ペットの撮影におすすめのレンズ【レンズの選び方レッスンvol.4】
ミラーレス一眼カメラの特徴は、撮りたい被写体や雰囲気に合わせて「レンズ交換」ができること。ただ、たくさんの種類があるレンズは、それぞれにどんな特徴があって、どれを選べば良いのか悩んでしまいますよね。「レンズの選び方レッスン」では、撮りたい被写体・シチュエーション別に、カメラ講師のやまぐち千予さんがFUJIFILMのおすすめのレンズやその特徴を詳しくご紹介していきます。今回は、「ペットを上手に撮るのにおすすめなレンズ」について、シーン別に詳しくご紹介いたします。
室内にいるペットの姿を撮る
遊んでいるペットの動きを捉える
「飼っているペットをおうちで可愛く撮りたい!」飼い主さんならだれもがそう思うはず。でも、動きのあるペットは、室内だと特にブレてしまったり、近づいて撮影をしようとしても。うまくピントが合わなかったりと難しいですよね。
撮りたい瞬間に動いてしまうなど、動きの予測がつかないペット撮影は、まずISO感度を上げてシャッタースピードを速くしておくのが鉄則。さらに、レンズは「XF35mmF2 R WR」があると便利です!
「XF35mmF2 R WR」は、オートフォーカスの動きが速く、焦点距離もちょうど良いので、室内でペットを撮るのにぴったりなレンズ。F値が小さいことから、光を取り込みやすく手ブレも軽減されるので、おうちのなかでの撮影の失敗を軽減することができます。
こちらはおもちゃを片手で持ちながら撮影しています。じゃれる直前のシーンを撮ることができました。
毛並みや肉球などのパーツにフォーカスする
ペットの毛並みや肉球などの可愛いパーツをじっくり撮るには、マクロレンズがおすすめ。「XF60mmF2.4 R Macro」は、小型で使いやすく、ふんわりとした表現を得意としているので、ペットのパーツ撮影にはもってこいのレンズです。
子猫の肉球写真です。小さな手のぷにっとした質感まで撮ることができます。
お顔もじっくりアップで撮影。目が印象的な写真になりますね。
じっくりと撮る機会があまりない鼻のアップまで!ふわふわな毛並みまでしっかりと写すことができています。
生き生きとした動きのある姿を撮る
元気に勢いよく走り回る姿を撮影したい時は、少し離れた場所からでもしっかりと撮影ができる中望遠レンズが便利です。目の前でカメラを構えると警戒してしまうペットも、離れた場所から撮影することで普段通りの姿を撮影できるというメリットも!
中望遠レンズの中では、「XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS」が、軽快に使うことができ、とっても使いやすいです。
まずはペットに「待て」をさせて呼んでから撮影しています。勢いよく走ってくる姿を、同じ目線で撮影することで、よりいきいきとした写真になります。
また、背景に季節感をいれてみるとより素敵な写真に。より遠くまでズームができる望遠側を使うことで、背景はさらにボケやすくなります。全身を撮ってみたり、可愛い顔をアップにして撮ってみたりと色々と試してみてください。
今回は「ペットを上手に撮るのにおすすめのレンズ」として、室内で使いやすい「XF35mmF2 R WR」、可愛いパーツをしっかりとマクロで撮れる「XF60mmF2.4 R Macro」、外で走り回る姿をいきいきと撮ることができる「XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS」の3本をご紹介いたしました。
ペットのどんな姿を撮影したいかに合わせて、レンズを選んでみてはいかがでしょうか。