【Xシリーズレビュー】インフルエンサー・kaori 『X-T30 III』が教えてくれた、家族の時間を撮り合える喜び
お子さんと愛犬との日々を自然体な視点でInstagramに綴っているkaoriさん(@kaoriririn15)。愛機『X-T50』で写し出す日々の暮らしと日常への丁寧な眼差しが、同世代を中心に共感を呼んでいます。そんなkaoriさんに、今回はXシリーズ最新機種『X-T30 III』を体験していただきました。七五三や愛犬との時間など、さまざまなシチュエーションでの撮影は、過去に愛用していた『X-T30』からの進化を感じるとともに、軽くて充実した機能性、優秀なオートモード機能によって「記憶がより深く刻まれる写真」の楽しみ方に出会えたといいます。
Interview:kaori
手にしてすぐに感じた『X-T30』からの進化と
ストレスフリーな使い心地
――以前のインタビューでは、ご愛用の『X-T50』についてお伺いしました。今回は、最新機種『X-T30 III』を使っていただいた感想をお聞きできればと思います。まずは、最初に手にしたときの第一印象から教えてください。
もともと私が最初に手にした富士フイルムのカメラは『X-T30』だったんです。なので、箱を開けて『X-T30 III』を手にしたときは、なんだか懐かしい気持ちと「私の大好きな『X-T30』が進化したものなんだ!」というワクワク感がありました。同時に、すごく軽くて小型なボディに驚きました。最近はずっと『X-T50』を使っていることもあって、重量感にも違いを感じました。
――デザイン面での印象は、いかがですか?
『X-T50』は少し丸みがあるんですけど、『X-T30 III』はX-T2桁シリーズらしさを継承した四角くクラシカルな佇まいが素敵です。
――一方、『X-T30 III』と『X-T50』との共通点として、天面にフィルムシミュレーションダイヤルが搭載されている点かと思います。
イメージする色味がダイヤル操作だけで瞬時に反映されるのは、すごくありがたいですよね。今回フィルムシミュレーションダイヤルの良さをとくに感じたのは、部屋に飾っているチューリップを撮ったとき。普段クラシックネガをよく使うんですけど、今回お花を撮ったときは、ノスタルジックネガも使ってみたりして。ダイヤルをカチカチと変えながら「こっちの方が今日のお花には合うな」とか、気分で選べるのはすごく楽しいです。
――指先の操作で感覚を表現できるのは嬉しいですよね。
設定とかを細かくつくり込むっていうより、自分の好きなFSレシピもパッと反映させて手軽にシャッターが切れるのは助かります。写真を撮っているときってゆっくり撮りたい気持ちの反面、隣で子どもに話しかけられたりして、バタバタしちゃうことも多かったりして。そんなときでも、日常的に飾っているお花や何気ない瞬間をダイヤルひとつで好みの色にパッと設定して残せる。これは、フィルムシミュレーションダイヤルがついている機種を使う大きなメリットだなと感じています。
満足感のある写真に、思わずにっこり。
高性能AFで子どもも愛犬も逃さずきれいに
――AF性能の向上も『X-T30 III』の進化ポイント。この点については、ご自宅のワンちゃんの撮影で実力を発揮したそうですね。
ボディ内手ブレ補正がないと聞いていたので、正直「子どもや犬を撮るときはちょっとブレやすいかも?」と思っていたんです。でも、実際に使ってみたら、そんな不安がまったく気にならないくらいAF機能がしっかりしていて。たとえば、愛犬とおもちゃで遊んでいるときの躍動感のあるシーンでも、ピントがしっかり合っていて。以前使っていた『X-T30』と比べても、その進化をすごく感じました。
――高速・高精度AFに加え、動物や乗りものなど動きの速い被写体をきれいに撮れる被写体検出AFも頼もしい機能ですよね。
愛犬も子どもも予測できない動きをするので撮るのが難しいんですけど、『X-T30 III』はボディがとにかく軽いこともあって、片手でおもちゃを持って遊びながら、もう一方の手でカメラを構えて撮る、という動作がすごくラクにできました。手ブレ補正がなくても、ふわふわした毛並みにまでしっかりピントが合っていて、すごく満足感がある一枚が撮れました。
――お子さんの写真では『美肌レベル』調整機能が効果的だったとか。
はい。いかにも「加工しました!」という不自然な質感ではなくて、この子の肌の質感が柔らかく写し出せているな、と感じました。朝ごはんのときに撮った、口元にチョコをいっぱいつけている息子の写真はお気に入りのひとつ。逆光で光が射し込んでいる感じと、肌の柔らかさの表現がすごく好きな一枚です。
――静止画と合わせて、動画撮影もフレキシブルに楽しめる『X-T30 III』。こちらも少しお試しいただいたそうですね。
動画もすごくいいなと思いました。特に、9:16の比率で撮れるのがいいですよね。スマホでSNSのリール動画を見ることが多いので、最初から一眼カメラでそのサイズで撮ることができれば編集する手間も省けてスムーズです。しかも、動画にも『美肌レベル』調整機能やフィルムシミュレーションが反映されるので、すぐに共有できるクオリティのものが撮れちゃう。そういう手軽さは、自分のスタイルにすごく合っているなと感じました。
“撮る”だけでなく“撮られる”のも楽しめるカメラ。
安心して託せることが、思い出をより濃くする
――今回、お子さんの七五三という大切な行事でも『X-T30 III』を使っていただけたとのこと。特別なイベント、かつ屋外での使用感はいかがでしたか?
七五三は、本当にバタバタした1日でした(笑)。そのうえ息子は動きが俊敏で。荷物も多かったので、片手でカメラを持って追いかけ回しながらシャッターを切るという感じでした。だけど、あとで見返しても「イマイチだな」と思うような写真が一枚もなかったんです。しかも今回一番「いいな」と思ったのは、夫にカメラを預けて撮ってもらった1枚。夫は普段カメラをまったく使わないんですけど、『オートモード切替レバー』をONにしてパッと渡しただけで、すごくきれいに撮れていて感動しました。
――それは嬉しい驚きですね。旦那さまも今回のことが写真を撮る楽しさに触れる機会になったのでは?
本当にそのとおりで、今までは私が全部設定をしてカメラを渡していたし、夫からも「これ明るすぎない?」とか「ちゃんと撮れてる?」って確認が入ることが多かったんです。でも今回は、そんな確認も一切なくて、夫もとても楽しそうに撮っていました。
――『X-T30 III』のオートモード撮影を活用することで「思い出を残す視点」が増えたのは、とても素晴らしいですね。
いつもは私が撮ることに集中しちゃって、いい写真が撮れたことには満足するんですけど「あのとき、どんな会話をしたっけ?」って思うことが結構あったんです。今回、夫に安心して撮影を任せられたことで、子どもとしっかりコミュニケーションをとることができました。写真を見返したとき、記憶がより鮮明に自分の中に残っているように感じました。
――“体験との深い結びつき”こそ写真の充実感を増幅してくれるのかもしれませんね。今回のお話には『X-T30 III』がどんな人にも撮る楽しさを提供してくれるカメラだという説得力がありました。
自分で撮るのはもちろん楽しいですし、家族にカメラを渡して撮ってもらうことで、写真への愛着がより増したように思います。Xシリーズの中でも比較的手にしやすい価格で、これだけの機能があって、誰でもきれいに撮れるって本当にすごいと思います。『X-T30 III』は、これからカメラを始める人、サブ機として使いたい人、そして私のように家族の時間を大切にしたい人にも、まさに“いいとこ取り”の本当にいいカメラだなと思います。
text by 野中ミサキ(NaNo.works)
今回登場したカメラ
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