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Interview 2022.03.16

【Xシリーズユーザーインタビュー】フォトグラファー・sayuriとXシリーズ カメラ越しに見つめる、猫とおじい

愛猫やテーブルフォト、ご自身のお祖父さまなど、ゆったりと流れる時間のなかで自分にとって大切な存在を穏やかな視点で切り取った写真が人気のフォトグラファー・sayuri(@sakunene)さん。猫を飼い始めたことをきっかけに一眼レフカメラを手にし、写真仲間との交流や撮る楽しさが徐々に深まっていくなかでXシリーズに出会ったのだといいます。現在使用されている『X-Pro3』と『X-T4』を含む、これまで手にしてきたXシリーズに感じる魅力やカメラがあることによって生まれたお祖父様とのコミュニケーションについてお話いただきました。

Interview:sayuri

▲sayuriさんとお祖父さま

――sayuriさんがカメラを始められたのは、13年前。カメラを手にされたきっかけは、愛猫・サクちゃんだったそうですね。

そうなんです。携帯のカメラだとブレてしまって寝ているところくらいしか撮れなかったので、一眼レフカメラだったらキレイに撮れるんじゃないのかなと思い、初心者向けレンズキットを買ってみました。とはいえ、なかなか使いこなせず、それでまずは、市が主催しているカメラ講座で基礎を学びました。Instagramに写真を投稿し始めたのもその頃です。

X-Pro3 /XF50mmF2 R WR /F2.2 /1/640秒 /ISO160
フィルムシミュレーション:クラシックネガ

――最初に買ったカメラをしばらく使用されたのち、Xシリーズに出会われたとのこと。最初に手にされたときの第一印象は?

4、5年前に購入した『X100F』が初めて手にしたXシリーズでした。とにかく見た目のカッコ良さに惹かれたことと、フィルムシミュレーションを使ってみたいなあと思っていました。まわりに富士フイルムを使っている人も何人かいて話は聞いていたのですが、自分で実際に使ってみて、すごく好みの色だなと感じました。特にクラシッククロームの落ち着いた色味が好きで。X100Fの次に『X-E3』を購入して、今は『X-Pro3』と『X-T4』を併用しています。

X-T4 /XF35mmF2 R WR /F2.0 /1/160秒 /ISO320
フィルムシミュレーション:クラシックネガ

――さまざまなXシリーズの機種を手にされてきたsayuriさんがX-Pro3とX-T4に惹かれた理由を教えてください。

まず、X-Pro3はとにかく見た目に一目惚れしました。AF性能も高いので、動きまわる猫も思い通りに撮れるのが嬉しいですし、最近はフィルムシミュレーションのクラシックネガばかりを使っているのですが、あの色味で好きなものを撮れるのはすごく嬉しいですね。最初に使っていた初心者用のカメラを買ったときは、まさか自分がX-Pro3みたいな本格的なカメラを買うなんて想像もしていなかったんです。だけど、写真を撮っているうちにやっぱりどんどん楽しくなってくるし、だんだん周りに富士フイルムユーザーが増えてきたりもして。よく行くカフェにX-Pro3を持って行ったら、「それ、フィルムカメラですか?」って声をかけられたこともあります(笑)。

X-T4 /XF35mmF2 R WR /F2.8 /1/50秒 /ISO800
フィルムシミュレーション:クラシックネガ

X-T4は、X-Pro3がアクシデントで一次的に使えなくなってしまったことがあって、その際に家電量販店で購入しました。富士フイルム好きの店員さんのオススメもあって、バリアングルモニターがあればいろんな角度から猫を撮るのに便利そうだなということで選びました。

――シチュエーションに応じて使い分けをされていらっしゃるのでしょうか?

家の中で使うときは、2台とも手の届くところに置いてあるので、その時の気分によって使い分けています。外へ出掛けるときや撮影の仕事を頼まれているときは、基本的にX-Pro3を持っていくことが多いですね。ただ、子ども連れの友達と遊ぶときとか、バリアングルがあったほうが便利そうだなってシチュエーションのときはX-T4を持っていきます。

X-T4 /XF35mmF2 R WR /F2.0 /1/50秒 /ISO250
フィルムシミュレーション:クラシックネガ

――所有されているレンズについてもぜひ教えてください。現在、『XF35mmF2 R WR』、『XF50mmF2 R WR』、『XF23mmF1.4 R LM WR』の3本を使用されていらっしゃるそうですね。

メインで使っているXF35mmF2 R WRは、購入するときにXF35mmF1.4 Rと迷ったんです、それで、当時福岡にあったサービスステーションで両方レンタルして使ってみたんです。結果、XF35mmF1.4 Rのボケ感がすごく好きではあったんですけど、最終的には猫を撮るときのことを考えて、AFが速くてピント合わせがよりスムーズだったXF35mmF2 R WRを選びました。

X-Pro3 /XF35mmF2 R WR /F2.0 /1/60秒 /ISO400
フィルムシミュレーション:クラシックネガ

XF50mmF2 R WRは、主役にしたい被写体がはっきりしているときに使っています。猫はもちろん、ポートレートのように周りの余計なものを省きたいときに使うことが多いです。3本目のXF23mmF1.4 R LM WRは、コロナ禍以前に旅行に行くときによく使っていました。最近はなかなか23mmで引いて撮るシチュエーションがないので少し出番が少なくなっているものの、このレンズじゃないと撮れない場面もあるので、手放さずに持っています。

――sayuriさんのSNSには、猫・お祖父さま・テーブルフォトと、さまざまな被写体の写真がアップされていますが、すべてに共通するポイントとはなんでしょうか?

X-Pro3 /XF35mmF2 R WR /F4.5 /1/60秒 /ISO2500
フィルムシミュレーション:クラシックネガ

猫もおじいちゃんもテーブルフォトも、被写体としてはバラバラなんですけど、やっぱり好きだから撮っているというのが第一ですね。おじいちゃんに関しては、もともと年に2回くらいしか帰省しないんですけど、帰るたびに年をとっているので、最初は記録のつもりで撮っていてました。でも、撮った写真をプリントして送ってあげたらとても喜んでくれて、それで帰るたびに撮るっていうのがずっと続いています。昔は、帰省しても会話することはそんなになかったんですよね。だけど、写真を撮るようになって、一緒に散歩に行くようになったり、おじいちゃんが「こういうふうに撮ってくれ」ってリクエストしてきたり、勝手に綺麗な服に着替えて待っていたり。私はもっと自然な姿を撮りたいんですけどね(笑)。カメラがあることで、前よりもコミュニケーションをたくさん取るようになりました。

X-Pro3 /XF35mmF2 R WR /F2.8 /1/2500秒 /ISO320
フィルムシミュレーション:クラシックネガ

――お祖父さまご自身も被写体としての自覚が芽生えつつあるんですね、素敵です。猫ちゃんを撮るうえでは、なにか意識されていらっしゃることはありますか?

猫とも喋りかけながらコミュニケーションを取るようにしています。赤ちゃんをあやすような声で喋っているので、絶対に人には聞かせられないんですけど(笑)。あとは、猫にしてもテーブルフォトにしても、せっかく撮るならきれいに写したいので、背景には気を配るようになりました。もともと片付け上手とかではないんですけど、せっかく被写体が可愛いのにうしろにペットボトルがあったらもったいない!というところから、積極的に片付けるようになりました。

X-Pro3 /XF35mmF2 R WR /F4.0 /1/40秒 /ISO3200
フィルムシミュレーション:クラシックネガ

――sayuriさんのお写真からはどれもその場に流れている穏やかな時間が感じられる印象があるのですが、ぜひ今後もsayuriさんの視点で切り取るさまざまな時間を拝見したいです。今後何か撮ってみたいものはありますか?

X-Pro3 /XF35mmF2 R WR /F2.8 /1/30秒 /ISO3200
フィルムシミュレーション:クラシックネガ

私の妹が国際結婚をしていて、韓国に住んでいるんです。コロナ禍以前は月一ぐらいで渡航していたんですけど、また安心して旅行が出来るようになったら韓国でカフェ巡りをしたいですね。韓国にもXシリーズユーザーがたくさんいて、SNSでつながっている富士フイルム仲間もいるんです。あとはやっぱり、祖父が今年で96歳になるので、たくさん会いにいけたらなと思っています。そして、自分の大切なものをこれからも撮り続けていけたらいいなと思います。

X-Pro3 /XF50mmF2 R WR /F4.0 /1/60秒 /ISO640
フィルムシミュレーション:クラシックネガ

text by 野中ミサキ(NaNo.works)

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