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Tips 2022.04.08

レンズアクセサリーの基礎知識〜レンズを守る・撮れる写真の幅が広がるアクセサリーとは〜

みなさんはカメラを使うとき、レンズアクセサリーを使っていますか?レンズはそのまま使っても、もちろん美しい写真を撮ることができますが、純正のレンズアクセサリーを使うことで撮影の幅が大きく広がります。フードやフィルターなどは、画質への影響だけでなくレンズを守るという効果もあります。Xマウントのレンズアクセサリーは純正のものがラインアップされており、Xシリーズに馴染むデザインで、機能面でも最適化が図られています。今回は、趣味の写真雑誌などを手掛けるエディター・フォトグラファーの鈴木文彦さんに、Xシリーズ純正のレンズアクセサリーの使い方・効果をレクチャーしていただきました。

マクロエクステンションチューブとは?

▲マクロエクステンションチューブ『MCEX-11

▲マクロエクステンションチューブ『MCEX-16

「いつも愛用しているレンズで、もっと接写ができれば便利なのに」と頭をよぎることがありませんか?それを叶えてくれるのが『マクロエクステンションチューブ』です。マクロエクステンションチューブは、レンズとボディの間に装着して使うアイテムで、レンズの鏡胴が長くなることで焦点距離が変わりマクロ撮影が可能になるという仕組み。11mmと16mmのふたつの厚さがあり、厚いほうが撮影倍率が高くなり、より被写体を大きく(被写体に近づいて)撮ることができます。

▲交換レンズとMCEX-16にある赤い指標を合わせて装着します。

▲カチッと言うまでひねり装着。レンズの鏡胴が長くなりました。

▲通常の交換レンズのようにカメラに装着します。純正のアクセサリーだけありデザインは馴染みますし、AF撮影もでき、撮影情報も伝達されます。

XF35mmF2 R WRに11mmの『MCEX-11』を使った場合、0.135倍から0.44倍に最大撮影倍率が上がり、16mmの『MCEX-16』を使った場合は0.57倍に。撮影倍率とは、被写体の本当の大きさに対して、どのくらいの大きさでイメージセンサーに記録できるかということ。撮影倍率が高いほど大きく写真に残せるということです。

▲XF35mmF2 R WRの最短撮影距離

▲左:XF35mmF2 R WR+MCEX-11の最短撮影距離 / 右:XF35mmF2 R WR+MCEX-16の最短撮影距離

接写をしたい場合はマクロレンズを入手することも多いですが、マクロエクステンションチューブのほうがリーズナブルにマクロ撮影がおこなえますし、レンズを2本持ち歩かなくても済むのでアクティブ派の方にも使いやすいです。

※レンズ装着時の撮影倍率は以下をご確認ください。
https://dl.fujifilm-x.com/ja-jp/products/accessories/mcex/macro-extension-x-jp.pdf

プロテクトフィルターとは?

▲プロテクトフィルター『PRF-43』 

『プロテクトフィルター』は、レンズ表面に傷が付くのを防いだり、レンズ内部にホコリが侵入するのを防いだりしてくれます。他にも、肩にカメラをかけて歩いている時にカメラをぶつけてしまったり、かがむときにカメラを落下させてしまったりしたときもフィルターは力を発揮します。大体、そういった場合はカメラ本体よりもレンズが先にぶつかりますが、プロテクトフィルターをしていると、フィルターが歪んだり割れたりするだけでレンズに被害が及ばないこともあるのです。純正のプロテクトフィルターはレンズと同じ『スーパー EBC コーティング』を施しており、画質に影響することなくレンズを守ってくれます。

注意点は、持っているレンズの“フィルター径”に合うプロテクトフィルターを購入すること。レンズによってフィルター径は異なるのできちんと確認しましょう。また、撮影移動中などはレンズのフロントキャップとリアキャップを付けるのをお忘れなく。バッグの中で鍵など金属のものとこすれて傷が付いてしまうような事態を回避できます。

レンズフードとは?

▲レンズフード『LH-XF35-2(別売フード)
Xシリーズはレンズのデザインにもこだわっていて、同梱フード以外に別売フードも用意されていることも。

Xシリーズの純正レンズには、『レンズフード』が同梱されています。しかし、レンズフードをレンズ先端に付けるとかさばるため、フードをしまったままにしている方も多いと思います。レンズフードは、レンズに対して斜めから入ってくるような光を遮断し、フレアやゴースト(強い光がレンズに入ることで起こる、写真が白っぽくなったり、楕円などの像が写り込むこと)を防ぎ、クリアな画像を得るためのアクセサリーです。

▲斜光が光に入ると乱反射をレンズ内で起こしハレーション原因に。フードが余分な光を遮ってくれます。

各レンズの焦点距離に合わせて効果が出るように設計されているので、レンズフードも常用することをおすすめします。プロテクトフィルターと同じくレンズをぶつけたり落下させた際のクッションにもなってくれることが多いので、カメラ・レンズ保護の観点からも常用したいところです。

▲『LH-XF35-2(別売フード)』装着時。往年のレンジファインダーカメラのような佇まいに。フードをスタイルの一環として使いたくなります。

マウントアダプターとは?

マウントというのは、カメラとレンズを繋ぐ結合部分のことで、Xシリーズのマウントは『Xマウント』です。レンズには必ずマウントの規格があり、マウントが異なるレンズだとカメラボディに装着することができません。しかし、『マウントアダプター』というマウントを変換するアクセサリーを使うことで、異なるマウントのオールドレンズを最新のカメラで使うというような楽しみ方ができるようになります。

富士フイルムではライカMマウントをXマウントに変換する『FUJIFILM M MOUNT ADAPTER』を発売しており、個性的な描写をするレンズが多いことで知られるライカMマウントのレンズをXシリーズで使うことができます。さらに、純正であれば電子接点による通信機能を持ち、焦点距離設定や画像補正などをおこなうことができます。オールドレンズは現代のレンズのように高性能ではなく、ふわっとした写り、ドラマチックなゴースト、個性的なボケ味などが持ち味。そんな古き良き優しい描写を、Xシリーズでも楽しんでみてはどうでしょう。Xシリーズはオールドレンズにも似合うデザインなので、持ち歩く楽しさも増すはずです。

▲レンズとマウントアダプターの赤い指標同士を合わせて装着します。

▲マウントアダプターを付けることでマウント形状が変換されるほか、無限遠が出るようにフランジバック長が調整されます。

▲クラシカルなX-E4にオールドレンズはとても似合います。

こちらは、Mマウントに改造されたKonishiroku Hexanon 52mmF1.4というレンズを使用して撮影しました、虹色のゴースト発生です。ボケも乱れていて美しいです。

写真全体にやわらかさを感じるオールドレンズならではの描写です。

以上、純正のレンズアクセサリーの使い方と効果でした。レンズを長持ちさせたり、楽しみ方や表現の幅を広げてくれるレンズアクセサリーを、ぜひ写真生活に採り入れてみてくださいね。

▶︎レンズ用アクセサリー 詳細はこちらから

Profile

鈴木文彦

フリーランスエディター/フォトグラファー/ライター
フィルム写真専門誌『snap!』を創刊したのち、『フィルムカメラの教科書』『中判カメラの教科書』『チェキit!』『オールドレンズの新しい教科書』など、趣味の写真にまつわるムックや書籍を企画/編集/執筆/撮影。現在、『レンズの時間』『FILM CAMERA LIFE』を定期的に刊行中。最新刊はXシリーズのフィルムシミュレーションや画質設計をフィーチャーした『FUJIFILM画質完全読本』。

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