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Tips 2018.03.16

IRODORIいろはvol.1 〜露出補正篇〜

「デジタルカメラデビューをしてみたけれど、なんだか難しい……。カメラをどう設定すればイメージ通りの写真が撮れるの?そもそも露出って?シャッタースピードって?」そんな、デジタルカメラ初心者さんが気になるカメラ用語や機能の“いろは”を解説する連載「IRODORIいろは」。富士フイルムのミラーレスデジタルカメラ「Xシリーズ」の実際の操作方法と合わせて、写真講師・やまぐち千予さんが詳しくご紹介します。

第一回目となる今回のテーマは「露出補正」。写真の明るさを左右する露出補正をマスターして、理想の写真に近づきましょう!

露出補正とは?

たくさん使用したい便利な機能として「露出補正」というのがあります。写真を撮っていると「自分が思っていた明るさと違う……。」となることはありませんか?そんなときに役立ってくれる便利機能です。明るくしたり暗くするといったことは、露出補正を使えば自由自在に行うことができます。

カメラは自動で明るさを判断して調整してくれます。露出補正の「0」の状態です。そこから、プラスにすると明るくなり、マイナスにすると暗くなります。

露出補正のやり方はとても簡単。富士フイルムのミラーレスデジタルカメラ「X シリーズ」では、天面の一番右にある「露出補正ダイヤル」を回すことで露出補正をすることができます。

ダイヤルを回すと、画面の左端に露出のパラメーターが表示されます。画面で被写体の明るさと露出の数値を同時に確認しながら調節してみましょう。

露出補正を変えてみよう!

まずは、写真を撮ったあと再生ボタンを押して写真を確認してみましょう。「思っていたより暗いな?」と思ったら、今度は露出補正をプラスに調節して撮影してみます。

<例:写真が暗すぎた場合>

全体的に少し暗めの写真

ふんわりと明るい写真に

このテクニックは、撮りたいものが逆光で暗くなってしまった時にも使えます。

プラスの数値が大きいほど明るくなりますが、ポイントは、一気に上げるのではなく少しずつ上げること。明るくなりすぎると、こんな風に撮りたいものが真っ白になってしまう「白飛び」という失敗写真になることもあるので注意が必要です。

白飛び例

反対に、日中などに周囲が明るすぎてディテールが出ない時は、露出をマイナスにして暗くしてみましょう。するとしっかりと被写体のディテールが出た写真を撮ることができます。

<例:写真が明るすぎた場合>

明るすぎて全体がぼんやりとしてしまっている写真

花のディテールが出て、ハッキリとした印象の写真に

「露出補正」で自分好みの写真に

目で見た明るさと全く同じ明るさにするだけでなく、自分でイメージする明るさにあえて「変えてみる」といったこともチャレンジしましょう。明るくすることで淡い色合いになるので「ふんわり、やさしい」といった印象をもつ写真にすることができたり、暗くすることで色合いが濃くなり「重厚感」をもたせたり「実は昼なのに夜の写真として見せる」といったことができます。

おすすめはパステルカラー。朝や曇りのときのような、影の少ないときのほうが、ふんわりかわいい写真に。

夕方や夏の晴天など、光と影が強いときに露出を下げると印象的な雰囲気に。

露出補正を使いこなして理想の明るさに

露出補正を使いこなすことができると、適切な明るさでしっかりと被写体を捉えることができることはもちろん、ふんわりとやさしい雰囲気の写真〜重厚感のある印象的な写真まで、被写体に合わせて違ったイメージの写真が撮れるようになります。ぜひ、実際にカメラを操作しながら試してみてください!

「IRODORIいろは」の記事はこちら

その他【Tips】記事はこちら

photo&text byやまぐち千予
Illustration by 編集部K

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