暮らしのひとこま〜穏やかな日々に寄り添う“選りすぐり”〜meiの場合
X/GFXシリーズを通して写真を楽しむフォトグラファーたちに、愛用の日用品やこだわりの空間、大切にしている生活の一場面を紹介してもらう本企画。フォトグラファーたちがどのようなモノや時間と共に暮らしているのか。その日常にそっと目を向けます。今回は、以前IRODORIのコラムで“花”をテーマに、四季の移ろいや日常を慈しむ暮らしを綴ってくださったmeiさん(@m_adiantum)です。
① とっておきを飾る食器棚
コロナ禍の“おうち時間”をきっかけに、すっかり器を集めることにはまってしまって、一人暮らしを始めたばかりの頃に買った食器棚はいつの間にかいっぱいに。
思いきってもう一つ食器棚を迎えようと決めて、一目惚れしたのがこの食器棚でした。
一番上の段はショーケースのようになっているのがお気に入りで、ここはとっておきの器たちを並べる場所。気分に合わせて少しずつ入れ替えながら楽しんでいます。
ふと一息つきたいとき、「今日はどの器を使おうかな」と考えながら扉をそっと持ち上げる瞬間が幸せです。
② 益子陶器市で迎える器
栃木県の益子は私がはじめて作家さんの器をお迎えした思い出の地。ここで春と秋に開催される益子陶器市は700ものテントが連なる、器好きにとっての一大イベント。
SNSで事前にチェックしていた大好きな作家さんのお目当ての器を迎えに行く楽しみもあれば、歩いている途中でふと目に留まった器にそのまま心を奪われることも。
写真に写っているのは一昨年の秋の陶器市で迎えた器たち。貫入染めの渋い器、ひらひらとした波のような形の器、石を砕かずそのまま釉薬に混ぜたまさに一点ものの風合いの器、まるで落ち葉みたいな綺麗な色が素敵な器……etc。
どれも量産品にはない揺らぎや個性があって、使うたびに少しずつ愛着が深まっていきます。気づけばどれも手放せない、お気に入りばかりに。
③天然石のお香立て
ふと立ち寄った雑貨屋さんで見かけた色とりどりの天然石のお香立てたち。
並んでいた石たちはどれも全く違う色と表情でつい目移りしてしまい、何度も手に取っては戻してを繰り返し、悩みに悩んだ結果、結局最初に心が動いた一つに決めました。深みのある緑の中央に白のマーブル模様がすっと流れる姿が美しくてうっとりします。
朝、まだぼんやりした頭のままお香に火を灯し、薄暗い部屋にゆらゆらとのぼる煙を眺める時間は、ゆっくりと一日が始まっていくなんだか心地いい時間で大好きです。
④生まれた時から一緒のテディベア
私が生まれる前に、母がイギリス旅行のお土産に迎えたテディベア。物心ついた頃からずっとそばにいて、気づけば当たり前のように一緒に過ごしてきた大切な存在です。
引っ越しをして部屋が変わっても、この2匹がちょこんと並んでいるだけで、「ああ、ここが私の部屋だ」と自然と気持ちが落ち着きます。
色違いのリボンにお揃いのレースの襟をあつらえた、まるで姉妹のような装い。少しくたびれた風合いも過ごしてきた年月を思うと愛おしく、クラシックでやさしい佇まいは、大人になった今でも変わらず魅力的に映ります。
⑤いつでもどこでも一緒の相棒『X100V』
2022年に『X100V』をお迎えしてすぐ、嬉しさのままに撮影した一枚。『X-T3』を愛用しつつ、もう少し気軽に持ち歩けるカメラが欲しいと思ったのが購入のきっかけでした。
標準画角は35mmですが、50mm、70mmのデジタルテレコンがついているのでとっても便利。朝の通勤時間やカフェで静かに過ごすひととき、美術館や博物館を巡る時間など……これまでは複数のレンズをあれこれ交換しながら撮るのに躊躇していた場面でも、心の赴くままにシャッターを切れるようになりました。
小さめの鞄にも無理なく収まるサイズ感で、カメラを持ち歩くハードルがぐっと下がったのも大きなポイント。日々の記録はほとんどこの一台に任せていて、本当に相棒のよう。
しっかり撮影したい日は『X-T3』、日常の延長で持ち歩くのは『X100V』。そんなふうに役割を分けて、どちらも大切に使い続けています。
















