きました。立派な木々(東久留米名木百選No.19クスノキ)に囲まれ、すぐ裏手には南沢湧水群(東京の名湧水57選・南沢緑地保全地域)もあり、神秘的な雰囲気に包まれている同神社。虫の合唱が鳴り響いており、自然の生命力を感じます。
綺麗に彩られていた手水舎。『PROVIA/スタンダード』で撮ると、惚れ惚れするほど美しい色味で写りました。
参拝後は毘沙門橋まで戻り、南沢通りを左へ。最初の十字路で右折し、まろにえ富士見通りへ(ちなみにこの通り、東久留米駅を背にすると、天気が良い時には富士山が見えます)。長年市民の暮らしを支え続けているイトーヨーカドーのある十字路で左に曲がります。
突き当たりにあるのは、人気スイーツ店パティスリー M.YASUHIKO。長年気になっていたかき氷を食べるために訪問です!
かき氷の種類は、みぞれ、杏仁メロン、ティラミス、いちご、パインココ、ごまっちゃ、チョコミントの7種類(2024年7月時点)。今回は1番人気のいちごにしてみました。
生クリームとイチゴが冠のように載っていて、思わず写真を撮りたくなるような、ど迫力のビジュアルです。
イチゴの甘みを最大限に活かした濃厚なシロップと、パティスリーならではの絶品生クリームのバランスが絶妙。食べる手が止まらなくなる美味しさです……!
以前食べた『アメチェのタルト』も最高だったので、かき氷を食べた後もショーウィンドウに目が釘付け。店内の装飾も素敵でつい長居したくなりますが、かき氷待ちのお客さまが増えてきたので、早々と退散です。ご馳走様でした!
前沢保谷線(234号線)を通って、東久留米駅前へ戻ることにしました。
踏切を横切り、通過電車をしばし観察してから、駅前東通りへ。
東久留米駅北口へ到着です。今回は、自然を堪能してリフレッシュできた地元そぞろ歩きになりました。
協力:東京都東久留米市
model ハンナ
photo by Mio Tangstad
text by 編集部Y