富士フイルムXシリーズとそぞろ歩き〜フィルムシミュレーション『ETERNA ブリーチバイパス』と三河島や三ノ輪橋へ〜
フィルム時代から90年に渡って色彩表現を追求・研究してきた富士フイルムならではの、20種類のフィルムシミュレーション。今回は、『ETERNA』をベースに“銀残し”のフィルム現像技法を忠実に再現した『ETERNA ブリーチバイパス』で写真を撮りながら、三河島駅から三ノ輪橋駅まで、そぞろ歩きしてきました。
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今回降り立ったのは、常磐線三河島駅。目の前を横切る313号線沿いは道が綺麗に舗装されており、大型スーパーやドラッグストアなどもあって暮らしやすそう。でも、写真を撮り歩く楽しみは小道にありそうな気がしたので、大道路を背に進むことにしました。
実はこの辺り、都内最古のコリアンタウンだとか。確かに、肉屋には“冷凍プルコギビーフ”の看板が掲げられ、韓国式焼肉屋や韓国食料品店などが点在しています。『ポッポ』という店名は韓国語の『뽀뽀』(読み方:ポッポ/意味:軽めのキス)からきているのかなぁ、なんて考えたりして散策しました。
荒川仲町通りに差しかかると、スパイスの良い香り。確かにコリアンタウンでもありますが、中華料理もネパール料理も何でもござれ、なオリエンタルなエリアでした。
靴屋、酒屋、花屋、八百屋など、個人商店が軒を連ねる仲町通り。ゆるりとした空気感が漂っており、何か良い被写体はないかなぁと、歩く速さも自然とゆっくりに。
『ETERNA ブリーチバイパス』で撮ると、彩度抑えめ&コントラスト際立つ仕上がりになるので、つい色のあるものを撮ってみたくなります。他のフィルムシミュレーションと比べると、その違いは一目瞭然。ちなみにこのお花の写真は、左が『PROVIA』で、右が『ETERNA ブリーチバイパス』です。
下町情緒溢れる仲町通りもまもなくおしまい。サンパール通りを渡り、306号線へと出ました。
306号線を左折すれば、都電荒川線荒川一中前駅まで一直線です。
駅のホーム脇の線路沿いが歩ける小道だったので、色を探しながら歩きます。
特に暖色系の色の変わりようが、分かりやすくて面白いです。
都電荒川線三ノ輪橋駅前の踏切は、どこか見たことのある景色。昨年配信されたNetflixの韓国ドラマ『イ・ドゥナ!』のロケ地でした! 右方向から撮影した2枚目の写真を見れば、視聴した方はきっと分かるはず。
三ノ輪橋駅前の広場を抜け、ジョイフル三の輪という商店街の入り口にやってきました。
平日の昼下がりですが、ご近所さんたちで賑わっています。
レトロな趣の建物や時折現れる横道たちに、写真を撮りたい欲を刺激されます。なんと、『ゆるゆる猫さんぽ』で登場してくれた猫ちゃんにも遭遇しましたよ!
食べ歩き天国のジョイフル三の輪。一際目立っていた『とりふじ』の焼き鳥は、小腹にぴったりでした。
創業80年以上だという『パンのオオムラ』。パンチの効いた看板で、思わず足を止めて眺めてしまいます。
もちろんパンも購入しますよ! 今回は、一番揚げたて状態だった『あんドーナツ』をお持ち帰りで。
そして、どうしても通り過ぎることができなかった『きく』。人生初の紅しょうが天は、サクサク食感が最高! 紅しょうがの旨みとほのかな辛みが口に広がります。美味しくて何個でもいけちゃいそうでした。
食べ歩きしたいものは尽きませんが、商店街の端っこまで辿り着いちゃいました。右へ向かい、中島弁財天にご挨拶してから帰ることに。今日もたくさん歩きました!
model:タクト
photo by Mio Tangstad
text by 編集部Y