【イベントレポート】写真と料理を楽しむ朝。伊藤徹也×丸山智博『美味しい写真の撮り方』
9月26日(土)、東京の『OGAWA COFFEE LABORATORY 桜新町』にて、コーヒーと料理を被写体に写真撮影を楽しむワークショップ『美味しい写真の撮り方』が開催されました!
同イベントは、富士フイルムX/GFXシリーズユーザーであるフォトグラファーの伊藤徹也さん(@ito_tetsuya)と、オーナーシェフとして料理の現場に立ちながら、写真もこよなく愛する丸山智博さん(@chihiromaruyama)をゲストに迎え、Xシリーズを使いながら、店舗のフード&ドリンクを被写体にフードフォトの楽しみ方や美味しさを写真で表現するためのポイントを学べる、というもの。
富士フイルムは『X-T50』やフジノンレンズの貸し出しを通してイベントをサポート。IRODORI編集部もその会場に潜入してきました!
Report:ワークショップ『美味しい写真の撮り方』
開催されたのは、小雨日和の早朝。焙煎珈琲の香ばしさに包まれるなか、早起きしたお客さんたちがお喋りに花を咲かせています。
お店の半分は、いつもとは少し異なる景色。伊藤さんの私物カメラやレンズが、脚立やモニターと一緒にスタンバイしていました。
テーブルの上には、貸し出し用のフジノンレンズがずらり。
続々と参加者が訪れ、早速『X-T50』を試す方もいれば、お隣同士でカメラ談義を始める方も。
定員20名が揃ったところで、イベント開催の経緯が明かされます。『OGAWA COFFEE LABORATORY 桜新町』は2020年8月のオープン時から6年間にわたり、丸山さんがメニュー開発・監修、伊藤さんがメニュー撮影を担当。季節ごとのメニュー撮影でチームワークが育まれると同時に、偶然Xシリーズユーザー同士だった2人のカメラ熱は他のスタッフにも波及。「いつかお店で写真のワークショップをやりたい!」という話が持ち上がり、今回はその共通する想いが1年越しに実を結んだそうです。
「メニュー撮影をするたび、写真家さんたちはすごいなと思っていたので、その経験をシェアしたいと思いました」と丸山さん。一方、伊藤さんは「僕は富士フイルムの色が大好きなんです。『X-T50』にはその日の気分で色味をパッと替えられる『フィルムシミュレーションダイヤル』が搭載されているので、今回はさまざまなフィルムシミュレーションを使って実験してもらえると嬉しいです」と参加者に呼びかけます。
そのまま、デモンストレーションの時間へと移っていきます。
「まずは自分の好きな光を見つけること」と、伊藤さん。カフェなどの店内では、窓側はたくさん光が入るので影が優しく、窓から離れた席は光が少なく影が濃く出やすくなることもあるので、座席選びがポイントだと話します。この日は窓のそば、サイド光を活用して撮影することになりました。
初めに実演したのは、シンプルだからこそ“最難度”である、白いマグに注がれたコーヒー。
ぐるぐるとテーブル周辺を回ったりテーブルの角度を変えたりして、数パターン撮影。モニターに写していきます。
「絵にならないときには人の力を借りることも必要です」と話し、手を添えたりティースプーンを入れたりと、背景にノイズを入れることで状況を想起させられる、と解説していきます。
次の被写体はトースト。「顔が良いので正面から撮りたい」と脚立に上がり、俯瞰ショットを撮影していきます。
伊藤さんが「料理撮影に正解はありません。自分の好みです。料理の途中を撮るのも良いですよ」と言うと、丸山さんが助っ人として登場します。
バターを塗ったり、ちぎってパン屑を散らしたり、伊藤さんが求める絵を表現する丸山さん。これまで2人が阿吽の呼吸でメニュー写真を完成させてきたことが分かる一幕でした。
伊藤さんが撮影に集中する間、丸山さんはモニター写真を確認しては「美味しそう!!」とコメント。さらに「撮っている人のテンションを上げることも大事ですっ!」と、満面の笑みで付け加え、真剣に聴き入っていた参加者の皆さんも、釣られて顔がほころびます。
伊藤さん流のフードフォトのアイディアがひと通り紹介されたあとは、同じメニューを使って参加者による実践タイムへ。参加者同士で、どのような設定で撮影しているのか情報交換しながら、デモンストレーションで吸収したことを実際に試していきます。
丸山さんも手のモデルとして大活躍。時には、一緒にカメラを構える様子も見られました。
『ジャパン バリスタ チャンピオンシップ(JBC)2024』出場経験などで知られる名バリスタの池田さんがコーヒーを淹れ始めると、カウンターの近くにいた大半の方が「シャッターチャンス!!」と言わんばかりに一斉にカメラを向け、笑いが生まれる場面も。
今回のワークショップの“美味しいところ”は、撮影の被写体にもなる『アメリカンスタイルブレックファースト 炭焼きバタートースト添え』を味わえる点。サクッと写真を撮ってから、朝食タイムに。
この日は多くの方がソロ参加でしたが、どのテーブルも初対面とは思えないほどの盛り上がり。カメラや写真を通して、熱のこもった交流がおこなわれていました。
伊藤さんや丸山さんへの質問も止まりません。第2回目、第3回目のワークショップもやってほしいと直接企画を提案する参加者も。
イベントの最後には、この日撮影したデータのチェキプリント™をお土産にプレゼント。『スマホプリンター “チェキ” instax mini Link 3™』を使ってプリントアウトしていきます。
※チェキプリント、instax mini Link 3は、富士フイルム株式会社の登録商標または商標です。
どれも美味しそうに撮れました!
そのまま、丸山さんと伊藤さんのミニサイン会も催されました。
参加者は、初心者の方から別の分野のフォトグラファーとして活躍されている方までさまざま。イベント後に感想を聞いてみると、「もっと自由に撮って良い」という伊藤さんの視点に感動したことや、リアルな現場の空気を味わえて興味深かったこと、実際に撮るようなシチュエーションで気になるカメラやレンズを試せる喜びなど、口々に語ってくださいました。そして、全員が口を揃えて「またやってほしい」とコメント。
『小川珈琲』の方曰く、今回のイベントは10時間で定員オーバーとなり、締め切った後も「行きたかった」という声が多数寄せられたそう。伊藤さん、丸山さん、これは第2回目の開催、お待ちしております!
text by 編集部Y
photo by Mio Tangstad
Event Information
今回登場したカメラ















































