富士フイルムXシリーズとそぞろ歩き〜KUNIKA×フィルムシミュレーション『Velvia』×ロンドン〜

フィルム時代から90年以上に渡って色彩表現を追求・研究してきた富士フイルムならではの、20種類のフィルムシミュレーション。今回は、ロンドンを拠点に活動するスイーツアーティスト・KUNIKAさん(@_kunika_)に『Velvia』で写真を撮りながら、ロンドン最大級の緑地・ハイドパークや、日本庭園があるホランドパークをそぞろ歩きしてもらいました。彩り豊かな花々や湖畔を漂う鳥たち、芝生で思い思いにくつろぐ人々など、ロンドンらしい夏の日常が『Velvia』の鮮やかな色彩で切り取られています。
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ロンドンに住んでいると、カラッと晴れた日はそれだけで幸せな気持ちになります。
そんな日は、癒しとインスピレーションを求めて、ずっと愛用しているカメラ『X-S10』を片手に、のんびり気ままにお散歩に出かけます。
今回はお気に入りのルートで、ハイドパークとホランドパークを巡ります。
まずは地下鉄でハイドパークコーナー駅へ。
ロンドンの地下鉄は世界で最も古く、丸みを帯びた小さな車両やレトロな構内は、まるで一昔前にタイムスリップしたかのよう。
今年の夏は例年に比べて暖かい晴れの日が多く、今日も気持ちの良い快晴。
それだけで、幸せな1日の始まりです。
駅を出ると目の前に、イギリスの国章をモチーフにした可愛らしいライオンとユニコーンが並ぶ荘厳な門が迎えてくれます。
中に入ると、見上げてしまうほど大きな木々が聳え立ち、晴れた日には木陰の道を気持ちよく歩けます。
季節によって綺麗にお花が植えられています。
Velviaは鮮やかな色で撮影できるので、夏の晴れた日の風景を写すのにピッタリです。
突き抜けるような青空と、元気な花々や緑が良く映えます。
私は普段アイシングクッキーを作るお仕事をしていて、お花や植物のデザインをよく用います。
数ある花々の中から目を奪われた一輪の花を、単焦点レンズ『XF35mmF1.4 R』でより印象的に切り取ります。
美しい色彩をより鮮明に残せるので、季節問わずお花はVelviaで撮影することが多いです。
歩き進めていくと、大きなサーペンタイン湖に着きました。
たくさんの人が晴れた日のお散歩を楽しんでいます。
可愛らしい鴨のツインズに出会い、すぐにシャッターを切りました。
ハイドパークで1番の癒しは、優雅に水面を漂う白鳥。
ラッキーなことに、黒鳥にも出会うことができました。
漆黒の羽根に、真っ赤なくちばしがよく映えます。
次の目的地、ホランドパークに向かう前に、お気に入りのカフェへ。
ひっそりと静まっている赤レンガの集合住宅を横目に歩きます。
カフェに到着しました。
晴れた日のカフェやパブは、外のテラスが人気です。
私のお気に入りはなんといっても、この店内の雰囲気。
高い天井に大きな窓、温かみのあるオレンジ色のライト。
まるでパリにワープしたかのような、レトロで心が落ち着く場所です。
ラズベリータルトとラテで一休み。
飾らない、お家の中のような隅っこの席でいただきます。
お腹が満たされ、次なる癒しの公園を目指して、お散歩再開です。
何気ない交差点の写真を撮ろうとした瞬間、陽気なお姉さんがいきなりピース!
「Have a nice day!」と笑顔で言葉を交わし、交差点を渡ります。
そしてようやく辿り着いた、ホランドパーク。
深々とした緑に包まれる、心落ち着く散歩道。
ピクニックをしたり、日光浴をしたり、みんな貴重な夏の日を楽しんでいます。
この公園には日本人によって設計・施工された、風情を感じる京都庭園があります。
葉先が少し赤く色づきかけている紅葉が、秋の気配を予感させます。
自然の音に耳を傾け、暖かな日差しに目を細めながら、何気ない日常の幸せをたくさんチャージ。
優雅な白鳥や孔雀、いろとりどりの花々、夏を楽しむ人々の笑顔。
今日もたくさんのインスピレーションに出会えた一日でした。
今回使用したフィルムシミュレーション
